こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
庭木には、シンボルツリーやサブツリーといった用途があります。
さらに、その中でも一年中葉がついている「常緑樹」や、冬になると葉が落ちる「落葉樹」などにわかれます。
また、花が咲くもの、寒さに強いものなど種類もさまざまなため、用途や好みに応じて選ぶことが大切でしょう。
そこで、用途別のおすすめ庭木について紹介します。
目次
家の象徴となるシンボルツリーを選ぼう!
まずは、「シンボルツリー」を選びましょう。
シンボルツリーは家族と時間を共にしてくれる木です。
生活に潤いを与えてくれたり、四季を感じさせてくれたりと、さまざまなメリットが得られます。
大きめの樹木を1本植えると庭が見違えるでしょう。
人気のシンボルツリーには以下のようなものがあります。
常緑樹と落葉樹は、冬に葉が落ちるか落ちないかの違いがあります。
また、「広葉樹」とは大きな葉をつける木のことです。
葉の面積が広いため、なるべくたくさんの日光を浴びようと枝が横に広がることが特徴です。
夏の直射日光を防いだり、外から家の中が見えないようにする「目隠し」の役割を担ったりしてくれます。
それぞれの木の主な特徴をみていくと、シラカシはドングリがなることで知られる木です。
寒さに強く、スタイリッシュなイメージがあるため和モダンな庭に合います。
アオダモは樹皮が青く美しい木で、樹形がスラリとしていることが特徴です。
イロハモミジは新緑や紅葉が美しいため、四季が感じられます。
シマトネリコは、樹形が優しげでスッキリとした木です。
5~6月頃に白い花をつけます。
ソヨゴは、風にそよぐ音が気持ちの良いことが名前の由来となっています。
寒さにとても強いことがメリットです。
ユズリハは、新しい葉が生えてから古い葉が落ちるため、縁起の良い木として知られています。
オリーブは地中海が原産のため、洋風の家にとても合います。
葉の色合いが表と裏で違うため、角度によって違う見方が楽しめるでしょう。
ハナミズキはアメリカを代表する植物で、春に白やピンク、紅色などとても美しい花が咲くことが魅力です。
ヒメシャラも初夏に白く美しい花が咲きます。
垂直に伸びる姿もキレイで、春の新緑や秋の紅葉なども楽しめます。
ジューンベリーは半日陰でも花が咲く丈夫な木です。
春に小さな白い花が咲き、6月頃に赤い実がなります。
ヤマボウシは白い綿帽子をかぶったような姿が特徴の木で、樹形がとてもきれいなことが魅力です。
和風の庭にピッタリでしょう。
サブツリーにはどんな木がおすすめ?
サブツリーとは、シンボルツリーをサポートする役割がある木です。
中低木を選ぶことが多く、配置を考えて植えることが大切です。
庭に奥行きが出ることもメリットとなっています。
また、シンボルツリーと花の咲く時期をずらして選ぶと、長い期間花を楽しめます。
シンボルツリーを常緑樹にした場合はサブツリーを落葉樹にする、逆にシンボルツリーを落葉樹にした場合はサブツリーを常緑樹にするといった選び方が一般的です。
サブツリーに人気の木には以下のようなものがあります。
- 常緑樹:ナンテン、アセビ、セイヨウシャクナゲ、ヒイラギナンテン、フイリアオキ
- 落葉樹:ドウダンツツジ、ブルーベリー
ナンテンは「難を転ずる」という意味を持つため、昔から縁起の良い庭木とされてきました。
和風の庭によく合い、初夏に白い花をつけます。
アセビは耐暑性と耐寒性に優れた木です。
早春に咲く花が美しく、観賞期間が長いことも魅力でしょう。
セイヨウシャクナゲは豪華な花を咲かせることで人気の庭木です。
赤や紫、ピンク、黄色など花の色もさまざまなため、庭を華やかにしたいときにおすすめです。
ヒイラギナンテンも魔よけの作用があるといわれていることから、縁起の良い木とされています。
鬼門である北東や裏鬼門である南西に植えるのが良いとされており、春に黄色の花を咲かせます。
フイリアオキは、耐陰性や耐暑性に優れている木です。
害虫にも強く、つややかな葉も魅力のため庭木として人気があります。
ドウダンツツジは、春になると白い釣り鐘のような可愛い花をつける木です。
紅葉も美しいため、季節が感じられます。
ブルーベリーは夏においしい実をつけます。
春には白い花、秋には紅葉が目を楽しませてくれるでしょう。
乾燥を防ぐ役割も!庭木と一緒に下草も植えよう!
