こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
自宅の庭にシンボルツリーを植えたいけれど、手入れが比較的楽な木を探している人はエゴノキを検討してみてはいかがでしょうか?
エゴノキは初夏に甘い香りの小さな花をたくさん咲かせてくれますし、秋には葉が黄色く変化し、楽しめます。
季節ごとにさまざまな顔を持つエゴノキはシンボルツリーとして人気があります。
気になる手入れや管理方法についても詳しくみてみましょう。
目次
人気のエゴノキとは?基本情報をおさえておこう!
エゴノキは小さく可憐な花を楽しめる樹木です。
エゴノキ科エゴノキ属に所属しており、落葉高木に分類されています。
高さは5〜15mくらいまで成長していくので、それぞれの庭の広さのバランスをみながら配置を考えるとよいでしょう。
エゴノキは日本各地に自然に生えている樹木で、日本の気候風土にもよく順応してくれます。
そのため、特別な手入れはそれほど必要とせず、ガーデニングの経験がそれほどなくても育てやすい樹木といえるでしょう。
日当たりのよい場所を選ぶことで花も咲きやすく、成長しやすくなるので、植樹の際には特に気をつけておきたいポイントです。
花を楽しめる時期は5〜6月頃です。
下向きに垂れるように白い花をたくさん咲かせてくれるでしょう。
花の色は白だけでなく、薄桃色の花を咲かせる品種もあります。
そのため、好みや庭のイメージにあわせて花の色を選べるのも楽しいものです。
花を咲かせたあとには、緑白色の実をつけます。
秋には葉が黄色に変化していくので、四季を通じてさまざまな表情をみせてくれるでしょう。
また、エゴノキの樹形は自然のままでも美しいため、ナチュラルな庭づくりをしたい人に人気の庭木です。

エゴノキの魅力は?可憐な花だけではない!
初夏に下に垂れさがるように花をつけるエゴノキは、数輪でまとまって咲く特徴があります。
庭に咲き誇る清楚で美しい花の様子を眺めていると、日々の忙しさの中でも、ふと心も癒してくれそうですね。
ふわっと漂う花の甘い香りも魅力で、シンボルツリーとして人気があるのも頷けます。
さらに、エゴノキの魅力は花だけではありません。
繊細な美しさをもつ樹形にも注目です。
エゴノキはナチュラル派には魅力的といえます。
なぜなら、成長の早さは他の樹木と比べても普通であり、樹形は自然にまかせたほうがよくまとまるといった特徴があるからです。
しかし、シンボルツリーを管理するにあたり、どれくらいの頻度で剪定をする必要があるのか、ナチュラルな雰囲気を楽しめるか気になる人もいるでしょう。
剪定は秋になり落葉した後に多少伸びすぎた枝を落とす程度で済むことから、手入れも比較的楽であり、ナチュラルな雰囲気の庭を求める人に適しています。
さらに、葉も小ぶりであるため、庭は軽やかで明るい印象を与えるでしょう。
そのほかの魅力として、日本にもともと存在している品種であるため、比較的害虫などの被害を受けにくいという特徴があります。
また、あまり高価なシンボルツリーは予算的に難しい場合でも、株立ちの雑木の中では安価な部類に入りますのでおすすめといえるでしょう。
気にしておきたい!エゴノキの弱点!
エゴノキはそのままにしておいても自然で魅力的な樹形を保つことから、剪定回数も少なく管理もしやすいです。
そのため、ガーデニング初心者でシンボルツリーを探している人には適しているでしょう。
しかし、成長するにつれていくつか注意しておきたいポイントもあります。
虫害は少ない傾向ですが、それでもまれにイラガなどの被害に遭ってしまう可能性もあるので気をつけておくにこしたことはありません。
さらに、樹木の高さは成長するにつれ10mを超えてくることもあり、それなりのスペースを確保しておく必要があるでしょう。
家の日当たりに影響する可能性もあるので植樹する場所を検討する必要があります。
また、寒さや暑さにも適応力がとても高いのですが、乾燥には弱いという特徴があります。
通常は庭の土に直接植えたエゴノキは自然な雨量が見込める環境であれば、水やりはあまり気にしなくても大丈夫です。
しかし、特に夏の時期などは日差しが強く、土が乾燥しやすくなることがあります。
その場合には水やりが必要になるので、枯らしてしまわないように気をつけましょう。
このように多少注意しておきたいポイントはいくつかありますが、ある程度雨が降ってくれれば、それほど心配しなくてもしっかり育ってくれる可能性が高いです。

普段のお手入れはどうすればよい?用土選びや肥料は?
エゴノキの日々のお手入れで注目しておきたいポイントをまとめます。
まず、樹木の健康を左右する用土選びですが、水はけがよく、ある程度湿度をキープできる土がおすすめです。
土の中の湿度を保つためには、腐葉土や堆肥を用土にブレンドしておくとよいでしょう。
また、土の乾燥が気になるようであれば、エゴノキを植樹した周辺に土手をつくると水がたまりやすくなります。
日常の水やりが気になる人もいるでしょう。
しかし、エゴノキが根付いたら基本的には自然の雨で十分水分は賄えますので、水やりはあまり必要ありません。
仕事や旅行などで家を空けることが多い忙しい人でも安心ですね。
土が乾燥してきたなと感じたら水やりをしましょう。
肥料もそれほど必要なく、手間がかからないのもエゴノキのよいところです。
肥料を与えることを検討するのであれば、花が咲き終わる6月から7月くらいの間に緩効性の肥料をまいておくと樹木を健康に保つことができるでしょう。
また、冬の時期にゆっくりと樹木に栄養を与えるために油かすや緩効性の肥料を与えておきます。
エゴノキは病気になりにくいですが、カビや害虫などの被害にあうこともあるので注意しましょう。
たとえば、葉に白い点がでて、葉が弱って落ちてしまう「うどんこ病」は葉や土の中にあるカビが原因です。
「さび病」「褐斑病(かっぱんびょう)」も葉に白い斑点ができる病気です。
エゴノキにつきやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシ、カミキリムシなどがあげられます。
一度害虫がついてしまい、大量に発生してしまうとエゴノキの成長を妨げてしまう可能性が高いので適切な駆除をしましょう。
剪定は枝が伸びてきて形を少し整えたいと思ったときにすれば十分です。
自然な庭を造りたい?エゴノキをシンボルツリーに!
エゴノキは新緑の季節には小ぶりの緑の葉に、白く可憐な花のコントラストが映える魅力的な庭木です。
さらに、剪定をそれほどしなくても自然のままで楽しめる美しい樹形が特徴であり、自然の中にいるような庭造りをしたい人にはおすすめのシンボルツリーといえます。
エゴノキを植樹できる十分なスペースが確保できる庭であれば検討する価値があるでしょう。
花の形や色合いが好みに合っていたり、自然の樹形にこだわったりしている人は早速庭でエゴノキをシンボルツリーとして育ててみてはいかがでしょう。