青や紫、ピンクなど色とりどりに咲く紫陽花は、じめじめした梅雨の季節に感じる憂鬱な気分をパッと明るくしてくれます。
翌年以降も紫陽花の花をきれいに咲かせるためには、適切なタイミングで植え替えをする必要があることを知っているでしょうか。
紫陽花の植え替えに最適な時期や、植え替えするときの注意点について解説します。
鉢植えの紫陽花は植え替えが必要
紫陽花に限ったことではないのですが、鉢植えの植物は地上部分の茎や葉が成長すれば同時に根も成長します。
鉢の中で根がいっぱいに成長してしまうと植物はストレスを感じ、根詰まりの原因となります。
根詰まりの状態が続くと通気性や水はけが悪くなり、根腐れを引き起こしかねません。
根詰まり、根腐れのほか、土の養分不足などの事態を避けるためにも、定期的な植え替えが必要なのです。

実際に植え替えが必要なタイミングとしては、開花株を購入した直後があげられます。
紫陽花の花が咲いた状態の開花株を購入してきた場合は、すぐに植え替えを行うとよいでしょう。
開花株の場合、株の大きさに対して鉢植えが小さくなっているケースが多く、すでに根詰まりしていることも考えられるからです。
紫陽花栽培の初心者で心配な場合は、花が咲き終わった剪定のタイミングで一緒に植え替えを行うのも一案です。
また、土の表面に細かい根がたくさん出てきたり、鉢の底にある穴から根が出てきたりした場合もすでに根詰まりしているので、植え替えを行いましょう。
特に根詰まりしている様子がなく何年もそのままになっている鉢は、根の成長が悪くなっている可能性が考えられます。
通常3年程度で鉢は根でいっぱいになることが多いので、一見根詰まりしていないようでも一度土を変えておくと安心です。
紫陽花の植え替えは、2年に一度を目安にするとよいでしょう。
最適な植え替え時期はいつ?
植え替えをするタイミングとして、紫陽花にストレスがかからない時期を選ぶことが大切です。
花が咲いているときは、水も栄養分もすべて花に集中するため、根や本体の力は弱っています。
花が咲き終わった後、真夏の暑い時期を避けたタイミングで行うのがよいでしょう。
また、紫陽花は花が咲き終わっても散ることがありません。
鉢植えの場合、限られた養分しかないにもかかわらず、終わった花をつけたままにしておくとその分余計なエネルギーを使ってしまいます。
次に咲く花のためにも、咲き終わった花は切り取るなどして剪定していきましょう。
地植えの紫陽花を植え替える場合には、11月~2月がおすすめです。
ちょうど休眠期に当たるので、根づきがよく紫陽花への負担もあまりありません。

植え替えの際に注意が必要なことは?
紫陽花の植え替えを行うときには、本体にストレスがかからないようにすることが大切です。
鉢植えの紫陽花の場合、鉢から根を取り出したらていねいにほぐして、根の色をチェックしましょう。
白い根は新しいものなので残していきます。
古くて弱っている茶色い根、腐っている黒い根は切り落としていきます。
長い根も必要ないので同様に切り落としましょう。
また、根を切った分、水分を吸収することが難しくなるため、葉も短くカットすることを忘れずに行います。
鉢に植え替える場合、今まで使っていたものよりも一回り大きいものを選びましょう。
大きすぎる鉢を選んでしまうと、根が成長するよりも先に土の水はけが悪くなってしまうので注意が必要です。
土は赤玉土と腐葉土の割合を7対3、もしくは6対4程度で配合するとちょうどよいでしょう。
水はけをよくするためには、鉢底に軽石を敷いておくと安心です。
また、鉢に土を入れるときにはすき間を作らないようにすることが重要です。
すき間を残すと水やりのタイミングで根が崩れることもあり、枯れてしまいかねません。
しっかり土を入れて紫陽花を安定させましょう。
植え替えが終わったら忘れずにたっぷり水をあげます。

植え替えするときには、土の表面が乾かないように直射日光が当たらない場所で行うとよいでしょう。
地植えの紫陽花を植え替える場合には、根を傷つけないように少し大きめに掘り起こすのがポイントです。
ストレスをなるべく与えないように、根についた土を軽くほぐして払ってから植え替えを行いましょう。
植え替えた後の紫陽花は、少なからずダメージを受けている可能性が考えられます。
2週間~1カ月程度は明るい日陰などで様子に気を配り、水が不足しないよう細心の注意を払います。
新芽が出てきたら、少しずつ日光の当たる場所に移動させるとよいでしょう。
植え替え時期を守りきれいな花を咲かせよう
翌年以降もきれいな紫陽花の花を咲かせるためには、植え替え時期をきちんと守ることが大切です。
根詰まりや根腐れなどのやむを得ないケースの場合はすぐに対応する必要がありますが、そうでない場合には適切な時期に定期的に植え替えを行いましょう。
紫陽花についてわからないことや、植え替えについてもう少し詳しく知りたいといったご要望があればお気軽にIN NATURALまでご相談ください。
インチュラルではお庭や外構のご相談を承っております。 小さな悩みから大きな悩みまで、花壇のお花選びから駐車場などの外構工事まで 何でもご相談ください! LINEからお庭相談する メールフォームからお庭相談する ガーデンデザイン部の施工事例はこちら |
そんな時は『土母~DOMO~』がオススメ

一般的なアンプル型の活力剤は植物に栄養を補給するだけですが、『土母~DOMO~』は主成分の光合成細菌が土壌内の菌のバランスを整え、植物にとって最良の環境を作ります。さらに、継続的に与えることで植物の免疫力が高まり、長期的に健康を保ってくれます。