種類が多い観葉植物!ペペロミアを育てよう

ペペロミア

ペペロミア

Peperomia

コショウ科
サダソウ属
原産地 熱帯〜亜熱帯
形態 多年草

[耐寒性] ふつう / [耐暑性] 強い / [耐陰性] アリ / 直射日光が苦手 / 10℃以下の環境に注意

観葉植物は部屋の中で比較的簡単に育てられるので、部屋でも緑を楽しみたいという人にピッタリです。
数ある観葉植物の中でも名前も見た目も可愛らしいペペロミアは、種類が豊富にあるため自分好みの観葉植物が見つかるはずです。
そこで、これからペペロミアを育ててみようと考えている人のために、特徴や育て方のコツを紹介していきます。

ペペロミアってどんな観葉植物なの?

ペペロミアは熱帯から亜熱帯にかけて広く生息するコショウ科サダソウ属に属する常緑多年草の総称です。
また、ペペロミアはバリエーションが豊富で、見た目や性質に差があるものがたくさん存在します。
しかし基本的には肉厚な葉が多くついている小型の観葉植物です。
直立するものや上から下へ垂れ下がるように生長するものなど、形態もさまざまで特徴的なものが多いので、インテリアとして人気があります。
いろいろな種類を選んで並んで飾るのも楽しいでしょう。
種類によっては、へご仕立てにして美しく育てることもできます。
葉の形ひとつとっても、丸いものからとがった形のものまで千差万別。
たくさんの種類のなかから好みや雰囲気に合わせて選ぶことができる、個性豊かな観葉植物です。

ちなみに、ペペロミアというかわいらしい名前はギリシア語で「コショウ」を意味する「ペペリ」(peperi)からつけられており、名前の意味は草姿がコショウに似ていることに由来して「コショウに似た」です。
料理で使用するコショウとは違いますが、性質が似ている近緑種です。
サダソウというのは和名で、日本国内にもサダソウ属の仲間が自生しています。

1000種類以上も!実は種類が豊富!

ペペロミアはバリエーションが豊かで、その種類はなんと1000種類以上。
日本国内でも多くの品種が流通しており、それぞれがさまざまな個性を持っています。

「ペペロミア・ジェミニ」はかわいらしい小さな丸い葉が特徴で、細い茎が地面にはうように伸びていきます。
あまり大きくならないので、手軽に飾ることができる品種です。

ペペロミア.ジェミニ

「ペペロミア・イザベラ」は、あざやかなグリーンの楕円形をした葉が特徴で、茎が垂れ下がるように生長するため、ハンギングにもぴったりの品種です。

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「ペペロミア・セルペンス」は、黄色でふちどりされているかのような大ぶりのハート型の葉を持っています。
葉の持つコントラストが美しく、単体で置いても景観に映えるのが特徴です。

「ペペロミア・フレイゼリ」は、白い花を咲かせる品種で、葉のグリーンとともに花の可憐さも楽しむことができます。

Peperomia fraseri

「ペペロミア・フォレット」は、3本の白い筋が入っている楕円形の葉を持っています。
葉の色が濃く、グリーンの美しさを楽しむのにうってつけの品種です。

「ペペロミア・ジェイド」は、つやつやした光沢感のある肉厚な葉を持っています。
熱帯を思わせる深いグリーンが魅力的です。

「ペペロミア・オブツシフォリア」も、光沢のある葉を持つ品種で、横に広がるように生長していきます。
こちらも熱帯を思わせる深いグリーンが魅力的です。

「ペペロミア・サンデルシー」は、白い線の入った卵形の葉が特徴の品種です。
その模様がスイカと似ているため「スイカペペロミア」や「スイカペペ」とも呼ばれています。

「ペペロミア・ペッパースポット」は、小さな丸い葉を持ち、ワイヤープランツに似ています。

「ペペロミア・グラベラ」は丸みのある小さな葉が横に広がって伸びる品種です。
鮮やかな緑と薄黄色のマーブル模様の丸い葉っぱがかわいらしいのが特徴です。

Peperomia glabella var. glabella

「ペペロミア・ロッソ」はその名の通り葉の裏が赤くなっているのが特徴の品種です。
葉の先端は細長く、光沢のある緑と赤の2色の葉色がオシャレだということで人気があります。

