こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
庭木は庭の印象を華やかにしてくれます。
しかし、いつもと同じ姿の木を眺めていると、変化がなくて飽きてしまうていう人もいるでしょう。
そのような人に向いているのが、きれいな花を咲かせる庭木です。
花が咲いているときと咲いていないときとで異なる姿を楽しめます。
特にシンプルな白い花なら、世代や性別を問わず多くの人に好まれるでしょう。
そこでここでは、白い花が咲く庭木にはどのようなものがあるかを紹介します。
花も紅葉も楽しめるドウダンツツジ
ドウダンツツジは、ツツジ科ドウダンツツジ属に属しています。
また、落葉樹なので、冬になると葉が落ちます。
花は小さくて丸く、釣り下がる形で咲くのが特徴です。
秋には葉が赤くなり、紅葉も楽しめます。
白い花が咲き誇る春と、葉が真っ赤に染まった秋とで、まったく異なる印象を与えてくれる木です。
刈り込みに耐えることができるので、シンボルツリーとしてだけでなく、生垣としても使えます。
日本原産なので、育てるのは比較的容易ですが、日陰で育てると花のつきが悪くなってしまいます。
また、きれいに紅葉しなくなる原因にもなるので、少なくとも半日陰で育てるべきです。
また、庭に植えた場合は特に水やりは必要ありませんが、夏、特に乾燥しているようなら水を与えるとよいでしょう。
病気になりにくく、害虫もあまりつかないので、初心者でも育てやすい木です。
ただし、8月下旬から9月上旬にかけて、ハダニが発生することがあります。
葉に白い斑点ができたらハダニがいる証拠です。
葉に散水することで寄生数を減らすことができますが、それでも被害がおさまらなかったら専用の薬を使いましょう。
四季の変化が美しいハナミズキ
ハナミズキはミズキ科の落葉樹です。
北米東部からメキシコ北東部が原産地で、1912年に東京市長がアメリカに桜を送った返礼として日本にやってきました。
春は新緑と花、夏は実、秋は紅葉、冬は落葉と、四季折々の楽しみ方ができるのが魅力です。
花の色は、白のほかに赤やピンクなど、さまざまな種類があります。
そのため、ハナミズキを選ぶときには必ず花の色を確認しましょう。
夏になると小さな赤い実がつきますが、食べることはできません。
水やりの必要がないうえに、樹形が整いやすいのであまり剪定・整枝の必要がなく、手間のかかららない木です。
枝が込む場合は剪定も可能ですが、花芽を切らないように注意しましょう。
過湿状態になると根が紋羽病という病気にかかることがあるので、水はけや通気不良には気をつける必要があります。
また、梅雨にはうどんこ病という、全体的に白く粉をまぶしたような状態になる病気にかかることがあります。
放置していると生育不良につながるため、専用の薬で除去するとよいでしょう。
ヤマボウシも四季折々の姿を楽しめる木
ヤマボウシは、ハナミズキと同じくミズキ科の落葉樹です。原産地は中国、朝鮮半島、日本で、江戸時代に欧米に渡っています。
ドウダンツツジやハナミズキと同じように、春の新緑から秋の紅葉まで、季節の移り変わりを楽しめる庭木です。
ハナミズキとよく似た花をつけますが、ヤマボウシのほうが花びらの先がとがっています。
ハナミズキよりも開花時期が遅く、葉が茂ったあとに花が咲くので華やかさは少し減りますが、葉の緑に花の白が重なって清楚な印象になります。
また、夏につく実は紅橙色で、生食が可能です。
果実酒やジャムにしても美味しく食べられます。
育てる際の主な注意点はハナミズキとほぼ同じです。
ただ、上向きに花が咲くので、あまり背丈を高くしてしまうと花が見えづらくなることがあります。
花をきれいに見たいのなら、高さを抑えるとよいでしょう。
香りも楽しむならクチナシがいい
クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑樹です。
種類が多く、八重咲きや葉が斑入りの品種が庭木として人気があります。
中には実をつけるものもありますが、一般的に庭木用に流通している品種は実をつけません。
原産地は東海地方以西の日本です。
このエリアであればよく育ちますが、寒さには強くないので、寒冷地の栽培は避けたほうがよいでしょう。
梅雨時期に咲く白い花は大型で、強い甘い香りがするところが、これまでに紹介してきた木と大きく異なります。
見た目だけでなく香りも楽しむことができます。
クチナシは、植えたあとも定期的な水やりが必要です。
また、乾燥を好まないので、日向よりも半日陰に植えたほうが育てやすい庭木です。
さらに、風通しが悪い場所だと病気にかかることがあるので、植える場所や枝の量に注意しましょう。
細かい剪定をしなくても自然と樹形が整っていくので、育てやすい庭木だといえます。

花の季節以外も楽しめる庭木がおすすめ
白い花が咲く庭木というと花にばかり注目してしまいがちです。
しかし、開花の季節は限られているため、それ以外の季節も楽しめるものを庭木として選ぶと、オールシーズン楽しむことができます。
また、同じ白い花が咲く樹木でも、花の形や咲くタイミング、食用の実がつくものとそうでないもの、香りの有無など、それぞれ異なる部分があります。
そのため、庭の雰囲気や好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
今回紹介した樹木は、どれも比較的手入れが簡単で、初心者でも育てやすい樹木ばかりです。
ぜひ、庭木を植えて庭を華やかにしてみましょう。