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観葉植物は手入れが大事!ガジュマルの剪定はどうするの?

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
ガジュマルは、自然環境で育つと樹高20メートルに達するほど大きくなる樹木として知られています。
しかし、適度に剪定を行えば、観葉植物として室内やベランダなどで育てることが可能です。
そこで今回は、ガジュマルを剪定する際に使う道具や剪定に適する時期、注意点などをみていきましょう。
加えて、ガジュマルの育て方全般についても解説します。

ガジュマルは剪定が必須

ガジュマルはとても生命力が強いため、初心者にも育てやすい植物です。
しかし、それだけの成長スピードも速く、剪定せずに放っておけば手に負えないくらい大きくなってしまうこともあります。
特に、室内やベランダで観葉植物として育てる場合は、剪定を欠かすことはできません。

剪定に必要な道具は?

ガジュマルを剪定するときに必要な道具は、剪定ばさみや剪定用のナイフ、または、のこぎりなどです。
それから、切り口から菌が侵入するとガジュマルが病気になることもあるので、対策として、切り口に塗る癒合剤か接ぎ木用の接ろう(つぎろう)も用意しておきましょう。
加えて、園芸用手袋も、できるだけ準備しておいたほうが良いでしょう。
というのは、ガジュマルはゴムの木の仲間なので、枝や葉を切ると、白く粘りのある樹液が出てきます。
肌のデリケートな人はこの樹液にかぶれてしまう場合があるため、あらかじめ園芸用手袋をはめてから作業を行うようにしましょう。

切り戻しのやり方を覚えよう

ガジュマルは、「切り戻し」という方法で剪定を行います。
「切り戻し」とは、簡単にいえば、伸びすぎた枝を思い切って切り落とし、元のように枝が短い状態に戻す方法です。
初めて観葉植物の剪定をする人は、健康な枝を切ることにためらいを感じてしまうかもしれません。
しかし、ガジュマルは生命力が強く、枝を切ってもすぐに新芽が出て枝が伸びてくるので、心配は不要です。

「切り戻し」は次のような7つのステップで行います。

  1. 完成した形に近い写真などを用意し、剪定後の形をイメージします。
  2. 樹高が高くなりすぎることを防ぐため、真上に伸びる枝の先端をカットします。
  3. 枯れている枝があれば、根本から切り落とします。
  4. 元気よく外側や内側に伸びている枝は、全体の長さに合わせてカットします。
  5. 重なり合ってしまっている枝があれば、どちらかの枝を根本または途中でカットします。
  6. 鉢植えのガジュマルの根本から生えている枝をカットします。
  7. 剪定した切り口に癒合剤か接ろうを塗って、雑菌の侵入から保護します。

弱った株は丸坊主剪定で復活

日当たりの良くない場所などにガジュマルの鉢を置いておくと、太陽を求めて枝を長く伸ばすため、ヒョロヒョロした株になってしまうことがあります。
そうなると、ガジュマルらしいがっしりとした姿が失われてしまいます。
そんなときは、思い切って多めに剪定し、「丸坊主」にしてしまう方法によって、ガジュマルらしい姿に復活させることができます。
「丸坊主」にすれば葉に奪われていた水分や栄養分が幹や気根に行き渡るようになるからです。

具体的なやり方としては、膨らんだ太い幹の部分だけを残して、他の枝をすべてカットするだけです。
ただし、「丸坊主」にする時期と、剪定後のお世話方法には注意しましょう。
まず、剪定に向く時期はガジュマルがよく成長する季節です。
一年中、緑の葉を茂らせているガジュマルですが、実は4~9月が成長期で、10~3月は成長がほとんど止まります。
そして、いくらガジュマルの生命力が強いといっても、やはり剪定後には多少のダメージを受けるため、よく成長する季節に剪定を行ったほうが負担を軽減できます。
すなわち、4~7月が、ガジュマルを「丸坊主」に剪定するのに適した時期です。

あとは、日当たりの良い場所に置いて水と肥料をきちんと与えるようにすれば、幹も徐々に太くなって、ガジュマルらしい姿を取り戻すことができます。
ただし、剪定後の1週間くらいは、直射日光の当たる場所に鉢を置かないようにしましょう。
また、葉から水分を蒸発させることができない分、根腐れを起こしやすくなるため、ふだんより水やりの頻度を減らします。
土がカラカラに乾燥してから水を与える程度で大丈夫です。
早く元の姿に戻したい場合は、水やりの代わりに液体肥料を、普段の2倍に薄めて与えても良いでしょう。

ガジュマルは盆栽としても人気

ガジュマルは、思い切って剪定を行っても、すぐに新しい根や葉が伸びてきます。
その性質を利用して、こまめに剪定を行えば、盆栽に仕立てることも可能です。
やり方は、まず、盆栽に適した鉢を用意し、鉢の大きさに合わせて剪定を行います。
鉢より少しはみ出す程度にすると良いでしょう。
その後、根を減らして鉢にガジュマルを植え替え、土の表面に苔などをあしらえば、盆栽が完成します。

初心者でも剪定しやすいガジュマル

ガジュマルは生命力が強く、枝を切ってもすぐに伸びてくるので、剪定に多少失敗したとしても、簡単に復活させることができます。
このように剪定しやすいため、ガジュマルは初心者でも育てやすい観葉植物です。
ただし、剪定の時期と剪定後のお世話方法には気をつけたほうが良いでしょう。