こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
観葉植物は部屋の中だけでなく、玄関のアプローチやベランダに置いてもよいアクセントになります。
ただ、そうなると、野外環境の中で育てることになるため、室内と同じというわけにはいかなくなります。
その点を理解していないと、せっかくの観葉植物を枯らしてしまったということにもなりかねません。
そこで、どんな品種が向いているのか、また、育てる際にはどのような点に注意すればよいかについて解説していきます。
コニファーならバリエーションが豊富
コニファーとは英語で針葉樹を意味する言葉であり、観葉植物の世界では主にヨーロッパ産の地植えや鉢植えに適した品種のことを指します。
どの品種も屋外で楽しめるため、ベランダなどに置くにはもってこいです。
コニファーには多くの種類がありますが、その中でも代表的な存在といえるのがゴールドクレストです。
ゴールドクレストはクリスマスツリーの木として知られています。
その名前は寒くなると葉が黄金色になることに由来しており、また、その葉からはサンショウに似た香りがします。
もちろん、クリスマスツリーとして使うだけあって耐寒性は問題ありません。
ただ、その反面、湿度の高い日本の夏には注意が必要です。
定期的に葉を刈りこんで通気性を確保することが育てる上での重要ポイントとなります。
その他にも、日当たりの良い場所に置き、水はけを良くすることが大切です。

ボールバードも有名なコニファーの一つです。
葉の色は深みのあるブルーグリーンで葉裏が灰色がかっているという特徴があります。
葉の形は厚みのある広円錐形で先端がカールしています。
ボールバードの名前はそれがまるで鳥の羽に見えることに由来しているのです。
耐陰性があるので日当たりの悪い場所でも育てることが可能で、しかも、成長がゆっくりで剪定があまり要らないのもうれしいところです。
四季を感じさせてくれるコニファーとしてはゴールドヨーロッパがあります。
春は黄金色、夏は黄緑色、冬はオレンジがかった黄色といった具合に、季節によって葉の色の変化を楽しむことができます。
それに加えて、オレンジのような柑橘系の香りがするのも魅力です。
耐寒性は問題ありませんが、育てる際には日当たりや水はけを良くすることが条件となります。
日当たりをよくしてあげれば、葉の色はそれだけ鮮やかになっていきます。
ワイヤープランツは地植えもできる
ワイヤープランツはその名の通り、ワイヤー状に伸びる細長い枝が特徴の観葉植物です。
丸い小さな葉は鮮やかな緑色をしていますが、品種によっては黄色と緑のマーブル模様になっているものもあります。
コンパクトな見た目から醸し出される愛らしさが魅力で、部屋のインテリアとして飾るにはぴったりです。

ただ、乾燥には弱いので普段から鉢の土が乾いていないかをチェックする必要があります。
かといって、土が常に湿っている状態にしておくのもよくありません。
それは、根ぐされを起こして枯れてしまうおそれがあるからです。
鉢の土が完全に乾いたタイミングで水をたっぷり与えるようにしましょう。
一方、耐寒性はあるため、5度ぐらいまでの環境には耐えることができます。
基本は室内栽培ですが、温暖な地域なら外置きや地植えも可能です。
また、枝が垂れて育っていくのでハンギングプランターでの栽培にも向いています。
耐寒性で選ぶなら青年の木
青年の木(ユッカ)は丸太のような太い幹と尖った葉が特徴の観葉植物で、大きなものだと2mを超えます。
存在感が強いため、リビングや玄関、階段の踊り場といった広い空間のアクセントにはぴったりです。
また、ホテルのロビーに置かれていたり、お店のインテリアとして使われていたりすることが多いため、
室内用の観葉植物だと思われがちです。

しかし、耐寒温度はマイナス25度と、寒さに対してはすべての観葉植物の中でもトップクラスの強さを誇ります。
そのため、かなり寒い地域でも地植えが可能です。
その一方で、鉢に植えてから屋外に出すようにすると、大きさを調整しやすいというメリットがあります。
さらに、青年の木は直射日光にも強く、同時に、耐陰性も備わっています。
このように、過酷な環境でも育てやすいというのも青年の木の魅力の一つです。
ベランダや庭に置く場合はここに注意!
観葉植物を屋外に置くと病気になったり、害虫が付着したりする確率が高くなります。
そのため、室内に置くときよりもこまめなチェックが必要になってきます。
また、ベランダに置く場合は鉢の重量に気を付けなければなりません。
ベランダは人が常時いる場所ではないので、構造によっては耐荷重が低い場合があるからです。
数キロ程度のものなら問題はありませんが、土の入った大きな鉢を複数並べ、そこに砂利を敷き詰めたりすると、トータルで数百キロを超えるケースも出てくるのです。
そうなると、安全性の問題が生じてきます。
したがって、置き過ぎにはくれぐれも注意し、もし、大量に置く場合にはベランダガーデニング用の軽量化されたものを使用するようにしましょう。

さらに、ガーデニングを行う際には、空中に吊って飾るハンギングプランターがよく使われていますが、万が一落下すると大事故につながりかねません。
特に、玄関先やマンションなどの高層建築物のベランダに吊るすとなると、その危険性はより一層高くなります。
そうした事故を防ぐためにも「プランター」「フックなどの設置器具」「壁などの接地面」の3つの強度はしっかりと確認することが重要になってきます。
それ以外にも、鉢植えで屋外に置く場合は直射日光と水やりに注意が必要です。
うっかり水をやり忘れる場合がありますし、直射日光に長時間当て続けると葉焼けを起こしてしまいます。
直接日光が当たらない半日陰に置くことを心がけましょう。
好みの観葉植物はネット通販で探してみよう
観葉植物を購入する際、屋外と室内の両方で育てられる品種を選択するとそれだけ楽しみも広がっていきます。
たとえば、地植えにしたり、鉢植えのものを室内と屋外で自由に配置換えしたりといった具合です。
そうした品種を購入したいと考えているのであれば、ネット通販を利用するのがよいでしょう。
ネットなら、近所のお店に置いていない品種でも手軽に探せるというメリットがあります。
自分の好みに合った観葉植物を手に入れ、栽培にチャレンジしてみましょう。
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