「ペペロミア・ハッピービーン」は葉肉が厚く光沢があり、まるで葉がさやえんどうのように見える品種です。
その名前からラッキーアイテムのような印象も与えるので、その点でも非常に愛されています。

ほかにも、葉に光沢とシワがある「ペペロミア・カペラータ」や、
葉が縞模様の「ペペロミア・アルギレイア」という個性的な種類もあります。

ペペロミアの素敵な花言葉と開花時期

観葉植物として親しまれているペペロミアは、葉の美しさを楽しむために育てる人が大多数でしょう。
しかし、なかには目立つ花を咲かせる種類もあり、その花には花言葉がついています。
ペペロミアの花言葉は「艶やか」「かわいらしさ」「片思い」などで、女性らしさを感じさせます。

ペペロミアの開花時期は春から秋にかけてです。
黄色、茶色、白、緑など、品種によってさまざまな形状や大きさの花を咲かせます。
しかし、全体的に小ぶりな花が多く、あまり目立たないため、花が咲いたのに気づかないことも珍しくありません。

花が咲いたことがわかりやすい品種には「ペペロミア・フレイゼリ」や「ペペロミア・ロッソ」などがあります。
ペペロミア・フレイゼリの花は白く、モコモコとした独特なかわいらしさがあります。
ペペロミア・ロッソの花は茎のようにも見える細長い形状で、葉のあいだから突き出るように咲くため存在感があります。
葉とのコントラストが美しく、花と葉を一緒に楽しめるのが特徴です。

ペペロミアの育て方が知りたい!

ペペロミアはお部屋の中が好きです

原産地はブラジルやコロンビアといった国のある熱帯アメリカで、1年を通じて温暖な地域に広く分布し、暑さに強いのが特徴です。
反対に寒さには弱いため、四季のある日本で育てるにはその点に注意する必要があります。
ペペロミアを育てるためには、周囲の気温を10度以上に保つのが理想です。
夏でもエアコンの冷気が直接当たる場所は避けましょう。
冬場は乾燥気味に育てれば5℃くらいまでなら耐えることはできますが、元気に育てるためには1年中部屋の中で育てた方が良い観葉植物です。
なお寒さに弱いので冬は暖房を入れるといいのですが、土が乾燥しすぎてしまう可能性があるので注意が必要です。

意外?ペペロミアの弱点は直射日光

熱帯アメリカ原産で暑さに強いペペロミアですが、直射日光には弱いという一面を持っています。
これはペペロミアを育てるにあたって最も気をつけたい点であり「熱帯の植物だから、真夏でも屋外で平気だろう」という考えは禁物です。
ペペロミアは直射日光に当たると葉焼けを起こし、葉が丸まったり黒くなってしまったりすることがあります。
葉焼けを起こすと見た目が悪くなるばかりでなく、枯れてしまう原因にもなりかねません。
また、葉焼けしてしまった部分は元には戻らないため、何よりもまず直射日光を避け、葉焼けを起こさせないようにする工夫が重要です。

観葉植物の多くが日当たりを好むのに対して、ペペロミアは明るい日陰を好みます。
ペペロミアの置き場所として適しているのは、直射日光の当たらない明るい日陰です。
特に夏場は、1年の中でもっとも直射日光が強くなる季節のため、置き場所の工夫が重要になってくるでしょう。

窓辺に置きたい場合はレースカーテンなどで適度に遮り、直射日光に当たらないよう気をつけます。
春や秋であっても直接日光を当てるのは避けましょう。
まして夏の直射日光は厳禁なので、間接光が届く日陰に置くと安心です。

窓辺ではなく、テーブルの上などでも育つので好きなところに置いて大丈夫です。
雑貨と一緒に置いてみたり、キッチンカウンターなどに置いてみたりするとおしゃれな部屋になります。

ただし、ほとんど日光が届かないような暗すぎる場所に置いてしまうと、葉のツヤが失われ、茎が間延びして弱々しい印象になってしまいます。
季節や時間帯によって置き場所を変えたり、カーテンやブラインドを活用したりして調節しましょう。

