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成長ではなく徒長?伸びすぎたサボテンはどうすればいいの?

こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
サボテンは育てやすく、人気がある観葉植物です。
いろいろな形のものがあって、楽しいですよね。
しかし、いざ自分で育ててみると、「もともと変わった形のサボテンなのか」それとも「変な形に成長してしまったのか」どちらかわからないこともあります。ここでは、サボテンが変な形に育っているのはどのような場合か、また、その場合どうすればよいのかについて解説します。

サボテンの徒長とはどういう状態?

サボテンに限らず、植物は本来とは違う姿に育ってしまうことがあります。
例えば、一般的な植物の場合、葉と葉の間が間延びして茎が伸びてしまっているのを見たことがないでしょうか。
このように、植物が無駄な成長をしてしまっている状態を徒長(とちょう)と呼びます。
サボテンの場合、一般的な植物のような茎がありません。が、サボテンも徒長することがあるんです。
どんな状態かというと、本来なら丸みを帯びているはずの先端が中央から飛び出したように伸びてしまったり、根本が曲がってしまったり、いびつな形で成長してしまうのです。
このような状態になったサボテンは、残念ながら徒長してしまっていると言えるでしょう。

とはいえ、サボテンにはいろいろな形があります。
そもそも、本来の形がどのようなものなのかを分かっていないと、徒長に気づかないこともあるので注意が必要です。
サボテンを育てることになったら、画像を調べたり、健康な姿をお店で確認したりして、まずは本来の姿を知っておくとよいでしょう。

サボテンの徒長が起きる原因は?

徒長の原因の多くは、日照不足です。
植物は光合成をします。太陽の光が必要不可欠なのです。
そのため、日光が少ないと光を求めて伸びすぎてしまいます。
これがサボテンが徒長をする1番の原因です。

日照不足かなと思ったら、まずは適度に日が当たる場所に移動してあげてください。
十分に日光を当ててあげることで、不自然な伸び過ぎを防ぐことができます。
とはいえ、強い直射日光に当てるのはよくありません。
強い日差しでサボテンの葉が焼けてしまう可能性があります。
夏場は半日陰で育てましょう。
季節によって置き場所を変えてあげることが大切です。

また、水の与えすぎでも徒長をしてしまうこともあります。
サボテンのような多肉植物は、水分が多い状態が続くと徒長をしてしまうことがあるのです。
もちろん、サボテンといえども生育期には水分が必要です。
サボテンの生育期は一般的には夏ですが、それ以外の季節に生育期と同じ水やりをすると、内側に水を貯め込んで徒長してしまいます。

さらに、日光や水分が適切なのにもかかわらずサボテンが徒長を起こしている場合は、肥料の与えすぎが考えられます。
サボテンを含む多肉植物は、栄養を与えすぎても徒長してしまうのです。
サボテンはもともと砂漠に育つ植物です。そのため肥料をほとんど必要としません。
とはいえ、まったく与えないのも考えものです。
なぜなら、栄養不良の状態でもおかしな育ち方をしてしまうのです。
サボテンは植え付け、または植え替えのときに適量の肥料を用土に混ぜるようにします。
そのあとは肥料を与える必要はとくにありません。

徒長したサボテンの仕立て直し

大切に育てていたサボテンが徒長してしまうと悲しくなってしまいますよね。
しかし、あきらめる必要はありません。
胴切りや挿し木をすることで仕立て直しをすることができます。

サボテンの胴切りの方法とは
徒長して伸び切ってしまったサボテンの場合は、思い切って胴切りをします。
胴切りとは文字通りサボテンの胴体の部分を切ってしまうことです。
このときに、あまり根に近い部分をきらないように注意しましょう。

胴切りの方法
①徒長したサボテンを上下ふたつに切り分けます。

②根が残っている方を別の鉢に植え替えます。このとき、新しい鉢にはサボテンの成長に適した土を入れることが重要です。また、切り取ったサボテンの上の部分も、根のある方と同じ鉢に寄せ植えをしてもよいでしょう。

③植え替えをしてしばらくは水をやってはいけません。風通しのよい明るい日陰で、サボテンが根付くのを待ちます。

徒長の仕方によっては、サボテンに子株がたくさんできてしまうこともあります。
この場合は、挿し木をすることで仕立て直しができます。

子株の挿し木は簡単!
①子株の節に近い部分をピンセットでつまみ、前後に動かします。すると子株を取り外すことができます。

②取り外した子株は、1~2日、切り口を乾かしましょう。

③切り口を下にして新しい鉢に植えます。

胴切りをしたサボテンの切り口にも子株ができますが同じやり方で大丈夫です。

胴切りや挿し木をするときには、11~2月は避けましょう。
切断面をしっかりと乾燥させる必要があるので、梅雨の時期や真夏もよくありません。
春や秋の天気のよい日に行うのがおすすめです。