こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
観葉植物の中でも人気のあるパキラ。
青々とした葉っぱが美しく、早く生長するので楽しみながら育てることができます。
パキラを育てるうえで大切なのが「剪定」です。
ちょっとしたポイントを押さえておくことで、丈夫なパキラに育てることができます。
ここでは、パキラの剪定の特徴や剪定の時期、気をつけたい点などについて紹介します。
パキラとはいったいどういう木なの?
パキラとは中南米原産の常緑樹です。
自然環境では20mくらいまで伸びますが、観葉植物として育てるものは大きくて2mくらいまで生長します。
家の中でこぢんまりと育てることができるので、とても人気の観葉植物となっています。
パキラは南米原産のため、暑さには強く寒さには弱いのが特徴です。
また、日陰にも強いので、室内でも十分に育てることができるでしょう。
ただし、あまりにも日当たりが悪い環境だと、間延びを起こすためバランスが悪いまま生長してしまいます。
特に、5〜7月の生育期には日当たりの良い場所に置くことが大切です。
一方、真夏の暑い日差しにあたると葉焼けを起こす可能性があります。
直射日光は避け、半日陰で管理すると安心です。
管理がきちんとできれば一年中楽しむことができる植物です。
パキラの剪定はなぜ必要なの?
パキラは、剪定をしてもすぐに芽が出てくるほど生長が早いのが特徴です。
そのため、こまめな剪定が必要となりますが、剪定で切りすぎてしまってもすぐに芽が出てくるので、剪定初心者でも安心です。
パキラは生長が早いため、放っておくとあっという間に葉が生い茂って見た目が悪くなってしまいます。
せっかく大きく育っても、見た目が悪ければ観葉植物としてはマイナスですね。
また、こまめに剪定することで茂っていた葉が間引かれ、風通しが良くなることも剪定が必要とされる理由の一つです。
風通しが悪いと、病害虫が繁殖してしまうという危険性もあります。
余分な葉がないことで養分も効率よく行き渡るため、より生長が早くなるでしょう。
葉が茂って日光が当たりにくくなると、光合成ができずに木が弱ってしまう原因にもなります。
パキラの剪定時期はいつが正解?
基本的に、パキラの剪定に適した時期はパキラが活発に生長する時期といわれています。
パキラは5〜9月頃に目立って生長しますが、できれば真夏を避けて5〜7月くらいで剪定するといいでしょう。
また、この時期であれば、剪定してもすぐに新芽が出やすいので、早く形を整えることができます。
この時期以外でも、葉が増えて茂った状態になったり、葉の生えるバランスが悪くなってしまったりした場合なども、剪定することで美しい形を維持することができます。
一方、寒い季節でも、室内の暖かい場所に置いているのであれば剪定をしても構いません。
しかし、暖かい時期に比べて芽が出るには時間がかかるので、あまりにも寒い場合は剪定時期を見直したほうがよさそうです。
目安としては、気温が5度以下に下がった場合は剪定をやめておいたほうがいいでしょう。

パキラはどうやって剪定するの?
まずは、パキラの全体のバランスを整えるために、周りの枝葉とのバランスを見ながらどう生長させたいのかをイメージします。
片方の枝葉が伸びている、葉が密集してきているなどを確認しましょう。
次に、新芽が出やすいように、パキラの生長点を狙って剪定します。
生長点とは、茎の途中にあるぽこっと出っ張った部分で、新芽が出てくる場所になります。
ポイントは、生長点の1〜2cm程度上の部分を切ることです。
数週間もすると、生長点から新芽が出てくるでしょう。
万が一、誤って生長点を切り落としてしまったとしても心配ありません。
木が生長するにつれて新たな生長点ができ、その箇所から新芽が出てきます。
ただし、生長点を残しておいた場合に比べると大きくなるのに時間がかかってしまうことは覚えておきましょう。
また、あまりにも大きくなりすぎてしまったパキラの場合は、思い切って最初から生長点を切り落とすことで、生長を抑制する効果も期待できます。
パキラの剪定で注意することは?
パキラを剪定するうえで注意したいのが、使用するハサミの切れ味です。
キレ味の悪いハサミを使用すると切り口の細胞が潰れ、そこから腐ってしまう可能性があります。
パキラはカットした枝で挿し木も行うため、必ず切れ味の良いハサミを使用しましょう。
また、パキラはゴムの木の仲間のため、切り口から白い樹液が出るのが特徴です。
この樹液は手につくとかぶれてしまうことがあり、服につくと簡単には取ることができません。
そのため、剪定を行う際には、ゴム手袋やエプロンなどを使用して、枝に直接手が触れないようにしておくと安心です。
その際、軍手だと樹液が中に染み込んでしまうので、ゴム手袋を使うことがポイントです。そして、剪定後に水をたっぷり与えることも忘れてはいけません。
元気なパキラに育てよう
パキラは比較的手入れが簡単で、ガーデニング初心者にも人気の植物です。
すぐに大きくなるので、飽きずに楽しみながら育てることができるのもうれしいですね。
生長の早いパキラを元気に育てるためには剪定が欠かせません。
剪定の時期や剪定方法などに気をつけて、丈夫で美しいパキラを育てましょう。
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