庭木の添え木はなぜ必要?立て方による違いはあるの?

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。

お庭のスペースにゆとりがある場合、庭木を植えることで全体の雰囲気を変えることができるだけでなく、ガーデニングの楽しみ方の幅も広がります。
そこで、庭木を選ぶのと同時に考えておきたいのが、庭木を丈夫に育てるために欠かせない添え木についてです。
今回は、庭木の添え木が必要な理由と、立て方の種類について説明していきます。

添え木は何のために立てるの?

そもそも、添え木は何のために立てるのでしょうか。
庭木というと一般的には、ある程度しっかりした木を植えるので、そのままでも問題はないように思いますよね。
しかし、庭木をしっかり育てるためには、添え木が欠かせません。

購入したばかりの苗木は、持ち運びがしやすいように根が一定の長さで切られた状態になっています。
そのため、幹と根の部分のバランスが悪く、しっかり根が張るまでは倒れやすいのです。
また、台風や豪雨になると幹や枝が大きく揺れて全体に強い力が加わり、幹本体や根が傷むことがあります。
風の影響で庭木が倒れてしまえば、周辺の住宅に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。
添え木を立てることでアンバランスになっている庭木をまっすぐ支え、台風や豪雨による影響も防げるというわけです。

さらに、添え木をして庭木をまっすぐな状態にすることで、茎や葉に適度なすき間ができます。
すると、風通しが良くなりますし、日光もまんべんなく当たるので生長をサポートしてあげることもできるのです。

添え木の立て方は種類がある

添え木には4つの立て方があり、庭木によって向いている種類が異なります。
1つ目は生け垣のような複数の木をまとめて固定するのに向いている「布掛け支柱」で、丸太や竹、針金、釘、杉皮、シュロ縄を使用します。
庭木の3分の2程度の位置で竹を地面と水平にして、両端は竹を八の字の形に立てて固定します。
生け垣のようにある程度の幅がある場合、一定間隔で丸太を立てて竹を結び付ければ、より頑丈になりますよ。
添え木のなかでも簡単な方法で、基本的には木を植える前に設置しておきますが、あとから設置することも可能です。

2つ目は単独で植える木に向いている「八つ掛け支柱」で、素人でも簡単に設置できます。
材料は竹、針金、杉皮、シュロ縄で、3~4本の竹を庭木に向けて斜めに立て掛けて固定します。
庭木が大きい場合は竹ではなく、丈夫な丸太を使用しましょう。
ちなみに、直接シュロ縄を庭木に巻き付けると幹を傷つけてしまう可能性があるため、杉皮を巻いた上から縄を巻くのがコツです。
なお、大きめの庭木の場合は、2箇所で固定すると安定します。
さらに、斜めに立て掛ける竹が邪魔になるので、人が通らない場所の庭木に使用すると良いですよ。

3つ目は「鳥居支柱」で、見た目は神社の鳥居のような形になっています。
街路樹にも多く使われる方法で、ほかの種類と比べるとスペースをとらないというメリットがあります。
材料は丸太、針金、釘、杉皮、シュロ縄で、地面に埋め込んだ2本の丸太の上部に横木をあてて固定します。
うまく立てると丈夫で長期間使用できるものの、素人がバランス良く立てるのは難しいでしょう。

そして、4つ目が「方杖支柱」です。梅や松などの日本庭園でよく見られる方法で、地面に埋め込んだ添え木によって横に長く伸びた幹や枝を支えます。
ただし、素人が立てるのには難易度が高めです。
どの種類にしても、庭木を安定させようときつく固定しすぎると、幹や根が発達しにくくなってしまうので注意が必要です。

 

 

添え木はいつまで必要?

添え木の役割は庭木を丈夫に育てるためのサポートなので、根がしっかり張れば外すことができます。
ちなみに、添え木が竹の場合は竹が腐るまでが目安で、庭木の種類で考えると苗木の場合は1年、中木なら3~5年程度、大木であれば10年が目安です。
とはいえ、住んでいる地域や庭木を植えている位置によっては、しっかり根が張ったあとでも強風や豪雨の影響を受ける可能性があります。
その場合は、根が張ってからも添え木を残しておいたほうが安心ですよ。

ただし、庭木が生長していることを考慮して、添え木と固定する位置を高くしたり、シュロ縄が食い込まないように定期的に結び直したりといったメンテナンスは必要です。
さらに、添え木本体よりもシュロ縄のほうが早く劣化するので、放置しているとちぎれてしまう可能性もあります。
そのため、半年~1年に一度は結び直しましょう。

庭木を守るために添え木は大事

庭木を丈夫に育てるためには、添え木を適切な位置に設置することが大切です。
間違った位置ややり方をすると、しっかり根が張る前に添え木自体が倒れてしまう可能性があるからです。
また、添え木は庭木の根が張れば取り外すことも可能ですが、強風や暴雨によるさまざまな影響を考慮して残しておくという方法もあります。
ただし、固定に使用するシュロ縄を定期的に交換することを忘れてはいけません。

なお、自分でできる種類は「布掛け支柱」や「八つ掛け支柱」くらいまでです。
「鳥居支柱」や「方杖支柱」といった添え木が必要な庭木の場合は、プロに任せたほうが安心ですよ。
添え木で丈夫な庭木を育てて、素敵なお庭をつくりましょう。