こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
「サボテンは枯れない」というイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。
サボテンも、枯れてしまうことがあるのです。
しかし、中にはとても長く楽しめるものも存在します。
そこで、この記事では「サボテンの平均寿命はどのくらいなのか」ということについて紹介しましょう。
また、サボテンを長く楽しむためのコツについても解説します。
平均的なサボテンの寿命とは?
サボテンは、他の植物に比べると寿命が長いと考えられています。
実際、平均的なサボテンの寿命は一般的に10〜20年程度と言われているのです。一般の家庭で育てられているサボテンは、そのくらいの寿命だと考えればいいでしょう。
しかし、中には200年を超えるものもあります。
と言っても、これほどまでにサボテンの寿命が長くなるのは、育成環境がよい場合に限られるのです。
通常は、そこまで長いということはありません。
では、育成環境がよければどのサボテンもそのくらい生きるのか、というとそうではないのです。
他の植物は、種をまいてから花が咲くまで、長くても数カ月ほどの期間があれば十分でしょう。
しかし、サボテンの種類によっては、花が咲くほどに成長するまで数十年を要するものもあるのです。
つまり、成長が遅いほど寿命も長くなります。

サボテンの育成に適した環境は?
サボテンの育成に適した環境を考えるときには、水分と日当たりを押さえるのがポイントとなります。
サボテンは、水を与え過ぎると根腐れしてしまうのです。
そのため、水のやりすぎには注意するようにしましょう。
水を与えるときのコツとしては、与えるときにはたっぷりあげるようにします。ただし、基本的には土壌が乾いた状態を保つようにします。
というのも、サボテンは湿った状態を嫌うのです。
水をあげるときは、しっかりと乾いた状態であげるようにしましょう。
また、夏場に水を与えるときは、鉢が蒸れないよう、夕暮れ時に与えるようにします。
サボテンを置く場所としては、日当たりのよい場所が適しています。
ただし、直射日光が当たるのはよくありません。
というのも、サボテンに水を与えたあとは、ゆっくりと土壌になじむようにして乾いていくのが理想なのです。
直射日光が当たる場所では、水がしっかりと浸透する前に乾ききってしまう恐れがあります。
そのため、夏はレースのカーテン越しなどに置くようにしましょう。

寿命を延ばすためのコツはある?
サボテンの寿命を延ばすためのコツとしては、まず、休眠期には水を与えないことです。
休眠期には、サボテンはぐっすり眠っている状態になります。
成長しないので、水をやる必要もないのです。
また、土を選ぶときは、見た目を重視した土ではなく、サボテン用の土に植えるようにしましょう。
きれいな色が付いた土に植えられているサボテンがありますが、これはサボテンにとってはあまり好ましい状態ではありません。
サボテンの寿命を延ばしたいと考えているならば、このような土を使うのはやめておきましょう。
そして、サボテン用の栄養がたっぷり入った土を使うようにします。
サボテンにとって、心地よい環境を整えるのが重要なのです。
それから、鉢が小さくなったら定期的に植え替えをするようにしましょう。
これには、根腐れを防ぐという目的があります。
窮屈な状態でサボテンが成長を続けると、根の密度が上がり、上手に水分を排出できなくなってしまうのです。
そして、結果的に根腐れになってしまいやすくなります。
サボテンの寿命の延ばすためには、大きめの鉢で、サボテンがのびのびと成長できるようにしてあげましょう。

サボテンの鉢に適しているのは?
サボテンの鉢に適しているものを選ぶときは、水分を調整しやすい素材のものを使うのがポイントです。
というのも、本来のサボテンは1日の温度差が少なく、雨があまり降らない場所で生活しているからです。
そのため、多少の温度変化には対応できますが、湿った状態にはとても弱いのです。
常に湿った環境にいることで根腐れになりやすくなるので、水分が調整できるような鉢を選ぶのがポイントとなります。
では、実際にどのような鉢を選べばよいかというと、プラスチック製のものが管理しやすくていいでしょう。
鉢というと、素焼きのものもたくさん売られています。
見栄えもいいので、選ぶ人も多いでしょう。
しかし、素焼きの鉢は、表面から水分が蒸発してしまいやすい特徴があります。そのため、サボテンの鉢としてはプラスチック製のものがぴったりなのです。
それから、サボテンの根は寒いのが苦手なため、黒など色の濃い鉢を選ぶといいでしょう。
濃い色には、熱を吸収しやすいという特徴があります。
太陽光で根が温まりやすくなるため、サボテンが長く丈夫に育ちやすくなるのです。