観葉植物としても楽しめる!地球最古との言い伝えがあるバオバブ

バオバブ

バオバブ

Adansonia

アオイ科
バオバブ属
別名 アダンソニア
原産地 熱帯アフリカ、マダガスカル、オーストラリア
形態 高木

耐寒性:弱い / 耐暑性:強い / 耐陰性:あり

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
人類がまだ四つ足で歩いていた頃から地球上に存在するといわれるバオバブ。
『星の王子様』など物語の中でも取り上げられることの多い植物です。
マダガスカル島など熱帯地域に多く生息している植物ですが、正しく育てれば観葉植物として日本でも楽しむことができます。
ここでは、愛着を持って長い年月バオバブを育てるためのポイントを解説します。

 

神秘的な植物!バオバブ

マダガスカル島やアフリカ内陸部など熱帯地域にあるサバンナで多く生息するアオイ目アオイ科の植物であるバオバブ。
幹の高さが約20メートルで、直径も10メートルほどあるという特徴を有しています。
樹木の茎や根の横断面にみられる年輪がないため正確な樹齢はわかりませんが、放射年代測定を行うと数千年前から存在しているバオバブも多いといわれています。
人間がまだ猿とほとんど変わらなかった頃からバオバブが存在していたと考えると神秘的ですよね。

世界にはバオバブの原生種が8種類あり、その多くが群生する特徴を持っています。
バオバブのような巨大な木が群生している光景は見る者を圧倒し、マダガスカルのモロンダバ郊外にあるAvenue of the Baobabsはまるで大空を手に掴もうとしているかのような壮大な光景です。

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By Pat Hooper from Chicago, IL, USA – cropped version of pat1_14_11a-lg, CC BY-SA 2.0, Link

バオバブはその幹に10トンもの水分を蓄えることができるので、数カ月雨が降らなくても枯れる心配がありません。
また、食用である果肉にはビタミンCやビタミンA、カルシウムが豊富に含まれています。
その栄養からセネガルでは、その果肉は「さるのパン」とも呼ばれています。

 

バオバブが上下さかさまになった理由は?

バオバブは、幹がまっすぐ伸びる種が多く枝の部分が無数に分かれるというアップサイドダウンツリー(上下逆さまの木)です。
このユニークな形を捉えて、アフリカにはこんな小話があります。

地球上で最初の木だったバオバブは、2番目に生えたヤシの木の“スレンダーな姿”に憧れて背が高くなるように願い、自分もどんどん幹を伸ばしていきました。
しかし、3番目にいちじくが生えてくると今度は果実が欲しいと願い、バオバブの実を実らせるようになりました。
このようにバオバブの願いは叶ったものの、その我儘な様子を神様に見咎められ、引っこ抜かれ頭から地面に刺されたというのです。

現状に満足できなかったバオバブにも落ち度があるかもしれませんが、なんとも恐ろしい神様ですね。
サン・テクジュベリの『星の王子様』では、星の至る所にバオバブの木があり、その伸び続けた根が小さな星を突き抜け、小さな星を壊してしまう存在として描かれています。
独特な形が人々の想像力を掻き立てるのでしょう。

 

住処・バー・納骨堂?バオバブの意外な使われ方

樹齢1000年を超えるようなバオバブの内部は空洞になっており、人間や動物の住処などにも使われています。
また、南アフリカのリンボボ州では、バオバブの中の空洞を利用してバーを開いている人もいます。
その昔、オーストラリアでアボリジニの人々は幹の非常に太いバオバブの木を納骨堂として使用していたとされ、信仰の対象としていました。
日本人にとって馴染みの薄いと感じられるバオバブですが、実は日本でも観葉植物として鉢植えで楽しむことができます。
神秘的な魅力があることに加え、正しく育てれば白く可憐な花を咲かせ、楽しむこともできます。
さらに株元が太く可愛らしい見た目も魅力です。

 

寒さに注意!バオバブの育て方

種から育てることもできますが、初心者のうちは苗から育ててみると良いでしょう。
市場では2~3年目の苗が販売されていることが多いので、新芽の数が多く、幹のしっかりしたものを選ぶのがおすすめです。
ハダニやアブラムシが付着していると、場合によっては自宅の他の植物を枯らしてしまうことがあるので注意してください。

もともとサバンナに生息している植物なので高温には強いのですが、置き場所や水のやり方には注意してください。
成長期の春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。
夏場の午前中に水をあげすぎると、かえってバオバブを熱で苦しめることになるので、夕方から夜にかけてあげるようにしましょう。
受け皿の水は捨ててください。

また、春から秋にかけては直射日光のあたらない屋外に置きましょう。
ナメクジやアブラムシが付きやすいので、普段からよく観察するようにして、見つけたら駆除してください。
冬には成長のスピードが緩やかになるので、土が完全に乾燥してから水をあげるようにします。
寒さに弱いので、外気温が10℃以下になるようなら室内に置きましょう。
5℃以下の環境はNGです。

屋内に置く場合には、なるべく日光のあたるところに置いてください。
実際に自分で育てるときには環境に応じバオバブの様子を見ながら調整すると良いでしょう。
たとえばバオバブの状況によっては、春から秋であっても水を与えすぎないほうが良いことがあります。

 

自宅で神秘的な魅力を独り占め?

サバンナで自生しているバオバブは非常に雄大で神秘的ですが、自宅で観葉植物として楽しむバオバブはとても可愛らしく、サバンナの写真などで見かける面とは違った姿を見せてくれるでしょう。
オシャレなインテリアとしてバオバブを育ててみませんか。