こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
今回は、種類が多いユーカリ精油の中でも人気の高いユーカリ・ラディアータをご紹介します。
香りが穏やかであり刺激も少ないことから、活用しやすいことが人気の理由の1つだといえます。
そこで、ユーカリ・ラディアータがもつ特徴について見ていきましょう。
また、使用に際しては注意したい点もあるため、正しく活用する方法についても紹介します。
目次
ユーカリ・ラディアータってどんな植物?
まず最初に、ユーカリ・ラディアータは30m〜50mまで成長する常緑中〜高木です。
灰色っぽい樹皮を持ち、その樹皮は繊維に沿って長く断裂し剥がれ落ちていく性質があります。
成長した葉は槍の先のように細長く、三日月のように曲がっていたりします。
表面は光沢のある深い緑ですが、裏面は半光沢のシルバーに近い色をしてます。
夏頃にはクリーム色の花を咲かせます。
オーストラリアに広く自生している品種ですが、日本で観葉植物として育てるには環境が合わないため、あまり馴染みがありません。
そのかわりユーカリ・ラディアータから抽出された精油としては、非常に親しまれています。

ユーカリ・ラディアータに期待できる効果
ユーカリ・ラディアータの主成分は、ユーカリ特有の香り成分1.8-シネオールであり、含有量は60~70%を占めています。
身体を丈夫にする強壮作用が期待されるα-ピネンの含有量が少ないことが特徴であり、鎮静作用が期待できるリモネンの割合が多いことから、比較的身体に優しい種類のユーカリ精油です。
ユーカリ精油のなかでも皮膚刺激が少ないことも挙げられ、香りも優しいため、アロマトリートメントやスキンケア用品などさまざまな用途で利用されています。
作用も強くはなく、小さな子どもや高齢者でも使用できることも魅力です。
ユーカリ・ラディアータに期待できる5つの作用
ユーカリ・ラディアータには主に5つの作用が期待できます。
1つ目は、集中力を高めたり、ストレスや緊張を鎮めたりする作用です。
優しい香りが特徴ですが清涼感もあり、集中力を高めるだけではなくリフレッシュする作用も期待できます。
成分の割合は少ないものの、α-ピネンとリモネンも含まれていることから、ストレスや緊張緩和にも役立つとされているのです。
2つ目が、のどや鼻の炎症を鎮める作用です。
1.8-シネオールは痰を切る作用や咳を鎮める作用が期待できます。
さらに、敏感肌の人を除いて、ユーカリ・ラディアータを薄めてマッサージをしながら炎症を鎮める方法も有効でしょう。
3つ目が、免疫力を高める作用です。
穏やかな香りと低刺激であることから、小さな子どものインフルエンザや風邪の予防にも利用できます。
使用する際には、お湯に1滴垂らして蒸気を吸う方法や、コップに数滴たらしてうがいをする方法もよいでしょう。
4つ目が、皮膚の炎症を鎮める作用です。
切り傷や虫刺され、湿疹、やけどといった肌への使用に適しています。
ニキビケアにも役立つほか、シャンプーに入れて使用すれば頭皮の清潔を維持できるため、フケの予防にも効果が期待できるでしょう。
5つ目が、空気の消臭や清浄作用です。
ユーカリ・ラディアータには抗菌、抗ウイルス作用があるため、空気をきれいにする効果が期待できます。

気管支炎や喘息の緩和に効果的
ユーカリ・ラディアータは、気管支炎や喘息に効くといわれています。
理由は、去痰作用や鎮咳作用があること、さらには抗炎症作用があるためで、特に鼻やのどの炎症を抑える作用が期待できることが特徴です。
また、抗菌・抗ウイルス作用もあるため、花粉症や風邪、インフルエンザ対策などアレルギーやウイルスにも効果が期待できます。
精神面の安定を促す作用もあるので、ストレスが溜まりやすい人やストレスによる体調悪化などの症状が出ているときにも役立つでしょう。

効き目が緩やかだが油断は禁物
ユーカリ・ラディアータは、ユーカリ精油の中ではもっとも刺激が弱く香りも強すぎないことが特徴ですが、使用する際には注意しなければならないポイントもあります。
基本的には小さな子どもや高齢者、妊婦に対しても使用も可能ですが、妊婦への使用は妊娠中期以降にしましょう。
香りが好みでなかったり、体調に合わなかったりと、つわりが悪化することも少なくありません。
妊娠中期から利用できますが、妊娠中は通常の状態よりも肌が敏感なため、肌に直接使用することは避けたほうがよいです。
ユーカリ・ラディアータは経口投与による利用方法も存在しますが、プロのアドバイスなどを受けずに行うことは危険だといえます。
子どもの手の届くところには置かないようにして、誤って口にすることのないよう注意が必要です。
ユーカリ・ラディアータは刺激が少ないとはいえ、ユーカリ精油そのものは皮膚刺激が強いものです。
そのため、効果を得ることを重視して原液のまま皮膚に塗布してしまうと、かぶれなど肌トラブルを引き起こすことがあります。
敏感肌や刺激に弱い人は、アロマトリートメントの前に必ずパッチテストを行いましょう。
子どもに対して使うときは基本的に芳香浴として利用し、1歳以上であればアロマバスでもよいですが、精油の量は少なめにすることがポイントです。
ほかにも、高血圧やてんかんの持病がある場合は利用を避けるようにします。
また、防ダニ効果も期待できるため、ペットに使用したいと考える人も多いです。
しかし、量が多かったり嗅覚が優れたペットの好みに合わなかったりすると、健康を害することもあります。
小さなペットの身体には大きな負担となることもあるため、無理に使用することは厳禁です。

気になる症状の予防に活用しよう
ユーカリ・ラディアータは、抗菌や抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザ、花粉症の予防効果も期待できます。
低刺激性で使用しやすいこともポイントです。
まずは手軽にアロマオイルとしてユーカリ精油を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。