ヤマボウシを庭木で楽しむ!正しい管理方法とは?

ヤマボウシ

ヤマボウシ
Cornus kousa
ミズキ科
ミズキ属
別名 山法師、山帽子
原産地 中国・朝鮮半島・日本など
形態 広葉樹中高木
耐寒性:普通 / 耐暑性:普通
こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。

初夏に純白の花が咲き、新緑から紅葉まで四季を通して美さと風情が魅力のヤマボウシ。
シンボルツリーとして人気の雑木ですが、高さを活かし他の花木と組み合わせても存在感があります。

病害虫に強く、雑木の庭づくりをする際には多くの人に選ばれている樹種の1つです。
こちらでは、ヤマボウシを庭木として楽しみたい人へ、育て方の注意点や正しい管理方法を解説します。

 

季節の変化が楽しめるヤマボウシ

ヤマボウシは、ミズキ科・ミズキ属に分類され、落葉中高木として5〜10mにまで伸びます。
本州、四国、九州の低山などに自生している雑木です。
日なたや半日陰を好み、水はけの良い土壌に適し、耐暑、耐寒については比較的対応しています。
公園樹や街路樹にも利用され身近に見ることができます。
個人の庭では、シンボルツリーにしたり、鉢植えにしたりと観賞用に利用する人も多いです。

開花時期は6~7月ですが、白い花びらのように見えるものは、苞片(ほうへん)と呼ばれつぼみを包んでいた葉であり、花は中心に球形に集まっている緑色の部分です。
花の白さと緑色の葉のコントラストが美しく、初夏の爽やかな庭を演出し鑑賞用花木として楽しめます。
10月頃になると、実は赤く熟し甘みがあり果実酒やジャムにして食べることもできます。
また、鮮明な赤色に染まった葉のヤマボウシは、庭の景観に美しく映え紅葉が綺麗です。

白い花以外に、紅色の花が咲くベニバナヤマボウシや、黄白色の花を付けるヒマラヤヤマボウシなどの種類もあります。
ハナミズキは同属になり、ヤマボウシと同じように花、実、紅葉と楽しめますが、落葉小高木であり3~8mほど伸び、開花期が4~5月になっています。
ヤマボウシ

 

庭木として選ばれる人気の理由と魅力

自生の雑木として野生的で堂々としていながらも、穏やかな風情を感じさせる株立ちであることも人気の1つです。
樹形が美しく、枝葉の軽やかさも魅力になっています。
雑木の中でも葉が大きく、シンボルツリーとして存在感があり、花が上向きに咲くことから2階で眺めることもでき、広範囲からの観賞用としてヤマボウシを選ぶ人も多いです。
また、和風と洋風両方に合うため、家屋の造りに沿ったイメージしやすい庭が作れます。

新緑、花、果実、紅葉と自然と四季の変化を感じ、長く楽しめることから人気の樹種です。
狭いスペースにも植栽ができ、ベランダには鉢植えと、制限のある空間の中でも眺めて美しく注目されています。
5〜10mの樹高になりますが、樹形が自然に整い成長も遅いため、初心者向けとしておすすめです。
庭植えの場合は水やりの心配がなく、鉢植えに関しても土が乾いてから与えます。
病害虫にも強いため、維持管理は比較的楽に行えます。
ヤマボウシは、観賞用として楽しみ初心者でも育て方や管理がしやすく、雑木の庭づくりを楽しみたい人には大人気です。

 

自然な樹形を維持するためのポイントとは?

比較的、維持管理がラクナヤマボウシですが、いくつかの注意点があります。
せっかく育てたものを枯らしたり傷めたりしないためには、覚えて気を付けましょう。
日なたを好み耐陰性があっても、日当たりが良すぎるために土壌が乾燥した場合は、葉が傷みやすくなり西日が強い場所には適しません。
夏場の直射日光が1日中降り注ぐ場所でも、葉焼けを起こすなど生育に影響が出ます。

5~10月には、イラガや毛虫類が発生することもあるため、消毒散布し害虫を駆除します。
また、カミキリムシの幼虫が樹木を食べた時には木の粉が散っており、すぐに捕殺し食害から守らなければなりません。
病害虫に強いと言われていますが、被害に遭うことも考え葉や枝を注意して見ることも大切です。

ヤマボウシが成長する特徴としては、枝が横に広がりやすく伸びてしまうと花がつきにくくなるため、間隔に余裕を持って植栽しましょう。
狭い場所では、剪定を行い枝が伸びることで樹形が乱れるのを防ぎますが、樹冠を整えたり枯れた枝を取ったりと不要枝の間引きをします。
花芽を落とさないように枝を切り、樹木のバランスも考えた注意深い剪定が必要です。

 

ヤマボウシの管理は土壌と水やりに注意

ヤマボウシを育てるには、水はけがよく肥えた土壌が適しています。
配合土にする場合、赤玉土小粒7、腐葉土3を混ぜた水はけのよい用土等にしましょう。
水やりに関しては、庭植えでは必要がなく、鉢植えの場合は土の表面が乾燥してきたら水を与えます。
特に夏の暑い時期は、朝の早いうちに行ってください。
水のやりすぎは、根腐れを起こす原因になるため注意が必要です。

肥料は冬期から早春にかけて有機質肥料を施肥しますが、落葉果樹類の場合寒肥(かんごえ)として1~2月に与え敵湿を保ちます。
寒肥をすることは、根を傷めず樹木の成長にも良く、シンボルツリーとしてのヤマボウシにはかかせない肥料です。
病害には強いですが、野菜、果樹、観葉植物、樹木など、多くの食物かかりやすいうどんこ病が発生することもあります。
春から秋に起こるうどんこ病は、土壌が過湿である梅雨の時期だけでなく、乾燥している時にも発生し葉を枯が枯れてしまう場合もあるのです。
進行すると新芽、つぼみ、花や茎にまで発生するため、観賞用としての価値がなくなってしまうため、発生初期に消毒散布をしましょう。

 

丈夫な庭木で美しさを観賞しよう

ヤマボウシは、環境に強い木として維持管理がしやすく初心者向けではありますが、しなやかな枝や樹形の美しさは清らかで繊細な庭木です。
四季を感じながら長く楽しめ、シンボルツリーやベランダでの鉢植えどちらも観賞用として非常に魅力的で人気もあります。
花、新緑、紅葉、実とそれぞれ眺めて美しいヤマボウシ。
理想の庭づくりを演出する庭木の1つとして、選んでみてはいかがでしょうか。
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