庭木を植えただけでは何か物足りない、季節ごとのガーデニングを楽しみたいという場合は、下草を植えることをおすすめします。
庭木を落葉樹にした場合、下草に常緑のものを選ぶと冬でも庭の景観を楽しみやすくなります。
下草には地面の乾燥を防ぐ役割もあるため、乾燥に弱い庭木と一緒に植えるのも良いでしょう。
おすすめの下草には次のようなものがあります。
- 常緑多年草:キチジョウソウ、クリスマスローズ、ハラン、ヤブラン、フイリヤブラン、シバザクラ
- 常緑小低木:フッキソウ
- 宿根多年草:ギボウシ
キチジョウソウは、漢字で「吉祥草」と書き、「吉」の字がつくことから縁起の良い下草とされています。
半日陰の場所に向いている植物で、和風の庭におすすめです。
クリスマスローズは寒さにとても強い植物で、1月~3月頃に花を咲かせます。
花の色は、白やピンク、黄色、紫などさまざまです。
ハランは、青々としたつやのある美しい草です。
5月頃に紫の花をつけます。
ヤブランは、細長くスラリとした葉が魅力です。
フイリヤブランはヤブランと似た植物で、夏に紫色の美しい花を咲かせます。
シバザクラは春に桜のような可愛い花を咲かせることが特徴です。
花の色には、紫やピンク、白などがあります。
フッキソウは、乾燥にはやや弱めですが、手間がほとんどかからないため初心者向けです。
和風のイメージがありますが、洋風の庭にもマッチします。
ギボウシは宿根多年草の植物です。
宿根多年草とは、冬になると地表に出た部分が枯れてしまい、根だけが残る植物のことです。
ギボウシは初心者にも育てやすいことから、人気の下草となっています。
木で庭をリゾート風にアレンジしよう!
庭をアジアンテイストや和風、リゾート風にしたいなど、好みは人それぞれでしょう。
そのような雰囲気を作りたい場合にも、植物は便利です。
アジアテイストや和風、リゾート風の庭にピッタリな植物には、次のようなものがあります。
ココスヤシはアジア風の庭でよく見られる植物です。
耐寒性が強く、夏に赤い花を咲かせます。
ソテツも、アジアンリゾートの雰囲気を出すのにぴったりの庭木です。
とても丈夫な植物のため、育てやすいでしょう。
ドラセナはアフリカ原産の植物のため、南国リゾートの雰囲気を味わえます。
幹がくねくね曲がっているのに対し、葉がまっすぐ伸びていることが特徴です。
コルジリネは赤色や黄色のカラフルな葉が魅力です。
庭に植えるとエキゾチックな雰囲気が漂います。
ニューサイランは、地面からスラッと伸びた葉が美しい植物です。
コルジリネ同様、葉の色には赤色や紫色などがあります。
トクサは和風の庭の下草としてよく使われており、非常に丈夫なため初心者でも育てやすいです。
シダは非常に多くの種類がある植物で、アジアンリゾート風の庭によく見られます。
コケともマッチするため和風の庭にもピッタリでしょう。
クサソテツも、アジアンリゾート風や和風の庭によくマッチします。
病害虫に強いことも特徴です。
カンスゲは耐寒性、耐暑性ともに優れた植物のため、寒い時期でも青々とした緑を楽しめます。
クロチクは茎が黒く、葉が緑色の竹なため、和モダンの庭に人気です。
真竹など、他の竹のように大きくなりすぎないことも魅力でしょう。
庭木をトータルコーディネートして素敵な庭に!
庭木は、家の外観に合わせて選ぶことが大切です。
選び方次第で、和風やリゾート風にすることもできます。
シンボルツリーとサブツリ―、下草を上手にトータルコーディネートして、素敵な庭に仕上げてみてはいかがでしょうか。