甘い香りのクチナシ!きれいに白い花を咲かせるコツは?

こんにちは、IN NATURAL STYLE 編集部です。
品のあるきれいな白い花が魅力的なクチナシは、初夏になると濃く甘い香りを漂わせることでも知られています。
病害虫に弱い点を除けば、ガーデニングに慣れていなくても育てるのはそれほど難しくありません。
しかし、きれいな花をたくさん咲かせるには注意すべき点もあります。
そこで、ここではクチナシの育て方や剪定の際の注意点などを紹介していきます。

クチナシとはどういう植物?

クチナシはアカネ科クチナシ属に属する植物です。
亜熱帯から温帯にかけてのアジア原産で、日本をはじめ中国や台湾、インドシナまで広く分布しています。
日当たりの良い場所を好み、暑さには強い反面、寒さにはやや弱いです。
クチナシのもっとも大きな特徴は、甘く強い芳香でしょう。
開花時期は6~7月ごろで、花の色は白く、花弁はぽってりとして肉厚です。
花の形には一重咲と八重咲とがあり、庭木としては八重咲の種類がよく用いられています。
葉は楕円形で濃い緑色です。
葉脈がはっきりしていて、美しい光沢が見られます。
樹高がおよそ1~2mほどになる常緑低木樹です。

秋になるとオレンジ色の実をつけます。
クチナシの実は楕円形で、その先端に何本もの萼が残っているのが特徴です。
完熟しても割れて裂けるということがなく、それが「口が開かない」ということでクチナシという名前の由来となったといわれています。
実を乾燥させて煮出した物は黄色い染料となり、古くから布を染めたりタクアンやきんとんなどの食品に色を付けたりするのに使われてきました。
また、中国では山梔子(サンザシ)と呼ばれ、漢方の生薬として用いられています。
なお、庭木としてよく用いられる八重咲のオオヤエクチナシにはおしべがないため、実がなることはありません。

病害虫が付きやすいのが難点

白い花も濃緑の葉も美しく、香り高いクチナシですが、病害虫がつきやすい点だけがネックでしょう。
こまめに観察して、予防と治療を心がけることが大切です。
かかる可能性がある病気は、褐色円星病やさび病、すす病などです。
褐色円星病にかかると、葉の裏側に濃緑の病斑が現れ、進行すると暗褐色に変化し、やがて黒い斑点も出るようになります。
さび病は、葉裏に黄白色などの病斑が現れる病気です。
進行とともに斑点が大きくなったり盛り上がったりし、やがて葉表にも現れるようになります。
すす病は葉に黒いすす状の斑点ができるのが特徴です。

いずれの病気も風通しが悪い状態になると発生しやすいですので、こまめに透かし剪定をして、蒸れないようにする必要があります。
病気が発生してしまったら、気づき次第病変のある葉を根元から切り取って処分しましょう。
その後に、殺菌剤を散布すると効果的です。

クチナシにつきやすい害虫は、カイガラムシやアブラムシなどです。
虫がつくと樹液を吸いますので、株が弱って生育も悪くなります。
また、すす病の原因菌は害虫からでる排泄物を養分とするため、病気の進行を促してしまうでしょう。
害虫を見つけ次第、駆除することが大切です。
アブラムシは、粘着テープなどをペタペタはりつけて取り除きます。
薬剤の散布も効果が期待できるでしょう。
カイガラムシは硬い殻に覆われているために、薬剤が効きにくい傾向があります。
手間はかかりますが、ヘラやブラシでひとつひとつこそぎ落とすのが確実です。

剪定時期を誤ると花が咲かない

クチナシは細かな枝が出ますので、風通しを良くするためにも樹形を整えるためにも、適宜剪定を行うことが望ましいでしょう。
ただし、剪定の時期を誤ると翌年に花が咲かなくなりますので、注意が必要です。
というのも、クチナシは7月と9月の2回、花芽をつけます。
花芽とは生長に従って花となる部分のことです。
花芽を取り除いてしまうと、当然その木から次の花は咲きません。

flower buds of Gerdenia Cape Jasmine in garden

クチナシの花が咲き終わってしばらく経ってから枝を剪定すると、すでに花芽が分化した後で、うっかり切り落としてしまう可能性があるのです。
そのため、樹形を整えるための剪定は花が終わってすぐに行うようにしましょう。

剪定で切り落とすのは、混みあった枝や徒長枝などです。
混みあった枝を落とすことで風通しが良くなり、病気の予防になります。
徒長枝とは、ほかと比べて長く勢いよく伸びた枝のことです。
樹形を乱す元になりますので、刈り取りましょう。ただし、クチナシは自然と樹形の整う樹木ですので、むやみに切り落とす必要はありません。先端を切りそろえる程度で良いでしょう。あまり大胆に剪定を行うと花芽まで落としてしまい、翌年の花が楽しめなくなる可能性があります。

特徴を理解して魅力を存分に味わおう

クチナシは、病害虫に弱い点を除けば比較的育てやすい花です。
特徴を理解すれば、何に気をつけて育てればよいかが見えてくるでしょう。
とはいえ、時期に注意して剪定を行ったのに花が咲かなかったり、病害虫を予防したいけれど具体的にどうしたら良いかわからなかったりなど、悩むこともあるかもしれません。
そんなときにはIN NATURALにぜひご相談ください。
美しいクチナシが楽しめるお庭にするために、さまざまなサポートを致しますよ。