こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
エアプランツは室内で育てられる、お洒落な観葉植物として人気です。
また、エアプランツは水やりの必要がなく、手間のかからない植物ともいわれています。
まったく手間がかからないのなら育成も簡単そうですが、果たしてこの話は本当なのでしょうか。
今回の記事では、このエアプランツに関する正しい知識と育成方法を解説します。
さまざまな情報が錯綜するエアプランツに対して、理解を深めてみてください。
目次
エアプランツとは?
中南米地域が原産となるエアプランツは、パイナップル科チランジア層の多年生植物になります。
その特徴としては、木や岩に着生し空気中の水分などを栄養にして育つという生態が挙げられます。
部屋などに置いておくと見た目が映えることから、お洒落な観葉植物としても注目されています。
エアプランツと一言でいってもその種類は多様であり、全部で数百種類にもなることも特徴的といえるでしょう。
また、エアプランツの大きな分け方としては銀葉種と緑葉種という、2つに分類することが一般的です。
銀葉種は比較的乾燥に強いタイプで、緑葉種は湿気に強いタイプです。
前者にはジュンセアなどの品種があり、後者にはトリコロールなどの品種があります。

エアプランツには水やりが必要?具体的な方法とは?
エアプランツは水やりが必要ないと思われがちですが、それは間違った情報です。
正しい水やりの方法も存在するので、ここではその方法について具体的に説明しましょう。
1.普段の水やりは霧吹きが最適
エアプランツに水やりを行うとき、最もよく使うのは霧吹きを使用する方法です。
回数としては週に1~2回、株全体を湿らせるようなイメージで霧吹きで水を吹きかけていきます。
たくさんの水分を与えたくなってしまうかもしれませんが、過剰に与えすぎると腐ってしまうので注意が必要です。
ただ、冷暖房を使用して室内が乾燥しているような季節は少し回数を増やしてもよいかもしれません。
そのときもエアプランツの様子をみながら、必要かどうかを判断しましょう。
このような霧吹きで水を与える方法をミスティングと呼びます。
また、エアプランツは夜間に水分を吸収する特性もあるので、水やりは昼間よりも夜の時間帯に行うのがおすすめです。

2.水にたっぷり浸す時間も必要になる
エアプランツは霧吹きによる水やりの他にも、水そのものに浸す時間も必要になります。
この水に浸す方法はソーキングと呼ばれます。
ソーキングが必要なのは月に1~2回程度で、たっぷりの水に4~6時間程度浸すと良いでしょう。
乾燥が酷いときに行うと効果的で、逆に梅雨の時期などの湿気の多いときは行わなくても構いません。
また、エアプランツが元気がないときの緊急対応としても使うことができます。注意点としては、水に浸しすぎると腐るということです。
そのため、エアプランツの状態をみながら、時間には特に気を付けるようにしてください。

3.水やりのあとの注意点
水に浸すソーキングが終わったあとにも注意点があります。
それは、エアプランツを良く乾かすということです。
エアプランツは過剰な水分に弱く、乾かさないと腐ってしまう恐れがあるため、この作業が必要になってきます。
具体的なやり方としては、エアプランツのソーキングが終わったらすぐに器に戻さず、風通しの良いところで乾かすのです。
乾かすときは場所を良く選び、例えばハンギングのネットに乗せて乾かしてあげることも効果的です。
ハンギングとは植物を吊るして鑑賞する方法ですが、専用のネットはさまざまな場所で売られています。

エアプランツには土がいらないの?
エアプランツには土がいらないという話も良くいわれることです。
本当かどうか気になっている人もいるでしょうが、結論からいえばこれは本当です。
エアプランツは着生植物といわれ、もともとは木などにくっついて育つ特徴があります。
そのため、例え土がなくても生きていくことができるのです。
また、この特徴を利用すれば人工的に着生させることも可能です。
コルクや流木などを利用し、着生させたい位置を決め、そこにエアプランツの根元を当てます。
あとは、ワイヤーなどでズレないように固定しておけば着生します。
ポイントとしてはしっかりと固定することと、根元を傷めないように少し上のほうでワイヤーを通すことです。

エアプランツはほったらかしでも良いの?
ほったらかしでも育つというのは、エアプランツの謳い文句としてよく聞くことがあります。
確かに初心者でも育てやすい観葉植物ですが、まったく手をかけないで育つものではありません。
植物である以上は、それなりに手間をかけないと育たないのです。
例えばこれまでに述べてきた水やりの他にも、日光に照らしたり、風通しの良いところに置いたりと気を使います。
日光に照らすのは光を好む植物だからですが、強すぎる直射日光も良くないため、レースのカーテン越し程度の光に調整してあげる必要があります。
風通しの良いところに置くことも、エアプランツが苦手な湿気や高温を防ぐことにつながるのです。

エアプランツは愛情を持って育ててあげよう
育てることが容易であるかのようにいわれるエアプランツですが、実際はある程度の手間がかかるものです。
ただ、もともとは厳しい自然環境に生きている植物なので、丈夫で初心者でも育てやすいことは事実です。
エアプランツを育てるうえで大切なのは、水と光と風になります。
そして、育てる人の愛情も与えてあげれば元気に育つことでしょう。
エアプランツ育成に興味がある人は、ぜひチャレンジしてみることをおすすめします。