鮮やかなシンボルツリー!ヒメシャラの育て方

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
ヒメシャラは、ツバキに似た白い花やつややかな赤褐色の樹皮、さわやかな緑色の葉っぱと見る人に華やかな印象を与える庭木です。
1本庭に植えるだけでガラッと印象が変わるため、シンボルツリーとして人気があります。
そんなヒメシャラの魅力といつまでも美しい樹形を楽しむための育て方を紹介します。
庭のシンボルツリーを探している人、ヒメシャラに興味のある人はぜひ確認してみてください。

 

小ぶりの白い花がかわいいヒメシャラの基礎知識

ヒメシャラは庭のシンボルツリーや盆栽でよく使われる樹木です。そのため、名前は知らなくてもどこかでヒメシャラの木を見かけた人が多いのではないでしょうか。まずは、ヒメシャラの花が咲く時期や分布地など基本情報を一緒に確認してみましょう。
・科属:ツバキ科ツバキ属
・種別:12~15mの落葉高木
・分布:関東より南の本州、四国、九州地方に分布する日本固有の樹木
・花の開花時期:6~7月にツバキに似た直径2~2.5cmの白い小ぶりの花が咲く
・実のなる時期:10~11月に濃褐色の実をつける
・紅葉の時期:秋になるとオレンジや真っ赤に葉っぱが色づく

 

せまい庭にも植えられるヒメシャラの魅力

ヒメシャラの見頃は花を咲かせる6~7月や、実がなり紅葉する10~11月だけではありません。赤褐色のすべすべとした樹皮も美しいと評判です。幹や枝が細く凛として涼やかな印象を受ける樹形は、庭を上品で趣深いものへと演出してくれます。1年通して見るものを飽きさせないところがヒメシャラの魅力といってよいでしょう。寒さにも強く小型品種のため都市部の狭い庭でも植え付けできるところもヒメシャラのメリットといえます。

 

ヒメシャラをきれいに育てるための注意点

日当たりと風通しの良い場所を好むヒメシャラは、強い日差しと高温乾燥に弱い樹木です。夏場に直射日光が強く当たるような場所に植えると、根が乾燥して枝枯れの原因となります。可能であれば直射日光が当たらない北~東向きの壁沿いに植えるとよいでしょう。庭の事情で植え付けできる場所が南~西向きしかない場合は、根の周りに他の低木類を植えるなどして根元に直接日差しが当たらないようにしてくださいね。
直射日光を避けても風通しの悪い場所に植えると、カイガラムシが発生することもあります。カイガラムシが発生するとヒメシャラの美観を損ねるだけでなく、樹液を吸われてヒメシャラの生育に影響を及ぼします。カイガラムシの寄生数が多いと新芽の出方が悪くなったり、最悪の場合、枝枯れを起こしたりすることもあります。ヒメシャラは成長すると移植を嫌う樹木です。凛とした涼やかな樹形を保つためにも、ヒメシャラを植える場所は慎重に選ぶようにしましょう。

 

失敗しないヒメシャラの手入れのやり方

ヒメシャラは直射日光と高温乾燥を避けて日当たりと風通しの良い場所に植え付ければ、基本的には過剰な手入れを必要としません。かえって放任気味の方がよく育つぐらいです。手入れの手間が少ない樹木ではありますが、管理するときは次の点に注意してくださいね。

用土

ヒメシャラは乾燥に弱い樹木です。地植えするときは、腐植質が多く湿り気のある土で耕土が深い場所に植えるとよいでしょう。鉢植えするときは、黒土に腐葉土を混ぜたものを使ってください。そうすることで土に栄養が含まれ、通気性と保湿性も高くなります。

水やり

ヒメシャラは土が乾燥すると葉が垂れ下がり、次第に枯れていきます。そのため、適度なタイミングで水やりすることが欠かせません。地植えの場合は植え付けてから1年未満はほぼ降雨だけで問題ありません。地植えしてから1年以上過ぎた場合は、晴天の日が続いたときに水やりをするとよいでしょう。鉢植えの場合は表土が渇きはじめたタイミングで水を与えてくださいね。

肥料

ヒメシャラはあまり肥料を必要としない樹木です。1~2月にかけて寒肥を堆肥、油かすなどの寒肥を適量に与え、花後もお礼肥を少し与える程度で構いません。

病気

葉っぱに病斑が出るさび病、輪紋葉枯病や根や幹が腐る白紋羽病、幹心腐病にかかる可能性があります。

害虫

チャドクガという有毒の毛虫やアオドウガネと呼ばれるコガネムシが葉っぱを食べます。チャドクガは集団行動を行うため、駆除するときは幼虫のうちに枝ごと取り除くとよいでしょう。木全体に繁殖した場合は殺虫剤を使って駆除してくださいね。一方、夜行性のアオドウガネは昼間の駆除はむずかしいため、土に薬剤をまいて駆除することをおすすめします。

剪定・切り戻し

ヒメシャラは樹形が美しい樹木なので、あまり剪定をする必要はありません。萌芽力が弱いため、無理に剪定すると枯れる恐れもあります。剪定するときは12月または2~3月上旬に混み合った細枝を軽く間引く程度でよいでしょう。強剪定を行うと不定芽が発生して、ヒメシャラの美しい樹木の形が損なわれるので避けるようにしてくださいね。

 

手入れが簡単で美しいのでシンボルツリーにピッタリ!

ヒメシャラはすっきりとして繊細な印象を受ける樹形と可憐な白い花、鮮やかな紅葉など四季を通じて美しい姿を楽しませてくれます。
まさに庭のシンボルツリーにふさわしい樹木といってよいでしょう。
見た目が美しいだけでなく、剪定をほとんどする必要もないのでガーデニング初心者でも比較的手入れがしやすい樹木です。
ずっとヒメシャラの美しい姿を楽しむためにも、直射日光と乾燥、病害虫に注意して育ててくださいね。

 

↓ヒメシャラは日本では縁起もいい木です↓

世界の樹木 〜2つの娑羅双樹編〜