こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
多肉植物を育てるうえで、特に注意したいことのひとつとして湿度が挙げられます。
多肉植物には湿気に弱い種類が多いため、梅雨時期は注意したいものです。
せっかく大切に育てていても、枯らしてしまっては元も子もありませんよね。
今回は、そんな梅雨を乗り切るために、できるだけ簡単にできる雨対策について解説していきます。
多肉植物は湿気が苦手
多肉植物は湿気が苦手なものが多く、多湿な環境に晒されてしまうと枯れてしまうこともしばしば起こりえます。
原産地の多くは、南アフリカや北アフリカなどといった乾燥地帯です。
本来の生育環境がそうした土地であるため、中には湿気に強い種類もありますが、全体的には湿気に弱いことが特徴だと言えるでしょう。
夏の高温に強い種類が多いため、梅雨時期であっても気温の面ではさほど気にせずとも問題はありません。
しかしながら、湿度に関しては別で、もし水分が鉢の中にたまると根のまわりは非常に蒸れやすい状態となってしまうのです。
蒸れる状況が発生すると、多肉植物は根腐れを起こしてしまいやすくなってしまいます。
そのため、梅雨頃の多湿な気候は、多くの多肉植物にとっては過ごし辛い環境であると言えるでしょう。
多肉植物の枯れやすい時期である梅雨を乗り切るには、雨対策を適切に講じておくことが大切です。
大切な多肉植物を枯らしてしまわないためにも、極力湿気がこもりにくい環境づくりを心がけましょう。

簡単な雨対策「受け皿を置かない」
簡単にできる多肉植物の雨対策はいくつかありますが、そのうちのひとつとして、受け皿を外しておくことが挙げられます。
雨水が溜まってしまうと、先に示した通り、多肉植物にとっては根腐れにつながりかねません。
そのため、最初から雨水が溜まらないように、受け皿になるものを外しておくことが対策となるのです。
こうすることで、鉢の中が蒸れにくくなり、根腐れを予防することができます。ここでのポイントは、雨水が流れにくい環境に置かないようにするということです。
鉢まわりには、極力水分が溜まりにくい環境にしておきましょう。
受け皿以外を用いて鉢を設置する方法はいくつかありますが、いずれの場合においても水はけのよい状態をつくることが大切です。
手軽なやり方としては、台に乗せるなどすることによって、水はけをよくしておくことが挙げられます。
また、上から吊るすハンギングタイプでの設置も、鉢のまわりに湿気がこもりにくいため、スペースが取りづらい場合などには検討するとよいでしょう。

簡単な雨対策「間隔を空けて植える」
株同士の間隔を空ける方法も、多肉植物の雨対策として有効です。
多肉植物に限った話ではありませんが、複数の植物を一緒に植えるときは、間隔を空けずに混み合った状態にすると、根の部分に雨水がたまりやすくなってしまいます。
湿気に強い植物であれば問題ありませんが、根腐れを起こしやすい多肉植物にとってはこれだけでも命取りとなる場合もあるのです。
そのため、多肉植物を植えるうえでは、間隔を空けて植えるようにすることが重要と言えます。
植物同士の間は、ある程度空けて植えるように心がけましょう。
また、さまざまな種類を集めた寄せ植えの場合にも注意が必要となります。
多肉植物の中には特に雨に弱いものもあるので、気づかずに寄せ植えに混ぜ込んでしまい、結果として枯らしてしまうといったことが起こりうるためです。
各植物の苦手とする環境をきちんと把握していれば、こうした事態は防ぐことが可能です。
寄せ植えをする際には、種類ごとの特性を調べてから行うことが大切と言えるでしょう。

簡単な雨対策「屋内などへ移動する」
より確実な雨対策としては、多肉植物そのものを屋内などへと移動させてしまう方法もあります。
根本的に雨水がかからないようにしてしまえば、根腐れを起こしてしまう危険性を大幅に減らすことが可能です。
もしある程度小さな鉢植えにしている場合であれば、屋内へ避難させてしまうことが手っ取り早い対応方法と言えるでしょう。
ただし、鉢のサイズが大きい場合や、屋内に置く場所がない場合も考えられます。
そうした場合には、雨がかかることを避けるため、軒下などの屋根がある場所へ移動させておくとよいでしょう。
直接雨に晒されないだけでも、多肉植物には非常に効果的です。
特に寄せ植えをしている場合には、ちょっとした油断が命取りとなりえるので確実に対策をしておきましょう。
また、一戸建てなどのように部屋数に余裕がある場合に限りますが、もし多肉植物の量が多い場合には、専用の場所を用意してあげることも視野に入ります。
専用部屋を用意することができれば、多肉植物の生育のみに絞ることで、より環境を調節することが可能です。