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観葉植物の引っ越し!荷物と一緒に運べないって本当?

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。

手をかけて育てている観葉植物がすくすく成長していく様子は嬉しいものですよね。
ついつい鉢植えを買い足していつの間にか増えてしまった人もいるのではないでしょうか。
しかし、いざ引っ越しとなるとどう梱包してよいか悩む人も多いようです。
そもそも観葉植物は引っ越しの荷物として取り扱ってくれるのかも疑問ですよね。
そこで、観葉植物は一体どのようにして運べば良いのかを解説します。

観葉植物も基本的に運んでもらえる

引っ越し業者は、監督官庁である国土交通省が示す「標準引越運送約款」というルールブックに基づいて営業をしています。
引っ越し業者と依頼者との間に起こりがちなトラブルを未然に防止するために策定されたものです。
それによると「預金通帳や宝石などの貴重品、動植物や骨董品などは引受を拒絶することがある」と記載されています。
つまり、紛失や事故などの万一の際に預かったときの状態のまま引き渡すことが困難なもの、代替がきかないものなどに関しては、引っ越し業者は荷物の引き受けを断る権利がある、という意味です。
これを四角四面にとらえると「動植物とあるので、観葉植物は運んでもらえない」と思ってしまうのももっともです。
観葉植物といってもテーブルの上に置くような小さな鉢ものから、何百万円もするような高価な盆栽までさまざまな種類があります。
手間ひまかけて育て上げた高価な観葉植物は、保険をかけて然るべき専門業者に運搬をお願いしたほうがよいでしょう。
しかし、家庭にある数鉢程度の観葉植物なら運んでくれる引っ越し業者がほとんどです。
もちろん倒れたり鉢が割れたりしないように養生して運んでもらえます。
もし心配なら個人的に引越荷物運送保険に加入する方法もあります。
荷造りを自分でやる場合は、長時間トラックなどで揺られることを想定した上でのしっかりとした梱包が必要になります。
土がこぼれたり鉢底から水が流れてきたりした際に他の荷物を汚さないための工夫が必要です。
次に、引っ越しのための観葉植物の梱包の仕方やコツを説明します。

小さいものは段ボールの中へ

床に直置きしていない観葉植物は小さめの鉢がほとんどでしょう。
そのようにサイズが小さい観葉植物は段ボールにいくつかまとめて入れて運んでもらえます。
大きな段ボールには入れずに、みかん箱程度の大きさのMサイズの段ボールがおすすめです。
段ボールの底は粘着力の強いガムテープでしっかりと十字に貼っておきます。
側面にも十分な長さを残して貼り付けておきましょう。
心配なら十字に一本追加して「キの字貼り」にする方法や「米の字貼り」にする方法もあります。
段ボールを置いたときに衝撃を受けないように、底には新聞紙を厚めに敷いておきましょう。
水が流れ出るのが心配なら、段ボールの中に大きめビニール袋を先に広げて入れて底に新聞紙を敷いてから入れると安心です。
段ボール全体をビニール袋で包むのは避けてください。
持ちづらくビニールが破れたり滑ったりしてしまいます。
段ボールの中に鉢を並べ入れる場合は、それぞれの鉢がぶつかって割れるのを防ぐために動かないように固定する必要があります。
新聞紙を広げてからくしゃくしゃに丸めてクッションとなる緩衝材としてすき間を埋めていきましょう。
似た大きさの鉢が揃っていれば、先に段ボールを切り取って仕切りを作り、その中に一つ一つ収めるのも簡単です。
すき間を埋めるのはタオルでもプチプチの気泡緩衝材でも構いません。
重たく硬いものは避けてください。箱に収めたら段ボールのフタは閉めずに中身が見えるように立てておきます。
側面にはしっかりと目立つ字で「鉢植え」「観葉植物」などとアカの油性ペンなどで大きく書いておきましょう。

背の高いものは鉢だけを梱包

背の高い大きな観葉植物は鉢もしっかりとした重量のあるものが多く、段ボールに入れてしまうとかえって持ちづらいことがあります。
引っ越し業者ごとに運び方や取り扱い方法が異なりますので、どのように準備しておくか事前に確認しておきましょう。
引っ越し業者独自の専用の梱包資材がある場合もあります。
また、引っ越し業者のスタッフが引っ越し当日に梱包するためそのままで良いと言われることもあります。
段ボールに入れるように指示された場合は、なるべく鉢のサイズに合ったしっかりしたものを選びましょう。
段ボールの高さは鉢が隠れる程度で大丈夫です。
観葉植物全体を段ボールで覆う必要はありません。
小さい鉢を入れるときと同じように、段ボールの底面をしっかりと底が抜けないようにガムテープで補強します。
中にビニール袋を敷いたり厚手の新聞紙で底面や側面を保護しても良いですし、鉢の側面にプチプチを何重か巻いても良いです。
段ボールのすき間を新聞紙をくしゃくしゃに丸めたもので塞いだりタオルや緩衝材などで埋めましょう。

梱包は引っ越し直前に

観葉植物の梱包は、なるべく引っ越し当日か前日の晩などに行いましょう。
早くから箱詰めしてしまうと水もあげられず、通気性と日当たりが悪い中で植物が弱ってしまうこともあるからです。
自然光で日光浴させてから、引っ越しに間に合うギリギリで箱詰めします。
段ボールの中身が観葉植物であることがひと目で分かるように、段ボールのふたは開放しておきましょう。

水の量は2日前から加減を

鉢の大きさや季節にもよりますが、引っ越し前には水やりを加減しなければなりません。
どうしてもトラックで揺られ続けるため、鉢の水分は下に下にと溜まって流れ出します。
水があふれれば段ボールも湿って強度が失われます。
あふれた水の量が多ければ、他の荷物を濡らしてしまうことにもなりかねません。
家具や家電、大切な本や衣類がシミになってしまうこともあります。
なるべく水漏れを防ぐために、引っ越しの2日前から水の量を控えるようにします。
また、段ボールの底にはあらかじめビニール袋を敷いておく、吸水させる新聞紙を厚めに入れる、などしてトラブルを防ぎましょう。

見積もりの際に確認を

引っ越し業者によって観葉植物の取り扱いの対応が異なるため、見積もりを取る際に質問しておきましょう。
実際に下見をしてもらうので大きさや鉢数などが確認でき、それぞれの観葉植物に応じた適切なアドバイスがもらえることもあるからです。
あまりにも大きな観葉植物が多い場合は、専門の業者を紹介してもらえることもあります。
運んでもらえる場合は、どうやって運ぶことになるのか、事前にどのような準備が必要か、料金面についてなどきちんと確認しておくことが大切です。
費用が別にかかる場合は、口約束でなく必ず見積書に記載してもらいましょう。