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エアープランツとして楽しむためのキセログラフィカの育て方

キセログラフィカ

Tillandsia xerographica

パイナップル科
ティランジア属
通称ティランジアの王様
原産地中南米
形態エアプランツ

耐寒性:やや強い / 耐暑性:やや強い / 耐陰性:あり

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。

キセログラフィカは、エアープランツとして人気が高い植物です。
部屋に置いておくだけで、おしゃれな雰囲気が出せるのでインテリアとしても注目されています。
土が必要ないという特殊な植物ですが、育て方は比較的簡単なので、誰でも手軽に育てるこができます。
長持ちさせるために、キセログラフィカの正しい育て方を覚えましょう。

南米の植物!キセログラフィカって?

キセログラフィカは、パイナップル科チランジア属の植物です。
学名は、「チランジア・キセログラフィカ」といいます。
キセログラフィカという名前の語源はギリシャ語です。
「乾いた」や「塗り物」といった意味をもつ言葉の組み合わせによって名付けられました。
名前のとおり、キセログラフィカは乾燥に強い植物です。
原産国は、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドルとなっています。
ワシントン条約で輸入に規制がかかっていますが、日本国内でも購入は可能です。

キセログラフィカは、着生植物であり、エアープランツの1つとして人気があります。
着生植物は土がなくても育つことができ、岩盤や木などがあればそこに根を伸ばします。
キセログラフィカの葉は細長くカーブしており、中心から何枚も出ているのが特徴的です。
キセログラフィカは、ほかのエアープランツと比較するととても大きく、葉がかたくて丈夫です。
不定期で紫色の細長い花を咲かせることもあり、状態がよいキセログラフィカであれば、最長1カ月程度咲いています。

トリコームとは?キセログラフィカは銀葉種

キセログラフィカなどのエアープランツの葉の表面には、「トリコーム」がびっしりと生えています。
トリコームは、細かい産毛のようなものです。
空気中の水分を吸い取ったり、強い日光から葉を守ったりする役割を果たしています。
トリコームは、日光に当たると銀色にみえることかから、トリコロームが多い植物は「銀葉種」と呼ばれます。
キセログラフィカも銀葉種の1種です。

キセログラフィカは水やりがポイント

キセログラフィカを育てるときは、水やりのしかたが重要です。
キセログラフィカは原産が南米ということもあり、乾燥に強いため、水をあげ過ぎないようにしなければなりません。
基本的には、2~3日1回、水が滴る程度に霧吹きで水やりを行えば十分です。
ただし、夏は水分が蒸発しやすいので、状況によっては水やりを1~2日に1回行ったほうがよい場合もあります。

あキセログラフィカの水やりは、夜から午前中にかけての時間に行うとよく吸収します。
水やりのあとは、キセログラフィカを乾燥させることも大切です。
とくに、風通しの悪い場所に置いていると、葉の間にたまった水が腐ってしまうこともあります。
心配な場合は、水やりをしたあとにキセログラフィカを逆さにして、余計な水を切るようにしましょう。

乾燥に強いとはいえ、水分が不足すれば枯れてしまいます。
キセログラフィカの元気がないときは、ソーキングを行うと効果的です。
ソーキングとは、エアープランツの水やりの方法の1つです。
ボウルなどに水をはり、その中に4時間ほどつけておきます。
こうすることで、キセログラフィカは必要な水分をしっかり吸収することができます。

キセログラフィカをより素敵に飾るアイデア

キセログラフィカは、その特徴を活かしたさまざまな飾り方が可能です。
たとえば、サイズの大きなキセログラフィカなら、そのまま置いておくだけで素敵なオブジェになります。
さらに、流木に添えて置けば、おしゃれな印象が強まります。
こういったシンプルな飾り方は、ナチュラルな雰囲気の部屋のインテリアとしてぴったりです。

また、ほかの植物と組み合わせて飾ることもできます。
バランスをみながらキセログラフィカやほかの植物を皿にのせてみましょう。
合わせる植物によって、和風にも洋風にも仕上げることができます。
さらに、リースの飾り付けの1つとして添えても素敵です。
小さめのキセログラフィカなら、クリアガラスのビンに入れて窓辺に飾るのもよいでしょう。
日の光を浴びることで、トリコームが美しく輝きます。
ただし、この場合は、水分が葉と葉の間にたまると、日光の熱で蒸れやすくなるので注意が必要です。

水やりに注意して長く楽しもう

キセログラフィカは、水やりさえ欠かさずにきちんと行えば、きれいな状態を保つことができます。
そういう意味では、キセログラフィカはとても育てやすい植物です。
土も必要ないので、誤って鉢を倒して家の中を汚す心配もありません。
また、キセログラフィカは病気も付きにくいといわれています。
ただし、葉の表面に傷がつくと、その部分から枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
もし傷がついた部分が枯れてきたら、その葉は取り除いてしまったほうがよいでしょう。
むき出しの状態でそのまま置いて楽しむ場合は、物が当たらないように配慮することが大切です。

キセログラフィカは、手軽に植物を育てたいという人には、ぴったりの植物です。
植物を育てた経験がない人でも、簡単に育てることができます。
キセログラフィカを取り入れることで、植物のある暮らしをスタートさせてみてはいかがでしょうか。