こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
サボテンは、一つのサボテンだけを育て続けるのではなく、新しいサボテンをどんどん増やしていくのも楽しみ方の一つです。
サボテンを増やすには、種をまく方法と挿し木で増やす方法があります。
春と秋はサボテンの生育期なので、挿し木で増やすのに適した季節です。
手順とコツをマスターすればどんどん新しいサボテンを生み出すことができます。
さっそく子株を使ってサボテンを増やしてみましょう。
目次
サボテン子株が生えてきたらすべきこととは?
サボテンが生長するにつれて、株の横から小さな株がたくさん生えてくることがあります。
このように、元のサボテン(親株)の脇などから生まれてくる小さな株が「子株」です。
この子株を切り離し、挿し木で別の鉢に植え付けることを「株分け」といいます。
株分けによってサボテンを増やすことができるのです。
ただし、株分けを成功させるためにはいくつかのコツが必要です。
そこで、まずはサボテンの子株を挿し木で別の鉢に移す手順について説明します。

手順1.子株を親株から切り離すコツ
サボテンの子株は、大きさが15~20mmくらいになれば株分けが可能です。
切り分ける際は、アルコール消毒したカッターかピンセットで切り取りましょう。
消毒は除菌用ウェットティッシュなどを使用してもかまいません。
子株にもとげがあるので、切り取る際はグローブなどをはめて手指を怪我しないように注意しましょう。
コツは、斜め上から根元ごとごっそり切り取ることです。
このとき、親株のとげを傷付けてしまうと弱ってしまうので気を付けましょう。
切り取った子株は、新聞紙などで軽く包み、風通しの良い場所に切断面を下にして保管します。
これは、切断面を乾燥させ、発根を待つためです。
乾燥させておくと根腐れ防止になります。
期間は7~10日ほど置きます。
このとき、水やりの必要はありません。
なお、親株の元に子株ができてもすぐに切り離さなければならないわけではないです。
子株が1つ、2つならばそのまま親株と一緒に育てても問題ありません。

手順2.専用の土に植え替えしよう
サボテンの子株が発根したら、サボテン(多肉植物)専用の土に植え替えをします。
サボテン専用ではなく一般園芸用の土を使ってしまうとうまく育ちませんので気を付けましょう。
新しい土を鉢に入れたら、発根した子株の断面を下にして置きます。
植え付ける必要はありません。
鉢は、穴が開いていて水はけがよいものを使い、明るく風通しの良い場所に置きましょう。
大きい鉢であれば、1つの鉢に複数の子株を植えることも可能です。
ただし、子株が生長して他の株を圧迫しそうになったら植え替えるようにしましょう。
子株が発根する前に植え替え、それから発根を待つ方法も間違いではありません。
もっとも、新聞紙に包んだ段階でしばらく待ったほうが、発根の様子がはっきりわかるというメリットがあります。
挿し木にした子株は、ときどき持ち上げて根が出ているか確認しましょう。
手順3.水やりは根が出てから
子株を植え替えたら、すぐに水をやってはいけません。
植え替え直後に水をやるとサボテンの負担になってしまいます。
水やりは根が出るまで待ちましょう。
植え替えてから1週間後くらいにサボテンをよく見て、変色や枯れている部分などが確認できなければ、根が張っていることになります。
根が張っていることがわかったら、水をたっぷりとあげましょう。
水の量は、底の穴から流れ出るくらいが適量です。
それ以後は、鉢の土が完全に乾いた時点で水やりをするようにします。
サボテンは、水やりのバランスが大切です。
湿度が高い季節などは、土が表面上乾いているときでも十分な水分があるので、水やりしすぎないよう気を付けましょう。
できれば、水はけのよい土壌を作れると、根詰まりや根腐れを防ぐことができます。

子株を根付かせるときに気を付けるポイントとは?
サボテンの子株をうまく根付かせるためには、土選びが特に大事です。
通気性と排水性に優れた土を使うようにしましょう。
一般的な園芸用の土は多肉植物に向いていないため、サボテン専用の土がおすすめです。
また、雑菌が繁殖したり根腐れしたりするのを防ぐため、断面をしっかり乾燥させるようにしましょう。
夏や冬はサボテンが休眠期に入るため、株分けには向いていません。
休眠期に株分けをしても、根が上手く生えてこない可能性が高くなってしまいます。
株分けは、サボテンが生長する春か秋が適切です。
植物が太陽に向かってどんどん伸びていく生育期を上手く使って株分けをするようにしましょう。
子株をあまり大きくし過ぎると親株の負担になることがあるので、ある程度の大きさになったら切ってあげることも大切です。
株分けでサボテンを増やす方法に慣れれば、増えたサボテン同士で寄せ植えを楽しむこともできます。
子株を元気に育ててどんどん増やしてみよう!
サボテンが元気に育って子株が生まれれば、そこからさらに新しいサボテンを増やしていける楽しみがあります。
株分けの手順とコツをしっかり覚えて、楽しくサボテンを増やしてみましょう。