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花がきれいな観葉植物!アンスリウムの育て方

アンスリウム

アンスリウム

Anthurium

サトイモ科
アンスリウム属
別名 オオベニウチワ(大紅団扇)、アンスリューム
原産地 熱帯アメリカ~西インド諸島
形態 多年草

耐寒性:弱い / 耐暑性:ほどほど / 耐陰性:あり

 

うちわのような形で真っ赤な花のように見えることから、和名は「ベニウチワ」と呼ばれているのがアンスリウムです。
つややかな緑の葉の中に咲く鮮やかな赤い花が印象的でで、見る人の心をとらえて離しません。
観葉植物のなかでも、華やかな外観をもつためインテリアグリーンとして好まれています。

一年中室内で管理できますが、美しい葉と花を保つためにはおさえておきたいポイントがあります。

サトイモの仲間アンスリウム

サトイモ科に分類されるアンスリウムは、西インド諸島から熱帯アメリカにかけて分布しています。
観葉植物として知られているような姿のものだけでなく、地面に里芋のように自生する種類から、大きな植物に着生するものまで多種多様です。
花の色や葉の形も画一ではなく、その種類はおよそ600種にも及びます。

ハート形の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる花を観賞する種類と、葉を愛でる種類に分けられます。
花の色も赤だけではなく、白やピンクなども存在します。
正確には花と考えられている部分は葉で、その先の棒状の黄色い部分が花となっています。

 

風通しが良い明るい日陰を好む

アンスリウムは強い日差しに弱い植物です。
春から秋にかけては屋外に置いても構いませんが、日の当たり具合には気を付けてあげましょう。
葉焼けを引き起こし色があせる原因となってしまします。
人間であれば日焼けのようなものです。
真夏の直射日光を浴び続ければ、半日で変色してしまいます。
日差しが当たり過ぎるようならば、遮光ネットを設置し、30~50パーセント日光を遮るように調整してください。
葉焼けを予防することができます。
遮光ネットはホームセンターや園芸店で販売されています。
屋外で気温が40度を超えてくるようであれば、日陰に移動させてあげましょう。

屋内で管理するならば、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
耐陰性があるので、直射日光の当たらないところを好みます。
とはいえ、全く日に当たらなければ正常な生長が妨げられ花が咲きにくくなってしまいます。
多少日光に当てるためには、レースのカーテン越しに日の光が入るくらいの場所に置きます。
薄いレース越しくらいがちょうどよい光加減の目安です。
適度に風通しのある方が好ましいでしょう。

自生する場所柄からも推測できるように高温には強いのですが、低温にはめっぽう弱くなっています。
室内であっても10度以下にはならないように、置き場の室温を確かめることを忘れずに。
5度を下まわると生長が止まり枯れ始めます。
温室内に移動するか、暖房器具で守りましょう。
屋外に置いている場合は、外気温が15度くらいに下がってきたならば室内で管理するようにしてください。

水やりは土が乾いてから

水やりについては、メリハリがポイントとなります。
与えるときにはたっぷりと、土が湿っているうちは与えないようにします。
目安としては、土が白っぽく見える状態までは待ちましょう。
土の表面をさわってみると固く締まっているはずです。
ここまでくれば、大丈夫。
水を欲しがっているサインです。
鉢の底から水がしみ出てくるまで与えます。
このとき忘れてはいけないのが、受け皿にたまった水を捨てること。
水がなみなみとたまったまま放置してしまうと根腐れしかねません。

4月から10月までの生育期には、土が乾いたらすぐに水をやりましょう。
ただし、冬場は水を吸わなくなるので水やり回数をひかえめにして乾燥気味で管理します。
切り替えを考えるのは、朝の最低気温が20度を下まわるころです。
基本的に高温多湿を好むのですが、水をあまり必要としなくなる冬場に水を与えすぎると根腐れの原因となります。
日ごろから、注意深く様子を見てあげましょう。

霧吹きで葉水を与える

土が湿り過ぎるのはいけませんが、空気中の湿度は高い方が適しています。
室内の湿度を上げるのではなく、霧吹きで葉に直接水を吹きかけます。
葉水は乾燥を防ぐほかにハダニやアブラムシから葉を守る役割もはたしています。
エアコンの効いた部屋では乾燥しがちです。
気づいたらこまめに葉茎に水分を補ってあげましょう。
直接エアコンの風が当たらないような置き場を考えることも必要です。

葉が増えないと花が咲かない

アンスリウムの魅力は何といっても華やかな花です。
開花の時期は春から秋にかけてで、長く目を楽しませてくれます。
花がなかなか見られないという場合は、生育方法を見直すべきです。
花を咲かせるためには、まずもって葉茎が増えなければなりません。

時間の経過のわりに新しい葉が増えていないのならば、鉢の中で根詰まりを起こしている可能性が濃厚です。
2年に一度は植え替えをしましょう。
時期としては6月から7月にかけての高温多湿の時期が適しています。
茎の途中から根が出ているならば、その部分が埋まるように深めに植えます。
根が底につかえてしまうようであれば、入る程度にカットします。
根腐れしないように通気性が良く多孔質の用土を選んでください。
根が十分に伸びていける環境が整ったならば、あとは栄養を補給してあげましょう。
リン酸を多く含んだ肥料を、1カ月に1回の間隔で与えます。
植え替えをした直後であれば、1週間ほどおいてから追肥をします。
置き場所も、暗すぎると花が咲きにくくなります。
室内でも明るめの場所に移しましょう。

こうした世話が実って花が咲いたとしても、花はいつまでもそのままにしておくと次の花が咲きにくくなってしまいます。
長く花の時期を伸ばす意味でも、花の色があせたものから、根元から取り除きましょう。

最初にポイントさえ押さえておけば、アンスリウムは丈夫で育てやすい観葉植物です。
ぜひ花を咲かせてその美しいたたずまいで空間を演出してください。

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