Jasminum
モクセイ科 ソケイ属 |
別名 | 素馨(ソケイ)、茉莉花(マツリカ) |
原産地 | 亜熱帯地方〜熱帯地方 | |
形態 | つる性植物 |
耐寒性:弱いことが多い / 耐陰性:弱いことが多い / 10℃以下の気温に注意
白く小さい花を咲かせるジャスミン。
その花は強い芳香があるため、香水に使われたりする他ジャスミンティーとしてもおなじみです。
観葉植物としても広く知られ、比較的育てやすく花付きも良いため、ガーデニング初心者の方にもオススメの植物です。
この記事ではそんなジャスミンの種類や育て方について紹介します。
ぜひ参考にして、ガーデニングライフの楽しみを広げてください。
ジャスミンの種類
ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の植物です。
一口にジャスミンといっても、種類はたくさんあり世界の熱帯・亜熱帯に数百もの種類が存在しています。
耐寒性のあるものとそうで無いものがあり、日本ではハゴロモジャスミンやオウバイなど耐寒性のある品種が露地裁倍されています。
他にもホワイトプリンセスやアラビアジャスミン、スタージャスミン、オオバナソケイ(ソケイ)、オウバイモドキなどがあります。
ジャスミンの品種はあまり聞き覚えの無いものが多いと思いますが、アラビアジャスミンは別名マツリカと言い、これは漢字で書くと「茉莉花」となります。
ペットボトルのパッケージや中華料理店などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
日当たりの良いところで育てよう!
熱帯・亜熱帯に多い植物ですので、暖かい場所を好みます。
特に寒さに強いハゴロモジャスミンは霜にさえ当てなければ外でも越冬できるようです。
ホワイトプリンセスやマツリカは比較的寒さに弱いため、屋内に移動できる鉢植えで管理した方が良いでしょう。
このように、品種によって地植えにするか鉢管理にするかも変わってきますが、基本的には日当たりの良いところで育てましょう。
ただし寒さに弱いからとずっと屋内に置いていては花付きが悪くなってしまいます。
多少は寒さに当てると花付きが良くなるともいわれていますので、10度を下回る時は屋内に、そうでなければ屋外に出ししっかり日光に当ててあげましょう。
水やり・肥料については他の観葉植物とだいたい同じです。
鉢植えのものは乾いたらしっかり水を与えましょう。
地植えされているものは、まだ幼木の時は乾燥が気になった時に水を与えますが、ある程度育ったものは自然に降る雨や土に含まれる水分で十分です。
水をやりすぎても枯れてしまいますので、気をつけてください。
肥料も市販の培養土でOKのようです。
このあたりも育てやすいといわれる理由の一つのようですね。
自身で配合する時は、赤玉土6・腐葉土4で混ぜ合わせましょう。
摘芯を繰り返すことで花付きがアップ!
ジャスミンの花は、枝の先端に咲きます。花が咲き終わったら新芽を切って、脇芽が出るようにします。
この作業を摘芯といいますが、摘芯を繰り返し行うことによって株全体を大きくしていきます。
少しずつボリュームが出てきて花付きもだんだん良くなってきますので、根気強く続けてくださいね。
ジャスミンは春から夏にかけてツルがグングンと勢いよくのびて、秋から春にかけて気温が低い時期に成長が止まり、花芽が作られていきます。
このため、摘芯や剪定は花が咲き終わったあとなるべく早い時期に行いましょう。
少し手間のかかることですが、ジャスミンを元気に育てるには欠かせない作業です。
たくさん花のついたジャスミンは、咲いた時にとても良い香りを放ちますのでぜひ摘芯を行ってください。
仕立て直しで、株全体をリニューアル!
植物を育てていると、残念ながら元気がなくなってしまうときや茂りすぎて不格好になってしまうこともありますよね。
そんな時に行うのが仕立て直しです。
切り戻しともいわれていて、これを行うことによってまた活き活きとさせたりボリュームの調整ができたりします。
摘芯や仕立て直しをしながら自分の好みの形に育てていけるのも、ガーデニングの楽しみの一つですね。
仕立て直しは花が咲き終わった春先に行いましょう。
根元からカットして、新しく新芽を出します。
こうして株全体をリニューアルして、育てていきます。
根元からカットするなんて、と心配になるかもしれませんが、ジャスミンは生命力の強い植物なので思い切ってカットしましょう。
また夏にかけてすくすくと育っていく姿はとても頼もしいものがあります。
ただし、あまりにも切り戻しすぎてしまうと今度は花付きが悪くなることもあるので気をつけてくださいね。
鑑賞だけじゃない、ジャスミンの魅力
ジャスミンは観賞用としてだけではなく、その花の強い香りも人気の理由の一つです。
ジャスミンの香り成分の中には、脳をリラックスさせたり不安や緊張を和らげる効果がありアロマオイルなどにもよく使われています。
また、花の香りと成分を移したジャスミンティーは脂肪の分解を促進したりミネラルやビタミンCを多く含むことから、美肌・ダイエットの効果もあるとされています。
この香りは人工的に作り出すことがとても難しいため、多くの商品は天然の花から抽出されたものでとても貴重なものです。
ここまでジャスミンの種類や育て方について解説してきましたが、いかがでしょうか?
育てやすいだけでなく、見た目もかわいくて花の香りも良いジャスミンは、忙しい女性にこそぴったりの植物かもしれませんね。
ぜひジャスミンを育てて、すてきなガーデニングライフを楽しんでください。