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化石でも見つかるほど古い歴史を持つ!ソテツの魅力と育て方

ソテツ

植物名

Cycas revoluta

ソテツ科
ソテツ属
別名蘇鉄
原産地沖縄、南西諸島、東南アジア
形態常緑低木

耐寒性:少し弱い / 耐暑性:少し強い / 耐陰性:あまりなし

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
ソテツは恐竜が闊歩するジュラ紀から存在し、「生きた化石」として主に熱帯地域に自生しています。
暑さや乾燥に強く、生命力あふれるソテツは、記念碑として公園や寺、駅のロータリーなどに植えられることが多い植物です。
日本では食用として、また中国では漢方薬としても用いられてきました。
トロピカルな雰囲気を醸し出し、観葉植物としても人気が高いソテツについて紹介します。

熱帯地域に自生するソテツ

ソテツは裸子植物ソテツ科に属する植物で、熱帯地域の常緑低木です。
日本の九州南端から奄美諸島や南西諸島、台湾などに自生しています。
生育が遅く、太い幹を持ちながら枝分かれせず、幹から直接葉を伸ばすのが特徴です。
樹高は通常で2~3m程度、古木では5mくらいのものもあります。
暖かい地域の植物なので温度管理は必要ですが、手入れの手間が少なく、観葉植物として鉢植えでも楽しめるのがメリットです。
葉は、葉軸の左右に細長い小葉がおびただしく付いている羽状複葉で、葉先は細く尖っています。
雌雄異株で、開花は10年に1度と言われるほど少なく、開花時期は6~8月です。
黄色がかった花をつけ、秋には赤い実を付けます。

恐竜の時代から存在していたソテツ

ソテツは、恐竜が地球を支配していた1億年以上も前から自生しており、化石も多く見つかっています。
ソテツが「生きた化石」といわれ、長く種を保ち続けられたのは、暑さや乾燥に強いことに加えて、根の根粒が空気中の窒素を取り込み養分とする窒素固定能力に要因があると考えられています。
この能力のおかげで、痩せた土地でも生息し続けることができるのです。
日本各地に自生する1000年以上のソテツの古木は、国の天然記念物にもなっています。
静岡県吉田町の能満寺や佐賀県唐津市の広沢寺のソテツなどがその一例です。

ソテツ(蘇鉄)の名前は、枯れかかったときに鉄釘を打ち込むことで蘇るからとされています。
学名は「Cycas revoluta(シカスレヴォルタ)」で、意味は「ヤシに似た植物」です。
日本の南西諸島や沖縄では、古くからソテツの幹のデンプンを水にさらして発酵、乾燥させた後、食用として用いてきました。
奄美大島の蘇鉄味噌が有名です。
また、種子のデンプンも加工され、ソテツ餅にして食されます。
中国では漢方薬としても用いられるソテツですが、体内に入ると有毒な物質に変化する「サイカシン」を含んでいるため、適切な処理をせずに食べると中毒を起こし危険です。

いろいろな種類があるソテツ

ソテツには120種類ほどの品種があり、暖かく乾燥した地域に自生しています。
いずれも希少種になります。

オニソテツはザミア科のソテツの仲間です。
中でも南アフリカ原産のウッドオニソテツは、非常に希少性が高く、世界に3本しかないとされています。
日本にそのうちの1本があります。

メキシコのみに自生しているのがセラトザミアヒルダエです。
キューバーの西側にのみ自生しているマイクロサイカスカロコマは、絶滅の危機に瀕しています。

観葉植物としても楽しめるソテツ

ソテツは種からも育てることができますが、生育が遅いので苗から育てるのが一般的です。
種から育てる場合は、種まきは3~6月、苗の植え付けの時期は5~9月頃が良いでしょう。
鉢植えは4年に一度くらいを目安に植え替えをします。
植え替え時期は5〜9月頃が適しています。
植え付けや鉢植えを置く場所は日当たりと風通しの良い場所にしましょう。

鉢植えの場合は、苗よりもひと回り大きい鉢を用意します。
鉢の3分の1まで土を入れて苗を置き、苗を土で埋めて風通しの良い場所に置きます。
水はけの良い場所を好むので、植え付けの際は、土を全体的に盛り上げて高植えにしましょう。
また、大株の場合は倒木を防ぐため、根付くまでは支柱を立てると良いでしょう。

乾燥には強く、水やりは鉢植えの場合は土が完全に乾いたらやる、地植えの場合は植え付け後にやる程度でその後は必要ありません。
とくに冬は吸水力が弱まるため、与えすぎないように注意することが必要です。
水のやり過ぎは根腐れの原因になります。
肥料も植え付け時に少量、油かすを与える程度で大丈夫です。

病害虫にも強い植物ですが、クロマダラソテツシジミが新芽に卵を産み、幼虫が葉を食い荒らす被害が報告されています。
新芽に虫が付いていたら速やかに駆除してください。
剪定の必要はありませんが、葉が茶色く変色した場合は、葉の付け根から切り落とします。
寒さには弱いため、気温が5度を下回る地域での冬越しは難しいでしょう。
鉢植えの場合は暖かい場所に移して管理しましょう。

ソテツを育てて楽しもう

熱帯地域に自生するソテツは、暑さや乾燥に強く、剪定の手間が少ないので、育てやすい植物です。
水やりも頻繁に行う必要がないので、出張や旅行などで家を空けがちな人も枯らしてしまう心配は少ないでしょう。
一年を通して濃い緑の葉を茂らせるソテツは、観葉植物としてだけでなく、盆栽としても人気があります。
大事に育て続ければ、10年に一度といわれる幻の花を見ることができるかもしれません。
部屋をトロピカルな雰囲気にしてくれるソテツを育ててみませんか。

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