紫陽花にはどんな品種があるの?気になる違いや特徴は?

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
毎年5~7月になると花を咲かせる紫陽花。
梅雨の風物詩として、テレビでもよく取り上げられていますよね。
日本では青や紫色のイメージが強い紫陽花ですが、実際には色や見た目、咲く時期によってさまざまな品種が存在し、100以上のバリエーションがあります。
今回は数ある紫陽花の中でも代表的な品種と個性的な特徴についてご紹介します。

代表品種1.ガクアジサイ

紫陽花には両性花と装飾花という2種類の花があります。
両性花は雄しべと雌しべを持ち、いわゆる花の本体です。
一方、装飾花には大きな花びら(がく)があり、雄しべと雌しべが退化しています。
一般的に紫陽花の花として認識されているのは装飾花のほうです。
この両性花と装飾花の違いがはっきりわかる紫陽花の代表品種に「ガクアジサイ」があります。

ガクアジサイは日本に分布している紫陽花の基本形とされる品種で、5~6月頃に花を咲かせます。
中でも有名なのは東伊豆の城ヶ崎海岸に自生する品種「城ヶ崎」です。
ガクアジサイは両性花の周りを装飾花が額縁のように囲って咲くことから、その名前が付けられています。
ガクアジサイの両性花は小さなつぼみのようなツブツブとした形をしているので、一見すると「この紫陽花は5分咲きなのかな」と思ってしまうかもしれません。
しかし、両性花はつぼみのような形をしたままで、花らしく見えるのは周りに咲く装飾花だけという咲き方がガクアジサイの特徴です。

全体がほとんど装飾花になっている紫陽花と比べると素朴な印象のガクアジサイですが、さまざまな品種改良が行われています。
たとえば、「ダンスパーティー」は装飾花の茎が両性花よりも長く育つガクアジサイで、両性花の周りで装飾花が踊っているように見えるのが特徴的です。
また、装飾花がフリルのような形でかわいらしい品種「初恋」も人気があります。

代表品種2.アジサイ

紫陽花という言葉は梅雨の頃に咲く青や紫色の花の総称として使われていますが、「アジサイ」という名前の固有の品種も存在します。
アジサイは5~7月頃に咲くガクアジサイの一種ですが、両性花がほとんどなく、装飾花が手まりのように丸く固まって開花するのが特徴です。
日本でも古くから親しまれている品種で、一般的に紫陽花としてイメージされる花の形がアジサイのてまり咲きだといわれています。
アジサイはガクアジサイとの区別を明確にするために、「ホンアジサイ」と呼ばれることもあります。

アジサイの中でも特徴的な花を咲かせる品種が「ウズアジサイ」です。
ウズアジサイの名前の由来は花びらの周りが内側にクルンと丸まっていて、たくさんの小さな貝がらが渦を巻いているように見えることからきています。
もともとはアジサイが病気にかかったことで現れた症状だったのですが、園芸用に改良されウズアジサイとして楽しまれるようになりました。
江戸時代には「オタフクアジサイ」と呼ばれていたそうです。

代表品種3.アナベル

北アメリカに分布している「アメリカノリノキ」の変種「アナベル」もアジサイの代表品種として人気があります。
6~7月頃に見ごろを迎えるアナベルは大きな装飾花が球状に固まって咲き、ボリュームがあるのが特徴です。
アナベル最大の魅力は何と言ってもその花の色でしょう。
つぼみの状態の時期はライムグリーン色をしていますが、咲かせる花は真っ白で丸いブーケのような華やかさがあります。
花の見ごろを過ぎると、またライムグリーン色に戻り、爽やかな雰囲気です。
改良品種としてピンク色も存在していて、ピンク色のアナベルはライムグリーンからピンク、ピンクからライムグリーンへと色が変化していきます。

アナベルは枝が細く折れやすいので栽培には注意が必要ですが、暑さ寒さに強く、初心者でも育てやすい紫陽花です。
また、一般的な紫陽花の場合は前年の夏に花芽をつけるので、その年の見ごろを過ぎたら次の年の花のための剪定を早めにしなければなりません。
しかし、アナベルの場合は春にできた花芽が同じ年の夏にすぐ咲くので、剪定を急ぐ必要もなくのんびり育てられるのも利点です。

代表品種4.西洋アジサイ

紫陽花には「西洋アジサイ」という代表品種もあります。
西洋アジサイとは日本に自生していた紫陽花が西洋へ渡り、品種改良ののちに大正時代頃から日本へ逆輸入されるようになった紫陽花のことです。
日本に逆輸入されたあと、さらに品種改良された紫陽花も西洋アジサイに分類され、日本固有の品種と区別するためにハイドランジアと呼ばれることもあります。
日本で紫陽花といえば青や紫色が一般的なイメージですが、西洋アジサイは花の色の種類が豊富で豪華なてまり咲きの見た目であることが特徴です。
また、鉢花として育てるのが主流の紫陽花としても知られています。
見ごろは6~7月で、特に赤やピンクの紫陽花は西洋アジサイならではの華やかさがあります。

たとえば、赤い花を咲かせる西洋アジサイの品種が「パリジェンヌ」です。
オランダで品種改良された紫陽花で、鮮やかな赤い花びらを持ちます。
西洋アジサイの中でも赤色が上品であるといわれ、最盛期のツバキの赤のような印象です。
土が酸性に傾くと赤紫色になってしまうので、鮮やかな赤色を出すにはアルカリ性の土にしておく必要があります。

また、ピンク色の紫陽花として人気がある品種が「ギャラクシー」です。
花の全体が装飾花でできていて、1つ1つが小さなバラのような作りなので見応えがあります。
アルカリ性の土ではピンク色、酸性の土では青紫色になりますが、ギャラクシーが最も美しく見えるのはピンク色だといわれています。
日本では雨の影響で土が酸性に傾きがちなので、赤やピンク色の紫陽花を栽培するなら鉢植えのほうが色をコントロールしやすいです。

代表品種5.秋色アジサイ

夏の終わりが近づくにつれて、ファッションやコスメの色が落ち着いたものに変化していくように、紫陽花にも秋に楽しめる品種「秋色アジサイ」があります。
もともと「秋色」とは夏に咲いた紫陽花が秋になって見せる色のことを指していましたが、よりきれいな秋色が出せるように品種改良されたものが「秋色アジサイ」です。
アンティークカラーと呼ばれるシックな色を出すのが特徴で、上手に育てることができれば秋の終わり頃まで紫陽花の花を楽しむことができます。

紫陽花は土の酸度によって花の色を変えることで有名ですが、秋色アジサイはそれとは別に、時期が来ると秋の色を出す花です。
「西安(シーアン)」や「カメレオン」などの品種に人気があり、通常の青紫色の花からベージュピンク、さらにシックなグリーン系へと花の色を変化させていきます。
秋色アジサイはデリケートなので、最盛期を過ぎて秋色の準備が始まったら、強い日差しや雨風に当たらないよう気を配ってあげることが必要です。
季節の移り変わりとともに栽培する場所を移動しないと、秋色が見られるまでに枯れてしまうこともあるので、鉢植えで育てるのが適しています。

好きな品種を選んで紫陽花を育てよう

紫陽花は品種によってさまざまな咲き方があり、色の種類も豊富な花です。
品種改良も盛んに行われているので、どの紫陽花を栽培するかを選ぶのも楽しみの1つになります。
IN NATURALでは幅広い品種の紫陽花を取り扱っていて、育て方のアドバイスも随時行っています。
お庭や鉢植えで紫陽花を育ててみたいときは、ぜひ一度IN NATURALにご相談ください。