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ローズマリーの香りの成分と効果は?花と葉で香りが強いのは?

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
ローズマリーは古くから人々の生活と密接に関わってきたハーブの1つです。
鼻に抜けるような爽やかな香りが特徴的で、香辛料やハーブティーなどに活用されてきました。
香りが良いだけではなく、丈夫で育てやすいことから、園芸用としても親しまれている植物です。
ここではローズマリーの香りの成分や期待できる効能、葉と花の香りの違いなどを解説します。

ローズマリーの原産地は?特徴を知れば育てやすくなる!

ローズマリーはシソ科の常緑性低木です。
丈は種類によって異なりますが、30~200cm程度まで生長します。
原産地は地中海沿岸地方で、日本での開花時期は5~11月です。
種類によっては夏に花を咲かせるものもあります。
花の色は白やピンク、青、薄紫などさまざまです。
常緑樹なので通年で収穫できるうえ、育てやすいことから初心者にも向いています。
地植えでも鉢植えでも育てられるので、ベランダなど限られたスペースでも栽培が可能です。

ローズマリーを育てるメリットとして、生活のあらゆるシーンで活躍することが挙げられます。
料理の香りづけやハーブティーなどの飲食に用いるのはもちろん、入浴剤やポプリなど、香料として使うのも良いでしょう。
ローズマリーは肉料理との相性が良く、特に羊肉を使うイタリア料理に多く取り入れられています。
ラムや豚肉、青魚などクセが強い食材の臭みを消し、鶏肉や白身魚などの淡泊な食材には香りをつけてくれるハーブです。
鶏肉の香草焼きやスペアリブなど、加熱調理に向いています。葉茎ごと酢や油に漬け込めば、ハーブ調味料を作ることも可能です。

ローズマリーの独特な香りの成分とは?

ローズマリーといえば爽快感がある独特の香りが特徴的です。
ローズマリーにはカンファー、ベルベノン、シネオールという3つの成分が含まれています。
これらの成分の共通点は、鼻につんと抜けるような香りを持つことです。
カンファーは樟脳とも呼ばれ、例えるなら病院の消毒液のような臭いがします。防虫作用があることから、古くから防虫剤として用いられてきました。
ベルベノンはバーベナという植物の香りに多く含まれる成分で、スッとする芳香が特徴的です。
カンファーよりもクセが少なく、さっぱりとした爽やかな香りがします。

シオネールはローズマリーのほか、よもぎやユーカリなどにも含まれる成分です。
シネオールも鼻に抜けるような臭いが特徴的ですが、ベルベノンよりも力強く、カンファーに近い香りがします。
殺菌作用や抗菌作用、鎮静作用があるとされており、さまざまな効能が期待できます。

ローズマリーの香りにはさまざまな効能が!

ローズマリーは古くから薬草として用いられてきた植物です。
強壮剤や収れん剤として用いられてきた歴史もあり、人々から重宝されてきました。
ローズマリーには血行を促進し、新陳代謝を促す作用があるとされ、手足の冷えや腰痛、筋肉痛などを改善する効能が期待できます。
さらに、頭皮の血行を促すことで、抜け毛や白髪を予防する効果や育毛効果も期待できるのです。
内臓の機能を高め消化を助けてくれることから、肝臓強壮の効能もあるといわれています。
咳や気管支炎をやわらげる作用も期待できることから、風邪や花粉症の際も重宝される植物です。

さらに、ローズマリーの香りには集中力や記憶力を高める作用があるとされています。
気分を高揚させ、軽いうつ病などを緩和する効能も期待できるでしょう。
なお、ローズマリーに含まれるベルベノンは、香辛料や咳止め薬として利用されることが多い成分です。
シオネールも咳止め薬や食品添加物、化粧品、香料として用いられてきました。

花のほうが香りが穏やか?おいしいハーブティーの作り方

ローズマリーは葉よりも花のほうが穏やかな香りを持っています。
強すぎる香りが苦手な人は、ローズマリーの花をお茶に浮かべるだけでも、爽やかな香りを楽しめるでしょう。
食べるとほのかに甘く、お茶と一緒に花を飲みこんでも問題ありません。
しっかりとローズマリーの香りを楽しみたい人は、葉を使ってハーブティーを淹れると良いでしょう。
まず、ローズマリーの葉を小さじ5杯ほどポットに入れます。
葉は乾燥させず、生のままで使いましょう。
ポットの中にカップ2杯分ほどの熱湯を注いだら、そのまま3分程度蒸らします。ローズマリーの葉は、花とは違って苦みがあるため、そのまま食べるには向きません。
飲むときには茶こしなどを使って、ローズマリーの葉を取り除きましょう。

ローズマリーのハーブティーは集中力を高めたり気分をリフレッシュさせたりする効能が期待できることから、勉強中や仕事中にぴったりです。
甘みが欲しい人は、ハチミツを混ぜてみるのも良いでしょう。
慣れてきたら、他のハーブや紅茶と混ぜて飲むと、さらに味のバリエーションが増えます。
紅茶と混ぜるときは、ティースプーン1杯分の紅茶に対し、ティースプーン3分の1程度のローズマリーが適量です。
蒸らす時間は紅茶に合わせましょう。

集中力を上げたいときは、ティースプーン半分程度のローズマリーとオレンジピール、ティースプーン1杯程度のレモングラスをブレンドすると、柑橘系の香りが爽やかなハーブティーができます。
気分をすっきりとリフレッシュさせたいときは、ティースプーン半分程のローズマリーとペパーミントをブレンドすれば、スパイシーで清涼感のあるハーブティーの完成です。

ローズマリーの香りを生活に取り入れよう

ローズマリーの特徴は、全体的につんとした独特の香りです。
ローズマリーをブレンドしたハーブティーなど、生活の中へ上手に取り入れて、爽やかな香りを楽しみましょう。