こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
部屋の観葉植物をいつまでもきれいな状態で保つには、定期的な手入れが大切です。
その中でも重要なのが作業となるのが「植え替え」です。
植え替えは一見難しそうに思えるかもしれませんんが、方法をきちんと理解すれば初めてでも問題なく行うことができますよ。
今回は、観葉植物を上手に植え替えるためのポイントについてお伝えします。
目次
植え替えの目的は?
観葉植物の植え替えの目的は、植物の生育環境をリセットすることです。
植物は何年も同じ鉢で成長すると、「根づまり」の状態になってしまいます。
根詰まりとは、根が伸びて鉢の中が窮屈になった状態のことです。
この状態が長く続くと酸素が植物全体に行き渡らなくなってしまい、根腐れを起こしやすくなります。
そうなると、植物は枯れてしまうこともあります。
そのため、観葉植物は1〜2年に1回程度植え替えを行い、より大きな鉢に移す必要があります。

観葉植物の植え替え時期
まず、植え替えに適した時期を把握しておくことが大切です。
寒い時期に行うのは良くありません。
気温が15度以上であることが好ましいため、春から秋までのあいだに実施するのが基本となっています。
ただし、夏もできるだけ避けたほうが良いでしょう。
植え替えは可能ですが、観葉植物のなかには暑さが苦手な品種も存在するからです。
根の活動が弱まっているなど、植え替えにより負荷がかかりやすい状態になっているおそれがあります。
したがって、最も適しているのはそれほど暑くなっていない5~6月頃です。
春を逃してしまったら、気温が下がるのを待って9月頃に行いましょう。
とはいえ、秋も残りの成長期間が短いため、なるべく春に済ませておくのが無難です。
また、植え替えは必ずしも毎年行う必要はなく、通常は2~3年に1度のタイミングで行われています。
それぐらいの頻度で土を交換しておけば、栄養分や微生物の不足を防止できることなどが理由です。
ただし、適切なタイミングは観葉植物の品種などによって異なります。
たとえば、根が張りやすい品種であれば、鉢がきつくなってきた時点で実施したほうが安心です。
放置していると、根が呼吸できなくなって酸欠の状態に陥ってしまう場合もあります。

植え替えをするときに抑えておきたいポイント
植え替えの時期はとても重要で、植物がよく育つとされる生育期の前に行うのが望ましいです。
観葉植物の原産地は主に熱帯地域が多いことから、植え替えは寒い時期を避け、暖かい時期に行うのがよいとされています。
ほとんどの観葉植物の植え替えに一番適した時期は、5月中旬~9月中旬頃です。
なかには秋から冬にかけての時期が生育期にあたる観葉植物もあるため、植え替えを行うときは事前に確認しましょう。
適切な時期に植え替えを行わないと、観葉植物は枯れてしまうこともあるため注意してください。
また、植え替えのときは土も新しいものに入れ替えることで、観葉植物がより元気に育つようになります。
土はそれぞれの観葉植物に合ったものを選ぶのが大切です。
できれば数種類の土を混ぜ合わせてオリジナルの土を作るのが理想ですが、慣れないうちは市販されている観葉植物用の土を使うとよいでしょう。
さらに、植え替えのときは鉢の大きさも重要です。
鉢は植物の根より一回り大きいサイズを選んでください。
具体的には、それまでの鉢と比べて直径が3cm程度大きなものを選ぶのが目安です。
「何度も植え替えなくていいように」と大きすぎる鉢に植えるのはやめましょう。
植物を大きい鉢に植えてしまうと、鉢の中で土の割合が多すぎる状態になってしまい、根が水をしっかり吸い上げることができなくなってしまいます。
そうなると、土が湿った状態が続くため、根腐れを起こす原因になります。

観葉植物を植え替えるときの注意点
植え替えの注意点として、時期を間違えないことが挙げられます。
2~3年に1度実施すれば良いと認識している人が多いですが、その頻度はあくまでも目安に過ぎないことを理解しておきましょう。
植え替えが必要な時期を見逃さないために、観葉植物の状態を日頃からよく観察しておくことが大事です。
鉢の下から根が出ていることや、土に水が染み込まないことに気付いたら、実施を検討すべき段階に入っています。
葉が枯れたり新芽が出なかったりする症状も、植え替えを必要とするサインである可能性が高いです。
また、実施するときは健康な根を傷つけてはいけません。
古い土や根を除去するのは観葉植物にとって良いことですが、手荒く扱うと逆効果になってしまいます。
傷がついた部分から水や養分を吸えなくなりますし、雑菌が侵入して根腐れが起こる原因にもなるからです。
スコップなどの道具で擦ったりすると、表面に細かな傷がつきやすいので、手で優しく行わなければなりません。
根を取り巻く環境を急激に変化させるのも良くないため、鉢のサイズをいきなり大きくしすぎないこともポイントです。
5号鉢に植えていたなら6号鉢を選択するというように、大きくするなら1回り程度に留めましょう。

