こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
可憐な花を咲かせ、魅惑的な芳香を放つラベンダーは、鉢植えのみならず地植えでも楽しめる植物です。
鉢植えよりも大規模な栽培ができることや、水やりの頻度が軽減されるというメリットから、地植えでラベンダーを育てたいと考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ラベンダーを地植えで栽培する場合の管理方法を紹介します。
地植えにおすすめの場所は?
ラベンダーを地植えする場合は、ラベンダーに適している場所を選ぶことが大切です。
富良野のラベンダー畑をイメージするとわかるように、ラベンダーには傾斜地や一段高い場所が向いています。これは、ラベンダーが乾燥を好む性質があるためです。
反対に、水が流れ込む場所や周囲よりも低くなっている場所は向いていません。
常に土が湿っている場所は根腐れなどの原因となってしまうため、避けたほうがいいでしょう。
条件に合う場所であれば、ラベンダーはどんどん成長していきます。
自分のガーデンをラベンダー畑にすることも夢ではありません。
花壇で育てる場合は、周囲に溝を掘り畝立てするとより理想的な環境に近づきます。
どうしても一段高い場所が用意できない場合は、株の周囲に雨水が流れる溝を掘りましょう。
また、粘土質の土や赤土は水はけが悪く、ラベンダーにとっては加湿になってしまいます。
可能な限り、黒土などの水はけがよい土壌に植えるのが理想です。
小規模でも大規模でも、適正な場所で育てれば、ラベンダー特有の芳香を存分に楽しめるでしょう。
地植えで春に行う管理は?
ラベンダーは、無事に越冬すると気温の上昇とともに次々と新芽を成長させます。
この時期は、新芽が著しく成長するため、必要に応じて植え替えを行いましょう。
ラベンダーの株を増やす場合は、この時期の挿し木がおすすめです。
元気な枝を先端から10cmほどの長さで切り、下から5cmまで葉を除いたら、一晩水あげしましょう。
その後は、排水性のよい清潔な土に枝を傷つけないよう挿しておきます。
半日陰で直射日光を避け、土が乾かないよう適切な湿度で管理すると、およそ1~2カ月で根付くでしょう。
確実に根付いたことを確認できるまでは、土を掘り起こしたり引っ張ったりするのは厳禁です。
この時期は肥料を与えるのにも適しています。
春の成長と相まって、ぐんぐん伸びていくでしょう。
積雪が多い場所では、雪解けと急激な温度の上昇による蒸れにも注意が必要です。
蒸れは、株の周囲に雑草が多く生えていると顕著になります。
できるだけ株元の雑草は取り除いておくといいでしょう。
地植えのラベンダーで夏に行うことは?
日本の夏は、ラベンダーにとって過酷な条件がそろう季節です。
ラベンダーはもともと、地中海沿岸の植物であり、高温多湿な環境は苦手なため、夏場はより一層の注意が必要になります。
特に梅雨時と開花が重なる地域では、通気性をよくするための手助けが必要です。
たくさんの花をつけている姿は美しいのですが、蒸れを防止するため、株がお椀型になるように刈り取ります。
刈り取った花はドライフラワーなどで楽しみましょう。
梅雨が明け、夏本番になったら寒冷紗などで遮光すると安心です。
遮光するときは、くれぐれも風通しを悪くしないよう気を付けましょう。
鉢植えのように手軽に場所の移動ができないので、太陽の動きを意識した遮光対策が重要になります。
ラベンダーがもっとも苦手とする西日に重点を置き、遮光しましょう。
あまりに暑い日は土もカラカラで、水やりをしたいと思う日もありますが、日中の水やりはあえてサウナ状態を作っているようなものです。
蒸れに弱いラベンダーには非常に過酷な環境となってしまいます。
水やりは早朝などの涼しい時間帯に行いましょう。
秋から冬の管理方法は?
秋になったら、2回目の剪定を行います。
花を刈り取った後もラベンダーは枝を伸ばし続けますが、この時期の剪定ではこの伸びた枝を切りましょう。
気をつけなければいけないのは、必ず脇芽を残して剪定することです。
脇芽がない位置まで切り戻してしまうと、翌春の成長は望めません。
株をより充実させるためにも、この剪定は重要です。
剪定をしないまま冬を越そうとすると、ひょろひょろと長い枝が多くなってしまい、風雨の影響を受けやすくなります。
雪が降ることを考えると、剪定は必須の作業だと思ったほうがいいでしょう。
冬になったら、雪が降る前に雪囲いや荒縄で株をしばります。
さらっと地上が雪で覆われるくらいであれば問題ありませんが、まとまった雪が降る地域ではしっかりとこれらの対策を施しましょう。
何もしないと、雪の重みで枝が折れたり、繰り返される霜によって株が弱くなってしまいます。
「北海道で元気に育つ植物だから雪は問題ない」という認識は必ずしも間違ってはいませんが、それは適切な管理をしているからこそなのです。
翌春、また美しい花を楽しむためにも、防雪対策は適切に行いましょう。
地植えのラベンダー管理も適切にしよう!
ラベンダーの地植えは、より楽な管理でラベンダーを育てたいという人に向いています。
また、挿し木でどんどん増やしたい場合でも、地植えなら対応可能です。
しかし、季節によって管理法が異なるため、適切な管理で育てましょう。
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