紫陽花の様子がおかしい?疑われる害虫と対策法

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
梅雨の季節に咲き誇る色鮮やかな紫陽花は、雨の憂鬱な気分を晴れやかなものに変えてくれます。
しかし、そんな紫陽花も元気が感じられず、様子がおかしい場合があります。
そのときに、可能性の一つとして考えられるのが害虫です。
今回は紫陽花を栽培している、あるいは栽培を検討しているという人のために、紫陽花に付きやすい害虫とその対策法を解説していきます。

害虫が疑われる症状1:葉に穴が開く

害虫の多くは寄生した植物の葉を食べます。
つまり、葉に穴が開いていた場合は害虫の可能性が高いといえるわけです。
特に、紫陽花に付きやすいのが毛虫です。
毛虫は蛾の幼虫であり、成虫になるために多くのエネルギーを必要とします。
そのため、紫陽花に付着した毛虫を放置しておくと、ことごとく葉を喰い尽されてしまうのです。
ちなみに、蛾は紫陽花の葉の裏に産卵し、卵はその状態で冬を越します。
したがって、蛾が紫陽花に近づかないようにネットなどをかけておくのも、毛虫の発生を防ぐ有効な手段です。
しかし、紫陽花は観賞用植物であるため、ネットをかけて見えなくしてしまったのでは本末転倒です。

現実的な手段としては葉の裏に越冬卵が付いているかを定期的にチェックするという方法があります。
付いていた場合は葉ごと切り取って土に埋めるのです。
それを繰り返すことで毛虫の発生はかなりの確率で防げます。
それでも万が一、毛虫が発生した場合は割り箸を使って取り除くようにしましょう。
炎症などを引き起こすおそれがあるため、素手で触るのは厳禁です。

害虫が疑われる症状2:葉裏に虫が付く

小型の害虫は多くの場合、葉裏に潜んでいます。
逆にいえば、もし、葉の裏に小さな虫がたくさんいた場合は、それは害虫である可能性が極めて高いということになります。
害虫の種類はさまざまですが、紫陽花に多いのはアブラムシです。
アブラムシは新芽や葉などの柔らかい部分に付き、その汁を吸います。
しかも、粘液上の排泄物が葉に付着するとすす病が誘発されてしまうのです。
すす病はカビの一種が増殖する病気で、発症してしまうと無数の斑点ができて紫陽花の美しさが損なわれるばかりか、光合成や蒸散ができなくなって枯れてしまうおそれもでてきます。

対策としては、苗の植え付けのときにアブラムシに効果のある粒状の殺虫剤を散布して処理をするのが効果的です。
それでもアブラムシが発生した場合は牛乳スプレーが有効です。
牛乳は乾くと凝固する性質があるため、霧吹きでアブラムシに吹きかけると気門を塞いで窒息死させることができます。
ただ、紫陽花が牛乳で濡れたままの状態でいると、そこからカビが生えてしまいます。
そうならないよう、よく晴れた日の午前中に散布を行い、すぐに乾くようにしておくことが大切です。
また、アブラムシの駆除に成功したあとは紫陽花に水をかけ、牛乳を洗い流すようにしましょう。

害虫が疑われる症状3:葉がかすり状になる

ハダニも紫陽花にとって要注意の害虫です。
ただ、非常に小さな虫であるため、一見しただけではハダニが寄生しているかどうかの見分けは困難です。
多くの場合、葉がかすり状になることで異変に気付きます。
ハダニは葉に針を指して汁を吸うため、その跡が白くなってかすり状になるというわけです。
その場合、ルーペなどを使ってチェックするとそこに多くのハダニがいることが分かります。
発生初期なら殺虫剤の散布が有効ですが、同じ薬剤を使い続けていると抵抗力がついて効果が薄れてきます。

そのため、殺虫剤を使う際には複数の薬剤を順番に使用していくことが大切です。
また、アブラムシと同じように牛乳スプレーも効果があります。
さらに、200倍以上に薄めた食酢や普段飲んでいる濃度のコーヒーを散布するというのも一つの手です。
しかし、最も確実な予防法といえるのが、ハダニが寄生していない株を買うことです。
そして、庭に植える前に雑草を抜いておくと新たに寄生される可能性は低くなります。
まずはそうした対策をしっかり行い、それでも寄生がひどい場合には殺虫剤などを使用するようにしましょう。

害虫が疑われる症状4:貝殻状のものが付く

紫陽花を育てているとある日、貝殻状のものがびっしりと生えているのを見つけてびっくりしてしまう場合があります。それはカイガラムシです。
ほとんど動かず、脚も眼も見当たらないため、とてもそうは見えませんが、立派な昆虫です。
カイガラムシにはさまざまな種類が存在します。
しかし、植物に寄生するという点では共通しており、紫陽花もしばしば葉に寄生されます。
そうなると、葉から汁を吸われて生育が悪くなるばかりか、排泄物によってすす病を発症することにもなりかねません。

ただ、カイガラムシは基本的に動かないので対処は比較的容易です。
紫陽花をこまめにチェックし、カイガラムシを見つけたら、歯ブラシで擦り落とせば駆除は完了となります。
また、予防策としては風通しのよい場所に紫陽花を植えるという手があります。逆に、風通しが悪くて埃っぽい場所や暗くて狭い環境ではカイガラムシが発生しやすいので注意が必要です。

紫陽花の害虫対策は早めに!

紫陽花に害虫がはびこると生育が悪くなり、最悪の場合は枯れてしまうことにもなりかねません。
ボロボロにされて手遅れになる前に、この記事などを参考にしながら、適切な処理をしていきましょう。