こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
サボテンは世話の頻度が少なく観賞用として育てる人が多い植物ですが、育て方や環境によってはサボテンがぶよぶよになってしまうことがあります。
サボテンがぶよぶよになり、そのまま放置しておくと再生不可能で枯れてしまうこともあるのです。
今回は、サボテンがぶよぶよになる原因と対処方法、正しい育て方について詳しく紹介していきます。
サボテンがぶよぶよになるのはどんなとき?
サボテンがぶよぶよになる原因は主に、根腐れ、病気、害虫の3種類です。
まず、根腐れは水のやりすぎや肥料過多によって症状が現れます。
というのも、サボテンなどの多肉植物は乾燥地帯に生息しているため、少ない水分でも生きられるように進化している植物です。
水分を外部から与えられない代わりに、葉に水分を溜め込む習性があるため、水を過剰にあげる必要がないのです。
そのため、サボテンに水や肥料を必要以上に与えすぎてしまうと根腐れにつながってしまいます。
また、サボテンを植える土には、水はけが良いものを使用するのが一般的で、水はけの悪い土を使用してしまうと余計な水分をすってしまい根腐れの原因になるだけでなく、カビなどの細菌が増え二次被害につながる可能性もあるので注意が必要です。
続いて、サボテンはカビなどが原因で病気にかかりやすい特徴があり、主に「赤くされ病」「黒くされ病」「黒班病」「すす病」が挙げられます。
赤くされ病や黒くされ病は、細菌(カビの一種)がサボテンの内部に侵入することで、根本や根の色を変色させるというものです。
変色した色が黒色だと黒くされ病、赤色だと赤くされ病と病気の種類に応じてそれぞれの症状を表します。
黒班病は糸状菌と呼ばれるカビの一種で、呼び名の通りサボテンの表面に黒い斑点模様が付き、放置すると灰色のカビが生える症状です。
サボテンなどの多肉植物に多く現れやすい病気のひとつとされています。
すす病は、サボテンのトゲに付着するカビの一種でトゲの根本にすすのような黒色の斑点が付くことが特徴です。
すす病はカイガラムシやアブラムシなどの害虫による食害が原因で発生や拡大することがあるため、害虫と病気は密接に関わっているといえます。
他にもサボテンに大きく影響を与える害虫がダニです。
ダニがサボテンに付着すると、全体的につやがなくなる特徴があり、また、ハダニが付くと葉の色が白色や黄色に変わります。
ダニやハダニを放置してしまうと、サボテンがぶよぶよになり最終的に枯れてしまう原因となってしまうのです。
しかし、ダニ類は0.5mm程度しかなく目視では確認しにくいため、事前に知識を持っておかなければ、ぶよぶよの原因がダニ類と判断することが難しいといえます。
そのため、サボテンの症状をよく観察してぶよぶよになった原因が根腐れ、病気、害虫なのかを早急に判断し早期対応をしていくことが大切です。

ぶよぶよのサボテンは元に戻せる?
サボテンがぶよぶよになってしまった場合でも、症状が軽いと元に戻すことが可能です。
しかし、サボテン全体に腐敗菌が回ってしまうと手遅れになってしまいます。
そのため、サボテンがぶよぶよになってしまった場合は、できるだけ早く対処することが大切です。
まず、ぶよぶよになった原因が根腐れによるものだと、腐っている部分をハサミなどで取り除くことで感染の拡大を抑えることができます。
その後、腐敗を防止するために30分程度日向で乾かし、一週間から1カ月程度ゆっくり日陰で乾燥させ、発根をおこなえば元に戻すことが可能です。
カビの付着を確認した場合、市販されているカビ取り剤をサボテンに吹きかけることで対処できます。
まず、サボテン全体にカビ取り剤をかけて、目に見えるカビを歯ブラシでこすり落としましょう。
次に、カビの侵食がひどい部分をハサミなどで切り落とし、風通しの良い日陰で切り口を数十分程度乾燥させます。
サボテンに付着しているカビを全て取り除けば二次被害を防ぐことができるため、元に戻せる可能性は十分にあるでしょう。
サボテンに付着するカイガラムシやダニ、アブラムシは乾燥を好む性質があり繁殖スピードが速い特徴があります。
そのため、害虫を確認した場合、ピンセットやブラシなどで取り除きましょう。その後、サボテンに付着していた害虫の薬剤を散布して予防をしていきます。
ただし、薬剤を使用する場合は、対象の害虫が全て取り除かれたことを確認してからでなければなりません。
害虫を取り除いていないまま薬剤を散布してしまうと、耐性がついてしまい効果がなくなってしまう恐れがあります。
そのため、薬剤散布をする際は、土や葉の隙間など細かな部分までしっかりと確認しておくことが大切です。
上記のように、サボテンがぶよぶよになっても初期段階であれば元に戻すことが可能なので、頻繁にサボテンの状態を確認する癖をつけておくと良いでしょう。

サボテンをぶよぶよにしない育て方
サボテンがぶよぶよになるのを防ぐ育て方は、第一に水の量をしっかりと管理することです。
過度な水やりは、ぶよぶよの原因となるため、成長期と休眠期に合わせて与える水の量や水を与えるタイミングを変えましょう。
休眠期は冬場の季節を指し、1カ月に1度の水やりで問題ありません。
一方、成長期だと10日から15日の間隔で水をあげることが望ましいといえます。次に、サボテンの土は排水性と通気性に優れたものにしましょう。
ホームセンターに行けばサボテン用の土が売っているので、よくわからない人は専用の土を選んだ方が安心です。
また、過度な肥料は根腐れの原因となりますが、適量だとサボテンを大きく成長させることができるため、成長期に少量の肥料を数週間から1カ月のペースであげると良いでしょう。
さらに、根腐れを防ぐためサボテンの大きさに合った鉢に植え替えることも大切です。
植え替えの目安は1年に1回程度が適しており、根腐れ予防だけでなく成長促進の効果も期待できるため、定期的にお世話をしてあげましょう。