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今日は夜が一番長い日『冬至!』では、そんな日に日陰大好きな陰性植物の話

みなさまこんにちはGDスタッフです。
今年も残すところ9日!?早い!!早すぎる!!
12月ってありましたっけ?と驚愕の今日この頃です。

陰性植物とは?

シダ植物やコケ植物など、森林の下層のように日の光が弱い所を好んで生育する植物を「陰性植物」と言います。
反対に明るく開けた草原のような日当たりの良い所で生育する植物は「陽性植物」と呼ばれます。
陰性植物は弱い光で光合成をする為、光合成をするスピードが遅く、二酸化炭素を吸って酸素を出す「呼吸」も一定の速度を保って行っています。
陰性植物は植物の中でも低燃費でなが〜く走るハイブリット車と言った所でしょうか。

陰性と陽性を兼ね備える植物

植物の中には陰性植物と陽性植物の特徴を兼ね備えるものがいます。
木がたくさん生い茂っている森林に生えている樹木は、頂上付近(樹冠じゅかん)は日がよく当たりますが、地表に近い部分に生えている葉にはあまり日が当たりません。
シイ、カシ、ブナなどの樹木は1本の木の中でそれぞれ環境に合うように葉を使い分けているのです。

「陽葉」と「陰葉」

「陽葉」と「陰葉」は構造自体にも違いがあります。
「陽葉」は柵状組織が発達して肉厚で、「陰葉」は柵状組織がわずかしかない薄い形をしています。
日がよく当たる場所では葉を暑くして、多くの葉緑体で効率良くより沢山光合成を行い、日当たりの悪い場所では少ししか日がない事を見越して葉を薄くしているのです。
頭良いですね!
葉を厚くする為には栄養やエネルギーが必要なので、最大限得られる得られる光の量に応じて木自身で調整しているそうです。

おすすめの日陰の植物

さて、難しい話はさて置きインナチュラルがおすすめする陰性植物をご紹介します。

ヒューケラ(ユキノシタ科ヒューケラ属)

緑や赤、黄色や薄緑などカラフルな常緑植物です。
冬に寂しくなってしまうお庭や日の光が少ないシェードガーデンなどで色を入れられる人気のカラーリーフです。
初夏には花芽を伸ばし可愛い花を咲かせます。

アジュガ(シソ科アジュガ属)

斑入りの葉やクリーム色、紫など沢山の種類がある多年草で常緑です。
匍匐型でマット状に広がる為グランドカバーなどにおすすめです。
アジュガは何と言っても花が可愛いのです!
葉のみの時期には地味ですが、グランドカバーで広がってから初夏に花を一気に咲かせると途端に主役に躍り出ます。
日本に自生する種類もあり、ジュウニヒトエやキランソウもアジュガの仲間です。
他にもグランドカバーにおすすめの植物まとめてます。
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地味なヤツにも華はある!最高の脇役グランドカバーって?

ギボウシ(ユリ科ギボウシ属)

日本原産の落葉多年草です。
もともと森の中で生息していた植物なので、真夏の直射日光などの強い光が苦手です。
明るい日陰のシェードガーデンにおすすめで、斑入りのものや明るい葉色のものなど種類が豊富なので、葉を楽しめる人気の植物です。
初夏に花芽が上がり可愛い花を咲かせます。
個人的には春の新芽が土の中から出てくる所が好き❤

ビバーナム(スイカズラ科ガマズミ属)

※手前の花が咲いている植物です。
ティヌス、ダビディー、カールセファーラムなどの種類がある常緑低木です。
特にティヌスやダビディーは日陰に強い品種で、四季咲きのものもあります。
濃い葉色に可愛い花は植栽の中にあっても他の植物にを引き立て、時には主役になれる優秀な樹木です。

いろいろなお庭がありますが、北向きだったり、家に四方を囲まれてしまっていたり様々な日照条件があります。
しかし、ガーデニングができないお庭はそうそうありません。
その土地にあった植物を選ぶことによって、植物も生き生きと生育し私たちに安らぎや楽しさを伝えてくれます。
植物は様々な環境に適して生き抜く為に、自分の体の中での役割を変えたり、過酷な環境で生き抜く為に進化したり、人間が想像するより強く賢い生物なのです。
ガーデニングと植物生理学は切ってもきれない関係です。
知るべき事は沢山ありますね!!

おまけ。冬至ってなに?

さて、本日12月22日は2017年の冬至です。(毎年日付は変わります)
冬至といえば1年で一番夜が長い日です。
冬至にはゆず湯に入って、かぼちゃを食べる習慣が昔からありますね。
なぜって?
1年で最も日照時間が短いにという事で翌日からは長くなるという事でもあります。
この日から再び力が甦ってくる事から「一陽来復」と言い、冬至を堺に運気が上昇すると言われているのです。
その為、「ん」の付くものをものを食べると「運盛り」と言って縁起を担いているのです。
かぼちゃは「南京(なんきん)」ですね。
そして、ゆずは強い香りには邪気が起こらないと言われており、身を清めるのに最適だったとか。
寿命が長く病気に強いゆずの木に習って、ゆず湯に入り無病息災を祈る風習になったとも言われています。
栄養の高い食べ物や、暖かいお風呂に入ることによって冬の寒さから体を守る先人の知恵でもありますね!

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