11月末になり、クリスマスのイルミネーションや飾り付けでお店や街中はキラキラと華やかな雰囲気になってきましたね!
さて、そんなクリスマスのディスプレーとして無くてはならないものの一つと言えば『クリスマスツリー』。
名前からしてもクリスマス(キリスト教)にちなんだ慣習だと認識されている方も多いかと思いますが、そもそもの起源は
クリスマス(キリスト教)とは全く無関係なものだった
ってご存知でしたか?
今回はこの『クリスマスツリー』のあれこれをご紹介したいと思います。
クリスマスツリーの起源
冒頭でも書きましたが、クリスマスに飾る木だからキリスト教に起源があると思っている方も多いかと思いますが、起源はキリスト教とは全く関係がありません。
そもそもはキリストが産まれる遥か昔から存在する、北ヨーロッパの一部原住民が信仰していた樹木を崇める樹木信仰が起源とされています。
その昔原住民たちは、12月(冬至)は日が短く長い闇が太陽を征服するのではないかと心配しました。
それを防ぐための儀式の一部として、冬でも葉を落とすことのない常緑樹(当初は「樫の木」)に”永遠の命”を置き換え、12月(冬至)に常緑樹に祈りを捧げるようになったのです。
そんな原住民たちに、キリスト教を拡めるにあたりこの樹木信仰は大きな壁となりました。
人々は樹木に祈りを捧げることの方が大事だったからです。
キリスト教は樹木信仰を行う人々が常緑樹に祈りを捧げる慣習に注目し、そして白羽の矢がたったのが「もみの木」だったのです。
三角形のシルエットをもつ「もみの木」はキリスト教の基本となる「三位一体」(三角形頂点が神、下の二つの角はそれぞれ人間と精霊を現わしている)を象徴するにふさわしい樹木でした。
キリスト教が「もみの木」を使い教えを説くことで次第に原住民たちもキリスト教を理解するようになります。
キリスト教が広まり、イエス・キリストの教えを尊ぶようになった原住民は、精霊がもみの木から出ていかないように、飾り立てるようになりました。
この慣習が受け継がれたものが現在の「クリスマスツリー🎄」なのです。
※クリスマスツリーの起源には諸説ありその一つをご紹介しております。
オーナメントの意味
ちなみにクリスマスツリーを飾るオーナメントにも、それぞれ意味があります♪
星 (ツリーの先端につけるもの)
キリストの生誕を知らせたベツレヘルムの星。希望の光を意味する。
ベル
キリストの誕生を知らせた天使のベル。(魔物を寄せ付けない聖なるベルでもある)
杖
羊飼いの杖を表し、人々との助け合いを意味する。
ロウソク
世界を照らす光。キリストそのものを表す。
りんご
エデンの園の知恵の実を表し、豊かな実りと生きる喜びを意味する。
自宅でツリーを飾ろう
プラスチック製のツリーもいいですが、今年はぜひ本物のクリスマスツリーで楽しんでみてはいかがでしょうか。
クリスマスツリーの代表格はやっぱりモミの木ですが、日本ではトウヒやヒバが使われることが多いです。
もちろんインナチュラル各店でもお取り扱いございます。
ツリーの起源やオーナメントの意味をワイワイ話しながらぜひご自宅でも生木のツリーを飾ってみて下さい。
生命力に満ちた緑に癒されたりふわっと香る木の香りも楽しむことができますよ♪
最近では鉢植え(幼木)も人気ですし、毎年のことなのでシンボルツリーとしてお庭や玄関先に植える方も増えてきていますよ(^^)