二十四節季では「冬至」七十二候「乃東生(なつかれくさしょうず)」で寒くなり多くの植物が葉を落としており、落ち葉の上を歩くのが密かな楽しみです。
ガーデンプランナーの高島です。
冬になると葉を落として枝だけになった落葉樹は見る価値がないかのような扱いを受ける時がありますが、そうであればそもそもいつがその価値を発揮する時なのでしょうか。
宿根草なんて存在すらしなかったように地上部を全て無くし視界から消えてしまいます。
そんな植物たちの旬を考えてみました。
花を楽しむ
一番わかりやすいのは花ですね。
春であれば梅、桃、桜やジューンベリー、ハナミズキ、コブシなど
夏はアジサイ、サルスベリ、西洋ニンジンボク、ムクゲなど
多くの植物は春から夏に花をつけます。
実を楽しむ
実をつける植物の多くは生き物に運んでもらう為なので目立つ色であることがほとんどです。それが人の目も楽しませてくれるわけですね。
ツリバナ、アズキナシ、アオハダ、ナナカマドなど
実は花のあとでつくものなので見頃は夏から秋が多くなります。
葉を楽しむ
葉の楽しみ方は様々で新緑を楽しんだり、紅葉を楽しんだりできます。
新緑ならアオダモ、カツラ、ドウダンツツジなど
紅葉ならモミジ、ブルーベリー、ニシキギ、マルバノキなど
新緑なら春、紅葉なら秋ですが夏の深緑も素敵です。
よく考えてみると植物は五感で楽しめるものなので旬は一つではないことがわかります。
例えばジューンベリーは春に花を楽しみ、初夏に実を楽しみ、秋に紅葉を楽しむ。
冬の落葉があるから春の花のみごたえがあるというように一年で繋がっています。
食材は食べることに特化しているので一年でこの時期が一番美味しい時期と決まっていますが、植物は一年中楽しめる場合もあるので是非自分なりな楽しさを見つけてください。
冬でも楽しめることはたくさんあります。