こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
置くだけで暮らしに彩りを添えられる観葉植物ですが、何かのきっかけで虫がついたり病気になったりすることがあります。
気付かず放っておくと枯れてしまう場合もあり、それを防ぐためには適切な対策を行うことが必要です。
この記事では、植物の病気のひとつである「うどんこ病」について解説します。
どんな症状が葉っぱに見られるのか、そしてどうすれば予防や治療ができるのかを確認して、日々のお手入れの参考にしてください。
うどんこ病とはどんな病気?
観葉植物だけではなく一般の草花や野菜、樹木など、ほぼ全ての植物がかかる可能性を持っているのがうどんこ病です。
この病気は、原因となるウドンコカビの一種が植物に寄生することによって発症します。
うどんこ病にかかってしまった植物の葉は粉をふいたように白くなるので、症状を目で確認することができるのが特徴です。
徐々に茎のほうへと進行していくこともあります。
この白いものはカビの胞子で、ここから伸ばした菌糸から植物の栄養を吸い取って繁殖します。
はじめの頃はその色も薄く、大きさも斑点状の小さなものですが、やがて葉の全体を覆うように広がり十分な光合成を妨げるようになります。
つぼみの部分に寄生されると、開花が阻害されてしまう場合もあります。
白くなってしまった葉は見た目にも良いものではありませんが、それだけではなく、野菜や果物の場合は実がならなくなったり味が落ちたりすることがあります。
また、うどんこ病による栄養不足と不十分な光合成が原因で、植物が枯れてしまう場合もあるのです。

うどんこ病にかかりやすい条件
植物が うどんこ病にかかりやすくなる原因には、まず低い温度と湿度があげられます。
日中暖かく夜間の湿度が下がり、乾燥しがちな春と秋には特に注意が必要です。
うどんこ病は、一日の中で寒暖の差が出やすい時期にかかりやすいといわれています。
うどんこ病の胞子は外からの風で運ばれてきた後、土などに潜んでいることが多いです。
肥料不足や水のやりすぎなど、土の状態にも気を配ることが大切です。
観葉植物を屋外で育てているという方もいますが、日の遮られるベランダの陰といった環境に鉢を置いておくと、飛んできた胞子によって植物がうどんこ病にかかるリスクが高まります。
また、うどんこ病は植物ごとに種類が異なります。
例えばトマトのうどんこ病はトマトだけに発症します。
なかでもバラはこの病気にかかりやすく、被害も大きくなりがちなのが特徴です。
かかってしまったときの治療方法
育てている観葉植物がうどんこ病にかかってしまったら、一体どうすればよいのでしょうか。
薬剤を使う場合は、植物の種類によってそれぞれのうどんこ病に適したものを調べる必要があります。
例えば、バラならベニカXのスプレーやサブロール乳剤が効果的です。
白くなっている葉の表面だけでなく裏面や茎にもくまなく散布してください。
症状が進行していると、カビを取り除いてもその部分の葉の色が変わったままになってしまうこともあります。
加えて、完全に枯れてしまっている葉は取り除き、病原が潜んでいる可能性のある周囲の落ち葉も拾って捨てるようにしましょう。
株の全体にもうどんこ病が回ってしまった場合は、株ごと除去するほかありません。

初期のまだ症状が軽い時点で化学薬品を使いたくない場合には、一般家庭の台所にあるお酢や重曹、または唐辛子の酒漬けを薄めた液体のスプレーでも代用できます。
酢のスプレーの作り方はとても簡単で、お酢3ccに対して水を50ccの割合で混ぜるだけです。
それを容器に入れ、植物に吹きかけてください。
普段からできる予防方法とは?
大切な観葉植物をうどんこ病から守るために、事前にできる対策がいくつかあります。
まず、季節ごとの気温や湿度から受ける影響を少なくするために、できるだけ屋内で育てるようにしましょう。
飛来するうどんこ病の胞子が植物や土に付着してしまうのも防ぐことができます。
日光の量が不足するのが心配な場合は、室内の窓際に置いておくなどの工夫をしてください。
乾燥した環境で活発になるうどんこ病の菌の繁殖を抑えるため、土の状態をこまめに確認し、湿度を一定に保っておくのが効果的です。
また、窒素系の肥料のやりすぎを控えるようにしましょう。
菌の発生を助長するほか、植物が弱体化して菌に侵されるリスクが高まります。
周辺の風通しをよくするために、植物の株は密集させず、適度な間隔をあけて栽培することも重要です。
風通しが悪いと、病原菌以外にも虫などの害が発生しやすくなります。
うどんこ病の原因となる菌は植物ごとに異なっているので、同じ種類の植物を近くに並べないようにすることも予防になります。
観葉植物は屋内で予防を
ここまでで、うどんこ病が発生しやすい環境はどのようなものか、そして効果的な対策にはどのようなものがあるかが分かりました。
観葉植物の種類は多岐にわたりますが、その中には寒さに弱い種類もたくさんあります。
屋内で植物を育てることで、植物を元気な状態に保ちやすくなるだけではなく、うどんこ病の予防にもなります。
普段はベランダに鉢を出したままにしてあるという人も、これを機にぜひ観葉植物の育て方を見直してみてください。
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