こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
花をつけたり、紅葉したりと、四季を感じさせてくれる庭木。
暮らしを豊かにしてくれるため、大事に育てている人多いことでしょう。
しかし、庭木によっては害虫が発生しやすいものもあるため、定期的な駆除や手入れが必要です。
そこで、庭木を健康に育てられるよう、庭木に発生しやすい害虫や駆除の方法などについて解説します。
害虫が付きやすいのはどんな庭木?
害虫が付きやすいことで知られる木といえば、サクラやケヤキ、ツツジなどでしょう。
サクラは春にかわいい桃色の花を咲かせる、日本人になじみの深い木です。
しかし、カメムシやアブラムシなど、発生する害虫の種類が多いことも特徴となっています。
ケヤキは春や夏に鮮やかな緑色の葉を、秋には美しい紅葉を見せてくれる落葉高木です。
イラガやアメリカシロヒトリなどが発生することがあります。
ツツジは種類によって、白やピンクなどキレイな花が咲く木です。
品種によって一年中緑色の葉をつける常緑性と、冬になると葉を落とす落葉性に分かれます。
発生しやすい害虫は、ハダニやハマキムシなどです。
秋においしい実をつけるカキや鮮やかに色づくカエデも害虫が付きやすい庭木です。
カキはハダニやカイガラムシ、カエデはチャドクガなどが発生しやすいことがわかっています。
庭木につきやすい害虫
庭木に付きやすい害虫にはチャドクガやイラガ、アメリカシロヒトリ、ハマキムシなどがいます。
チャドクガとイラガはドクガに分類される害虫で、どちらも刺されるとかゆみや痛みを伴うため注意が必要です。
チャドクガ(虫写真注意)は、成虫は茶色で、幼虫はオレンジ色に黒い斑点のある模様をしています。
幼虫は5~6月頃と9~10月頃に発生しやすく、集団で群がっている場合がほとんどです。
イラガは、成虫は黄緑色に薄茶色の模様のある羽を持ち、幼虫は緑色に黄緑色のラインがはいった模様をしています。
発生時期は7~8月頃です。どちらも植物を食べてしまう「食害」をもたらすため、葉が少なくなったり、葉に穴があいたりします。
アメリカシロヒトリ(虫写真注意)はアメリカからきた外来種のガで、成虫は白い羽を持ち、幼虫は緑色に白っぽいフワフワとした毛が生えていることが特徴です。
特に毒性はありませんが、繁殖力がとても強く、植物を食い荒らします。
発生時期は6月上旬~7月上旬と、8月上旬~9月上旬の2回です。
ハマキムシはハマキガ科の幼虫のことで、チャノコカクモンハマキ(虫写真注意)やチャハマキ(虫写真注意)をはじめ多くの種類がいます。
葉を巻いた中に潜み、植物の葉や芽を食害します。
4~11月にかけて3~4回も発生するため、早めの駆除が大切です。
また、カイガラムシやハダニ、アブラムシ、ナメクジも庭木に害をもたらす虫です。
カイガラムシ(虫写真注意)はカメムシ目に属する虫で、種類がとても多く、姿形がそれぞれに違います。
いずれも植物に寄生してその養分を吸うため、庭木の生育が悪くなります。
さらに排せつ物には「すす病菌」が発生しやすく、庭木を病気にする原因となるため注意しましょう。
繁殖時期は主に5~7月頃です。
ハダニ(虫写真注意)はダニの仲間で、主な発生時期は梅雨明け~9月頃です。
カイガラムシ同様、植物の養分を吸い、生育を悪くしてしまいます。
ナミハダニなどさまざまな種類が存在し、いずれも体調が0.3~0.5mmと非常に小さいため、気づきにくいことが難点です。
アブラムシ(虫写真注意)は新芽やつぼみなど、植物の柔らかい部分に寄生する虫です。
ウィルスや細菌を媒介する原因ともなるため、発生すると植物が病気にかかりやすくなります。
一年を通じて発生する害虫で、特に繁殖しやすい時期は4~6月頃と9~10月頃となっています。
ナメクジ(虫写真注意)は新芽や花びらなど、植物の柔らかい部分を好んで食べる害虫です。
ナメクジがはい回ると白い筋のような跡が付くため、庭木の見た目も悪くなります。
発生時期は3~11月頃となっています。

自分でできる害虫駆除の方法は?
害虫駆除を自分で行う場合、市販の殺虫剤を使う方法があります。
子供が庭木に触るなどの心配があれば、安全性の高い「オルトラン」が人気です。
ただし、大量に使うなど使用方法を間違えると、頭痛やのどの違和感といった症状があらわれることもあるため、必ず説明書きに従いましょう。
それでも薬剤の使用に抵抗がある場合は、草木灰や木酢液、牛乳を使う方法にも効果が期待できます。
草木灰は草や木を燃やした灰のことで、即効性があり、病原菌を予防する働きもあります。
しかし、土壌をアルカリ性にする働きがあるため、酸性を好む植物にはあまり使用できない、使う量を間違えると土壌の性質が変わるなどが注意点です。
木酢液は炭を燃やす際に発生した水蒸気を冷やし、液体にしたものです。水で薄めて散布すると、害虫の予防となります。
酸性のため、アルカリ性の農薬や肥料と一緒に使わないようにしましょう。
牛乳はアブラムシの駆除に有効な方法で、スプレー容器に入れて噴射するだけです。
牛乳の膜でアブラムシが窒息死するため、牛乳が乾いてから、最後に水でよく洗い流しましょう。
薬剤選びはもちろん、手袋やマスクなどで体を保護することも忘れてはいけません。
薬剤によるかぶれなどを防げるほか、チャドクガやイラガなどの害虫に触れる危険性を回避できます。
また、薬を使うときは、植物に必要な「益虫」まで駆除しないよう注意しましょう。
害虫駆除はプロに任せることも大事
植物を食い荒らしたり、生育を悪くしたりする害虫。
種類によっては刺されると痛みやかゆみを伴うなど、人間に害を及ぼすものもいるため注意が必要です。
害虫の数が少ない、種類を把握しているなどであれば自分での駆除も可能ですが、数が多い場合や種類がわからない場合は、害虫駆除業者などプロに依頼すると良いでしょう。
害虫をしっかり駆除して、植物を元気に育ててみてはいかがでしょうか。
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