ペペロミアの水やりのコツはあげすぎないこと

ペペロミアは比較的乾燥に強い観葉植物です。
なかでも葉が多肉植物のように厚くなっているものは葉に水分を蓄えることができるため、少々水やりを忘れた程度では枯れることはありません。
しかし、乾燥に強いぶん湿気には弱いため、水のやりすぎには注意が必要です。
水はけのよい土に植え、水やりは土が乾いているのを確認してからたっぷり与えるのが基本です。
春~秋は土の表面がサラサラになるほど乾いたら鉢の下から水が出るまで水を与えます。
土が湿った状態が続くと根腐れするので気をつけてください。
特には、日中気温が上がるので朝に水を与えると土の中が高温多湿の状態になってしまいます。
夕方以降に気温が下がってから水やりをしましょう。
気温の低いは水やりの回数を減らします。
冬は生長が鈍くなるため吸収する水の量が減るからです。
気温が20度を切ったら水やりは控えめにしてあげましょう。
もし葉の乾燥が心配なら霧吹きで水を吹きかける程度で十分です。

ペペロミアを健やかに育てるために

育てるうちに鉢の底から根が出ていたり、水の吸収が悪くなったと感じたら根詰まりを起こしている可能性があります。
そのままにしておくと水を吸収できなくなり枯れてしまいますので、その場合は一回り大きな鉢に植え替えをしてあげてください。

基本的に肥料も不要なので、あまりかいがいしく世話をしなくてもよい植物だと言えるでしょう。
もし肥料を与えたい場合には、生長が盛んな5月~9月にかけては1カ月に1度程度、液体肥料を水代わりに与えます。
ただし、肥料を与えすぎると枯れてしまうので、規定の量より薄めにした液体肥料を与えましょう。
もちろん冬場は肥料を与える必要はありません。

害虫はカイガラムシがつくことがあります。
発見したときは使い古しの歯ブラシやピンセットで取り除いて対処しましょう。

ペペロミアは増やせます!

ペペロミアの増やし方は「挿し木」「株分け」「葉挿し」の3種類ありますが、初心者でも簡単にできる増やし方は挿し木です。
挿し木は5月~6月に行うと夏が終わる前までにしっかりと育ちます。
はじめに、新しい鉢の底穴に鉢底ネットを置き、鉢底石を敷き詰めます。
それから鉢の8割くらいまで土を入れておきましょう。
挿し木の準備が整ったら、葉が付いている茎をひとつ切り取り、先端の葉2~3枚を残してそれ以外を切り落とします。
次に、その茎を全体が5cmくらいになるようにカットしてください。
先ほど入れておいた土に割りばしなどで穴をあけて、そこに茎を挿し水をたっぷり与えたら完了です。

その後は、半日陰に置いて乾燥に気をつけて様子を見ます。
3~4週間ほどで発根して、そこからしばらくすると新芽が伸びてくるはずです。
斑入りの種類を挿し木するときには、きれいに斑が入っている茎を選ぶのがポイントです。

鉢とペペロミアの組み合わせも楽しもう!

ペペロミアは種類が多く、個性的な葉をもつものが少なくありません。
そのため、お部屋の雰囲気に合わせて種類を選ぶことができますし、選ぶ鉢によって見せ方を変えることができます。
それぞれの種類に合わせて鉢を選ぶのも楽しみのひとつとなります。
挿し木で増やして色々な場所に飾るのも良いでしょう。
ペペロミアはインテリア向きの観葉植物です。
好みの種類を見つけてお部屋とのコーディネートを楽しんでください。

ペペロミアは家族を癒してくれる植物

ペペロミアは直射日光と多湿にさえ気をつければ育てやすい植物です。
明るい室内に置いておけば、肥料や特別な手入れはほとんど必要ありません。
全体的に小ぶりなものが多いため、狭いところにも置くことができます。
そのうえ、種類が豊富で品種によってがらりと違う雰囲気があり、いくつか集めることでそれぞれの個性を楽しめるでしょう。
生活にグリーンを取り入れれば癒し効果も期待できます。
リビングなどの家族が集まる場所に置き、植物のある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。