こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
エアプランツは、土がいらない、空気中の水分で生長するという理由から、こまめにケアをしなくてもよいというイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際には意外と手間のかかる観葉植物であり、しっかりと様子を見たり育てる環境を整えなければ枯れてしまうのです。
そこで、エアプランツの性質や育て方、枯れたときの対処法について紹介します。
目次
エアプランツは正しく管理しよう
エアプランツは木や岩に着生する植物であり土がいらないため、ある程度放置していても十分に育つというイメージが定着しています。
しかし、エアプランは植物であるため、比較的育て方が簡単な種類であるといっても、なにもケアをしなければ枯れてしまうでしょう。
エアプランツは、空気中の水分などを栄養にして育ちます。
原産地の熱帯地域では湿度が高いため、空気中の水分も豊富であり、基本的に水やりは必要ありません。
しかし、日本の気候では湿度が十分ではないことから、水やりが必要となります。
エアプランツに水やりをする際には、失敗するケースも多いため注意しましょう。
エアプランツの葉は表面が乾燥しているようにも見えることから、水を多く与えすぎてしまう人も多いです。
水やりをしなくても過度に水を与えても枯れてしまうため、適度に行うことがポイントだといえます。
また、エアプランツは一般的な植物と同様に土植えをすると、蒸れることが原因で元気がなくなり、結果的に枯れる可能性が高いです。
さらに、閉め切った部屋やインテリア用にとガラス容器などで密閉すると、息ができなくなり枯れてしまいます。
エアプランツの美しい状態を維持するためには、適度な水と日光、風通しが必要なのです。

エアプランツの変化のサイン
エアプランツは生長がゆっくり進むため、元気に育っているか判断しづらいことが特徴です。
早い段階で気づき、対処することが重要だといえるでしょう。
そこで、エアプランツが弱ってきたサインと対処方法を解説します。

葉が変形している
通常はまっすぐ伸びているはずのエアプランツの葉が、丸まったり葉先が枯れたりすることがあります。
葉の状態が悪化した場合、ハリツヤがなくなったために乾燥している状態であり、水不足のサインです。
緊急対応として、ボウルやバケツなどに水を入れ、6時間ほど浸す「ソーキング」を行って回復を待ちましょう。
ソーキングは、浸す時間が6時間以上になると腐ることもあるため十分に注意が必要です。
また、ソーキングをする際の水の温度が低すぎるとエアプランツに負荷がかかることから、常温の水を利用します。
ほかにも、葉に変化が起こった場合には水やりの回数を増やすなど、継続して対処することが重要です。

葉の色が変わっている
エアプランツの葉が変色した場合の主な原因は、水不足、葉焼けが挙げられます。
まずは水をたっぷり与え、葉焼けをしている可能性がある場合には置き場所を変更することが大切です。
葉焼けは、葉の温度があがることによって組織が壊れてしまう現象を指します。壊れた組織は元に戻らないため、状態が悪化しないように工夫するほかありません。
葉焼けをすると株そのものも弱ることで、枯れてしまう可能性もあるのです。
特に生長しはじめた段階では、柔らかい部分が葉焼けしやすく、直射日光に当たり急激に葉の温度があがり枯れることがあります。
季節ごとに置く場所を変更するなど、風通しのよいところで育てましょう。

株の根元が変色している
エアプランツの株の根元が黒っぽい状態になっているのであれば、水の与え過ぎで腐っている可能性が高いです。
腐っている部分が広がらないよう、黒くなっている葉をとりのぞいたうえで、芯が黒くなっていないか確認しましょう。
芯が黒くなっていなければ、明るく風通しのよい場所で乾かして様子を見ます。
水やりのタイミングとは

エアプランツを長期間元気な状態で維持するためには、正しい水やりの方法を実践することが大切です。
基本的な水やりは、全体がしっとり濡れる程度に霧吹きで水を与えます。
季節ごとに水やりの回数は異なり、春と秋は生育期のため回数を増やす必要があります。
そのため、春から秋は2~3日おき、夜間に水やりをすることがポイントです。
冬の室内はエアコンで乾燥しがちであるため、様子を見て水やりの回数を加減する必要があります。
基本的には7~10日に1回程度、昼間に水やりをしましょう。
また、ソーキングも行う必要があります。ソーキングは不調のサインが見られたときのほか、月1~2回程行うことで元気な状態を維持できる可能性が高いです。
水やりの正しい管理方法

エアプランツに水やりをしたあとは、しっかり乾かすことが非常に重要です。葉の奥に水が溜まっている場合は、逆さにして水を切りましょう。
透明な容器の中で動植物を育て楽しむテラリウムなどを行っているのであれば、水やり後にしっかり乾いてから容器に戻す必要があります。
また、板に固定する場合はきつく縛らないようにするなど、丁寧なケアをすることが大切です。
変化に気付くことが大切!エアプランツを長期間楽しもう
エアプランツに異変が起こった場合、枯れてしまう前にケアをすれば、元気がなくなっていたとしても復活する可能性が高いです。
エアプランツは比較的手間がかからない植物ですが、毎日様子を見て丁寧に育ててあげましょう。