こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
家の中に観葉植物を置いてみたいものの、「土で床が汚れるのは嫌だな」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが、土が不要でインテリア性も高いと人気の「エアプランツ」です。
今回は、観葉植物の一種であるエアプランツについて、その特徴や育て方、おすすめの種類などについて紹介していきます。
目次
手間がかからない?土が不要なエアプランツ
エアプランツとは、その名の通り空中でも育つことができる植物のことです。
一般的な植物は土に根を張り、地中の栄養や水分を根から吸収して生長します。これに対し、エアプランツは樹木や岩などに着生し、雨や空気中の水分を吸収して生長するため、土がない場所でも問題なく育てられるのが特徴です。
ちなみに、エアプランツはどれか特定の品種を指すのではなく、主にパイナップル科の多年生植物を指しています。
北アメリカ南部から南アメリカにかけて幅広く生息しており、特に雨の少ない砂漠や湿度が高い雲霧林などでよく見かけられます。
なんと600以上もの種類が存在しており、日本でも雑貨店や園芸店、100円ショップなどで販売されているので購入するのは難しくありません。
色や形のバリエーションもさまざまなので、自分好みの一品を見つけられるでしょう。

管理が楽!エアプランツの育て方
エアプランツは土が不要なため、水やりもしなくて良いと誤解されがちです。
しかし、自然界では雨や空気中の水分を吸収して生長しているため、家の中で育てる場合も水やりや世話は必要です。
水やりの量や頻度は品種によっても異なりますが、数日に1回を目安として霧吹きで水をかけてあげましょう。
葉が全体的にしおれていたり、水やりを長期間忘れていたりしたときは、株ごと水に浸す「ソーキング」を行います。
ソーキングは月に1回程度を目安に、6時間ほど浸しておきましょう。
霧吹きやソーキングで水やりをした後は、しっかり水気を切ることが大切です。濡れたまま放置していると、そこから葉が腐る原因になってしまいます。
明るく風通しの良い場所に置くなどして、きちんと乾かしてから元の場所に飾るようにしましょう。

エアプランツは種類ごとに育て方が違う!「銀葉種」と「緑葉種」の特徴
600以上もの種類を持つエアプランツは、大きく「銀葉種」と「緑葉種」の2種類に分けられます。
それぞれ育て方に違いがあるため、実際に購入する前にコツを知っておくことが大切です。
次は、それぞれの特徴をふまえたうえで育て方を紹介していきます。

乾燥に強い「銀葉種」
「銀葉種」のエアプランツは、葉がシルバーグリーンまたは白っぽい色をしている点が特徴です。
このような色をしているのは、水分を吸収する「トリコーム」という白銀色の器官が発達しているためです。
エアプランツ全体をこのトリコームが覆っているため、乾燥にはある程度耐えることができます。
その反面、水分をどんどん吸収して腐りやすくなってしまうため、水のやり過ぎには注意しなければなりません。
水やりは週2回を目安として、夏は夕方以降の涼しい時間、冬は昼間の暖かい時間にやるようにしましょう。
湿度が高くなりがちな梅雨の時期は、水やりの頻度や量を減らすのもポイントです。
また、銀葉種は明るい環境を好むため、日当たりの良い場所に飾ると良いでしょう。
ただし、直射日光は葉を傷める原因になるため注意が必要です。
半日陰など、できるだけ日差しが柔らかい場所を選びましょう。

デリケートな「緑葉種」
「緑葉種」のエアプランツは、銀葉種と違ってトリコームが少ないのが特徴です。
このため、葉もグリーンの色が強くツルツルした感触になっています。
トリコームが少ない分、水分の吸収能力も高くないので銀葉種よりたっぷりと水をやる必要があります。
水やりの目安は週に2~3回ですが、気温が低くなる冬は週に1回でも構いません。
品種によって必要な水の量が大きく異なるので、事前に調べるようにしましょう。
また、葉を全体的に覆うトリコームがないため、銀葉種より光や乾燥に弱いという特徴もあります。
水をしっかり与えるだけでなく、直射日光が当たらないよう十分に注意しましょう。
屋外で育てるときは、半日陰に飾ったり遮光ネットを使ったりすると安心です。

育てやすい!おすすめのエアプランツ3選
多くの種類があるエアプランツの中でも、特にポピュラーで育てやすい品種として「イオナンタ」「カプトメドゥーサエ」「ブラキカウロス」の3つが挙げられます。
イオナンタは銀葉種の一種で、葉が紅く染まり、紫色の花を咲かせるなど開花時の美しさで人気です。
エアプランツの中でも代表的な品種だといえ、変種も多いため初心者から上級者まで幅広く楽しめます。
カプトメドゥーサエも銀葉種のエアプランツで、細長くうねったシルエットの葉が特徴です。
イオナンタ同様にポピュラーな品種で、乾燥に強く丈夫なので育てやすいでしょう。
ただし、形状的に水分がたまりやすいため、水やりの後はしっかり水切りをして腐らせないように注意が必要です。
ブラキカウロスは緑葉種の一種で、鮮やかで美しい緑色をしています。
開花時には葉全体が赤く色づくものもあり、見た目の美しさを重視する場合は最適です。
水を非常に好む品種なので、育てるときはしっかり世話をしてあげましょう。

手軽に癒しを!インテリアとしても最適なエアプランツ
エアプランツなら、土や鉢を用意する必要もなく、家の中に気軽にグリーンを取り入れることができます。
癒しを与えてくれるだけでなく、インテリアのバリエーションを増やすのにも役立つため、手軽に観葉植物を楽しみたい人におすすめです。