植え替えに必要な道具とその方法
植物の植え替えをするときは、観葉植物用の土、鉢の底に敷く土(または軽石)、根を切るためのはさみ、水を入れたジョウロやペットボトル、一回り大きな鉢、小さなスコップを用意しましょう。
まずは、現在の鉢から根鉢を抜きます。
根はデリケートな部分であるため、丁寧に扱うようにしてください。
鉢から抜き取った根の中には枯れた根もあるため、軽く手でほぐして古い土を落としながら、ある程度取り除きます。
次に新しい鉢の底に専用の土か軽石を2~3cm分敷きます。
量は鉢のサイズに合わせて調整してください。
その上に観葉植物用の土を3cmほど入れ、先ほど根を整理した植物を置きます。
植物の向きを調整しながら根元に土を丁寧に入れましょう。
土を入れる高さは、鉢のふちを基準にそこから3~4cm下までにしてください。
土を入れる作業が終わったら水やりをします。
こうすることで、細かい根の隙間にも土を入り込ませることができます。
もし水やりのあとに土が沈んでいるようであれば、土を足しましょう。
植え替えのあとは養生が重要です。
植え替えをした観葉植物は、一週間程度は間接的に明かり入るような日陰に置いてください。
また、植え替え直後は根腐れを起こしやすいため、土が乾いてから水を与えるようにしましょう。
植え替えの際に注意すべきこと
観葉植物のなかには乾燥を好む植物もあります。
たとえば、サンスベリアやアロエなどです。
これらの観葉植物は根腐れを起こしやすいため、土は一般的な観葉植物向けのものではなく、専用のものを使用しましょう。
また、鉢のサイズを大きくしたくない場合は、根とともに植物の幹や茎を切ってサイズを調整し、同じ鉢に植えるとよいです。

観葉植物を植え替えた後の注意点
無事に植え替えただけでは、まだ観葉植物が健全に生育できる状況にはなっていません。
慎重に水やりを行って、土に水を十分に染み込ませることが最初のステップです。
幹を持って軽くゆすりながら与えると、まんべんなく全体に行き渡りやすくなります。
その後、土の水が短時間で引いたら、とりあえず植え替えは成功したと考えて良いでしょう。
ただし、植え替えたばかりの観葉植物は、普段よりデリケートな状態になっています。
著しく弱っていると考えて、いろいろな面で配慮しなければなりません。
たとえば、直射日光が当たらないように注意する必要があります。
暗すぎると光合成を行えないので、レースのカーテン越しの窓際など、できるだけ明るい日陰に置いてあげましょう。
しばらくのあいだは肥料を控えることも大事です。
肥料の吸収にもある程度のエネルギーを要するため、弱っている植物に与えると大きな負担になりかねません。
さらに、できるだけ置き場所を移動させないことも大切です。
場所を変えると、光や風通しなど生育の条件が変わってしまいます。
デリケートな状態を悪化させるおそれがあるため、当面は新しい環境で落ち着かせることを重視しましょう。

植え替え以外の方法も!増し土とは?
植え替えが難しいときは、「増し土」という方法がおすすめです。
鉢の上から土を3~4cmかき取り、そこに新しい土を入れます。
土を入れ終わったら、水やりをしてなじませて完了です。
これにより土の養分を補うことができます。
もちろんこれでは根づまりの問題は解消できないため、あくまでも応急処置として行ってください。

植え替え代行という方法もある
植え替えの注意点が分かっても、成功させる自信がない人や作業の時間を取れない人もいるでしょう。
そんな場合は、植え替えの代行サービスを利用するのもひとつの手です。
料金は1鉢単位でカウントするのが一般的で、目安としては1500円~2万円ぐらいとなっています。
3000円前後で引き受けている業者が多いですが、自分も他人と同じ金額で利用できるとは限りません。
同じ業者でも、鉢のサイズによって料金が異なるケースもあるからです。そのため、事前に料金設定を確認しておく必要があります。
また、業者のなかには保険に加入しているところも見受けられます。
観葉植物が高価な品種や希少な品種の場合、そういう業者を選択すれば不安を感じずに済むでしょう。
一級造園技能士などの有資格者が多いため、1鉢単位ではなく庭単位で任せるような相談も可能です。
観葉植物の種類は多岐にわたるため、必ずしも一般的な植え替えの方法が通用するとは限りません。
失敗のリスクを下げたいなら、やはりプロに依頼するのが得策です。
大切な観葉植物だからこそ、安心度の高い代行サービスの利用を検討しましょう。
観葉植物の手入れはプロに頼るとより安心!
観葉植物を美しい状態で保つためには、こまめに手入れをすることが大切です。
とくに植え替えは、植物全体に影響することなので必ず行いましょう。
植え替えは自宅でも行うことができますが、とくに大きい鉢などは自分で植え替えを行うのが困難なこともありますよね。
そんなときはプロに頼るのがおすすめです。
「IN NATURAL」の店舗では、スタッフが観葉植物についての相談や植え替えの代行も行っています。
観葉植物について少しでも不安があるときは、ぜひ頼りにしてみてくださいね。
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