こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
雨の日が多い梅雨の時期など、サボテンに白いカビが生えてしまうことがあります。
しかし、植物にカビを発見したら、すぐに捨てる人も多いのではないでしょうか。
カビの繁殖具合にもよりますが、適切な対処方法により、カビを取り除いて元気にさせることができるのです。
今回ここでは、サボテンに白カビが生えてしまったときの対処方法について解説します。
サボテンにカビが生える原因は?
水がない乾燥地帯に生息するサボテンは、乾燥や暑さに極めて強いことで知られています。
しかし、一方でサボテンは湿気の多い場所に弱いため、雨の日や梅雨の時期は、十分に気をつけることが大切です。
サボテンをはじめとする、肉厚の葉と独特のフォルムが特徴の多肉植物が枯れるほとんどの原因は、カビだと言われています。
カビの種類はさまざまで、その症状も異なります。
たとえば、黒褐色が円形に広がる炭疽病の原因となるカビは、ルナタムとグロエオスポリウムになります。
水が染みたような淡褐色の病斑ができる灰色カビ病は、シネレアやボトリチスなどのカビが原因です。
また、黒ずみや黒い斑点が表面に現れるすす病は、カイガラムシの排泄物にカビが付き繁殖して病気が進行します。
乾燥した環境を好むサボテンは、湿度の高い屋内で育てられると、カビが繁殖しやすくなります。
そのため、そもそもカビが生えやすい環境でサボテンが育てられているという点が、大きな問題と言えるでしょう。
サボテンは、できる限り日当たりの良い場所に置くようにすることをおすすめします。
また、サボテンを鉢に植え替える際に、サボテンの大きさに比べて鉢が小さすぎると、空気の通りも水はけも悪くなるため、カビが生えやすい状況を作ってしまいます。
カビが生えやすい環境を避けるためには、サボテンの大きさに合わせた鉢選びが重要だと言えるでしょう。

カビが生えたときの対処方法は?
降水量の多い日本では、湿度が高いため、どんなに気をつけてサボテンを育てたとしても、カビが生えてしまうこともあるでしょう。
しかし、対処方法によっては、カビを抑制させ、元気に復活させることができます。
ここでは、サボテンにカビが生えたときの3つの対処方法について紹介します。
ひとつめは、植物用のカビ取り剤でカビを取り除く方法です。
カビ取り剤を歯ブラシなどに塗布して、カビの部分をこすり取れば、ある程度排除することができます
しかし、カビを完全に取り除けたわけではないので、効果が見られない可能性もあります。
手遅れにならないように様子を見ながら、対処方法を変えるようにしましょう。
ふたつめは、サボテンの傷んでいる部分を切り取る方法です。
カビの箇所が限られている場合は、その部分だけを園芸用のハサミなどで切り取れば、そこから新しい茎を生やすことができます。
もし、カッターナイフを使ってカビ部分をカットするなら、ナイフの刃をしっかり消毒してから切り取りましょう。
また、傷んだ部分を切り取った後は、風通しが良い日陰で切り口をしっかり乾かすことが重要です。
最後は、カビが生えたら、それまで植えていた土や鉢を新しいものに変えましょう。
サボテンの傷んだ部分を切り取るだけでは、完全にカビを取り除いたとは言えません。
たとえ本体のカビ取りをしても、土や鉢にカビが残っている場合もあります。
土や鉢を変えずにそのまま放置しておくと、カビが再発することもあるため、十分に気をつけることが大切です。

カビの被害を防ぐ方法は?
サボテンのカビを防ぐには、日当たりがよく風通しの良い場所で育てることが重要です。
カビは湿度が高い環境だと繁殖しやすいため、日当たりが悪い場所や風通しが良くないところには、なるべくサボテンを置かないようにしましょう。
また、ジメジメした状態が続くとカビが生えやすくなるため、水をやり過ぎないことが大切です。
もともとサボテンは、水のない乾燥地帯で生きてきたため、頻繁に水をあげる必要はありません。
水はカビを発生させる原因にもなり得るので、水をあげる回数や量には十分に気をつける必要があります。
土を入れ替えて水はけや通気性をよくすることで、カビを防ぐことができるため、定期的に植え替えを行うことが大切です。
カビが発生する原因は、日当たりの悪さや水のあげ過ぎだけではありません
土にカビが繁殖し、そこからカビがサボテンにうつる場合もあります。
1年に1〜2回を目安に土の入れ替えをするようにしましょう。
さらに、ホームセンターなどで簡単に手に入る植物用の防カビ剤を、定期的に塗布することも効果的です。
ただ、防カビ剤を塗布し過ぎると、逆にサボテンを傷めてしまう場合もあるので注意しましょう。
また、胴切りなどサボテンをトリミングする際には、きちんと消毒した刃物を使用することをおすすめします。