こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
梅雨の代表的な花木というと、紫陽花を思い浮かべる人は多いでしょう。
梅雨時期になると、さまざまな色や姿で目を楽しませてくれます。
紫陽花は鉢植えでも庭植えでも育てやすい丈夫な花木ですが、水やりには注意が必要です。
美しい花を咲かせるためには、季節や環境によって異なるポイントを押さえて水やりをすることが欠かせません。
そこで、ここでは、水を与える際に注意すべきポイントを解説していきます。
紫陽花の水やりのポイント
品種にもよりますが、紫陽花は基本的に乾燥を嫌います。土の表面の乾燥に注意し、乾く前に水やりをするようにしましょう。
水は、たっぷり与えることが大切です。土の表面が濡れた程度で水やりをやめてはいけません。
なぜなら、表面を湿らせる程度の量では土の中は乾いたままで、紫陽花が十分な水を吸収できないからです。
土中まで浸透してしっかり濡れるまで、水やりをするようにしましょう。
2~3日ごとに1回与えるといった水やりの適切な目安はありません。
毎日土の表面を観察して、乾きそうであれば水を与えることが大切です。
ただし、カシワアジサイなど過度の湿気を嫌う品種もあります。
その場合は、土の表面が乾いてから水やりをすることが必要です。
なお、鉢植えでは、水の与えすぎにも注意をしましょう。
たとえば、土の表面が乾いていないのに水やりをしたり、鉢受けからあふれるほどの量の水を与えて溜まったままにしておいたりしてはいけません。
根が傷んだり腐ったりして、枯れるもととなっていまいます。
鉢受けに溜まった水は定期的に捨てることが大切です。

紫陽花の水やり1:植木鉢の場合
庭植えに比べ、鉢植えの紫陽花は水切れを起こしやすい傾向がありますので、1年を通して水やりをすることが必要です。
毎日土の状態を観察して、乾いていたら水やりをするようにしましょう。
水を与えるときは、ウォータースペースいっぱいに溜まるまで水を注ぐようにします。
ウォータースペースとは、鉢のふちから土までの数cmのスペースのことです。なお、雨が降っていても、葉に遮られて紫陽花の根元の土は乾いているということもあります。
雨が降ったから水やりの必要はないと考えず、土の状態を毎日確認することが大切です。
春は、朝か夕方に水やりをし、冬は朝に水やりをすると良いでしょう。
夏は土が早く乾きますので、朝夕2回の水やりが基本ですが、状態によっては数回必要になることもあります。
乾燥に気がついたら、日中でも水を与えると良いでしょう。
ベランダや庭に鉢を置いていると乾燥に気がつかずにうっかり水切れを起こすことがありますので、特に注意が必要です。

紫陽花の水やり2:庭植えの場合
庭に植えている紫陽花は、鉢植えに比べてそれほど水やりを必要としていません。
植え付けの際にたっぷりと水を与えたら、その後は降雨だけで間に合いますので、基本的には水やりをしなくても良いでしょう。
真夏に猛暑日が続いて土が乾燥しているとき、葉がしおれているときなどに水を与えるようにします。
ただし、乾燥した日が続いていても、庭植えの紫陽花には毎日のように水を与える必要はありません。
水切れを恐れて与えすぎると、かえって乾燥に弱くなってしまう可能性があります。
水やりの頻度はほどほどにしましょう。

紫陽花の水やりで注意したいこと
水やりをするときは、じょうろで優しくかけるようにすることが大切です。
庭植えの場合、ホースで水やりをすると水圧で土が掘られてしまい、紫陽花の根を傷める恐れがありますので注意しましょう。
また、葉や花の上から水をかけると肝心の土まで水が届かないこともあります。水は紫陽花の根元にかけるようにしましょう。
なお、紫陽花の花と思われている部分は実はガク片で葉の1種です。
水が少々かかっても傷む心配はさほどありません。
春は、紫陽花がぐんぐんと生長する季節で、たくさんの水を必要としています。鉢植えの紫陽花は水切れに注意して、朝か夕方の1回、たっぷりの水を与えるようにしましょう。
夏は、鉢植えだけでなく、庭植えでも土の乾燥に注意が必要です。
秋に入っても暑さは続きますので、土の乾燥に注意して水やりをしましょう。
冬に入ると、落葉して枯れたような見た目になりますが、これは紫陽花が休眠状態に入っているためで、花木自体は枯れていません。
鉢植えは水切れを起こさないよう、土の状態に注意して適宜水を与えるようにしましょう。
夕方以降に水をやると寒さで土中の水分が凍って根を傷める恐れがありますので、タイミングとしては午前中が適切です。
なお、紫陽花は乾燥した冷たい風を苦手としますので、可能であれば鉢を風の当たらない軒下などに移動すると良いでしょう。
庭植えであれば、冬の水やりは特に必要ありません。

上手な水やりで美しい紫陽花を咲かせよう
紫陽花は、丈夫で育てやすい花木です。
ただし、水を非常に好みますので、水切れだけは注意が必要です。
水やりさえ上手に行えば、梅雨時にさまざまな色の美しい花を咲かせてくれるでしょう。
水やりのポイントは、庭植えか鉢植えかで大きく異なり、季節ごとでも違います。
注意すべきポイントを押さえ、土の状態を確認して様子を見ながら水やりをするようにしましょう。
インチュラルではお庭や外構のご相談を承っております。 小さな悩みから大きな悩みまで、花壇のお花選びから駐車場などの外構工事まで 何でもご相談ください! LINEからお庭相談する メールフォームからお庭相談する ガーデンデザイン部の施工事例はこちら |