こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
サボテンは育てるのが簡単なイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
確かにサボテンは育てる手間が少ない植物ですが、中には枯らしてしまうこともあるのです。
サボテンを枯らしてしまう最も大きな原因が、恐ろしいサボテンの根腐れです。ここでは、根腐れの原因と見分け方、対処方法などについて解説していきましょう。
目次
サボテンを枯らしてしまう根腐れとは?
サボテンを枯らしてしまう危険性もあるサボテンの根腐れですが、一体どのような状態なのでしょうか。
サボテンの根腐れとは、その名前の通りサボテンの根が腐っている状態です。
根が腐ることで水分や養分を吸収することができず、放置すると最悪の場合には株ごと枯れてしまいます。
サボテンが根腐れを起こす原因としては、水や肥料のやりすぎ、土の水はけが悪い、風通しや日照環境が悪く土が湿った状態になってしまうことなどです。
根腐れを起こすと、株の根元が変色してきます。
そして、ふやけたようにぶよぶよとした状態になってきます。
その一方、茎や葉は水分が抜けたようにしぼんできます。
茎や葉がしぼんでくると、一見水分が足りないように感じる人も多いかもしれません。
そこで水を与えてしまうことで、さらに根腐れを悪化させてしまうのです。

サボテンが根腐れした!どうすればいい?
根腐れは確かにサボテンを株ごと枯らしてしまう原因になります。
ですが、たとえ根腐れしたとしても早めに対処することで再生する可能性があるのです。
ここからは、サボテンが根腐れしてしまった場合の対処方法を説明していきましょう。

まずは腐っている部分を切り落とそう
サボテンが根腐れしたときの対処法としては、まず該当箇所を切除する必要があります。
根腐れの症状が現れたら、いったん鉢から株ごととりだします。
そして土を優しく落とし、根の腐っている部分を切り落としましょう。
切り落とす際にはナイフや包丁を使用しますが、雑菌の侵入を防ぐため事前に消毒をしておきます。
また、切れ味が悪いものを使用するとサボテンに負担がかかるので、切れ味のいいものを使いましょう。
腐った部分を切った際、断面に変色があればまだ腐った部分が取りきれていません。
腐った部分が残っていると、またそこからさらに腐敗が進んでしまいます。
そのため、断面の変色が見られなくなる部分まで切り落としましょう。
腐った部分をしっかりと取り除いたあとは、断面を鉛筆の先のような形に整えます。

回復には欠かせない断面の消毒と乾燥
サボテンが根腐れしてしまい、腐った部分をきちんと取り除いて形を整えたあとは、断面を消毒・乾燥さます。
専用の消毒剤を使用してもいいですし、アルコール入りのウェットティッシュでふき取ると手軽に消毒できます。
消毒をした後は、日光にあてて30分ほど乾かします。
この際、日光に長時間当てすぎると切り口を傷めてしまうので注意しましょう。直射日光が強い時期はもっと短い時間でも問題ありません。
日光にあてた後は、しっかりと乾燥させるために新聞紙にくるみ、風通しのいい日陰の場所で乾燥させ、根が伸びるのを待ちます。
この際、断面の水分がしっかりと乾くまで乾燥させるのがポイントです。
気温や環境などにも左右されますが、目安としては小さいサボテンなら1週間程度、大きなサボテンなら1カ月程度は乾燥させる必要があります。

挿し木は新しい土を用意するのがポイント
しっかりと乾燥させ根が伸びてきたら、次に新しい土を用意して挿し木をします。
新しく準備したサボテン用の土に、サボテンを植えます。
この際、必ず守らなければならないのが、すぐに水を与えてはいけないということです。
サボテンを植えたら、風通しのいい半日陰に1週間ほど置いておきます。
その後、しっかりとサボテンが定着したのを確認してから、適量の水を与えましょう。
サボテンが根腐れしてしまったということは、水を与えすぎたり、土の水はけが悪かった、置く場所の風通しが悪かったりしたなど、何らかの原因が考えられます。
そのため、以前と全く同じ環境に置いておくと、また同じように根腐れを起こしてしまう可能性が高いでしょう。
根腐れの処理が終わり新しく植え替えた後は、また根腐れを起こしてしまわないように注意する必要があります。

サボテンの根腐れを防ぎ元気に育てるには?
サボテンの根腐れを防ぐには正しく管理を行うことが大切です。
ポイントは水分過多にならない状況を作ることです。
そのためには、水やりや置き場所について、もう一度しっかりと考えてみましょう。
同じ置き場所でも、気温や湿度などの環境が変われば水やりの頻度などを調整する必要があります。
根腐れの心配な季節には、置き場所を移動させるなど、季節ごとに管理方法を見直しましょう。
根腐れ以外にも、直射日光を避けることも大切です。
サボテンに適した環境は直射日光があたらず、明るく風通しのいい場所です。
また、気温が5℃以下になると生育できないので注意しましょう。
そして、サボテンが生長して鉢が小さくなったと感じたら大きな鉢に植え替えることも大切です。

愛情をかけて育てよう!根腐れから救うには早期発見が大切
根腐れでサボテンを枯らさないためには、一日でも早く根腐れに気付く必要があります。
そのためには、毎日様子を見ることが大切です。
サボテンは水やりの手間が少ないので、水やり以外放置しておいてもいいと思われがちですが、毎日しっかりと見てあげることで異変に気付き、いち早く対処することができます。
大切なサボテンを根腐れで枯らさないためにも、愛情をかけて育てていきましょう。