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芝生について

こんにちはガーデンプランナーの長谷川です。
四月ももう下旬ですね。外を歩いていて辺りを見渡すと新芽があちこちで芽吹き緑が多くなってきました。
暖かくなってくると、公園やお庭など芝生の上でゴロンとしたくなるものです。
今回はそんな芝生の紹介です。

芝の魅力

  • 心地よさ、癒し

芝生の魅力として最も大きな要素は『心地よさ』や『癒し』といったものではないでしょうか。一面緑の絨毯がお庭にある光景はとても癒されます。お庭が広域が土か芝生かでテンションが大きく異なるのは否めません

  • 照り返しの熱を防止

20~30年前と比べると夏の最高気温は5度以上高くなり、日差しも強烈になっています。芝生はその強い日差しの照り返しを防いでくれ、地温の上昇も土やコンクリ、アスファルトと比較すると、格段に低く抑えてくれます。
芝生は直射日光に晒され続けても一定の温度以上には上昇せず、日差しが弱くなると温度の下降も早いのが特徴です。

  • 土埃やぬかるみの防止

芝生を植えると土が隠れ、風による土埃を防ぐことができます。土がむき出しのままですとぬかるみになって靴などが汚れ不快な思いをすることがありますが、芝生を植えるとぬかるみが防止できます。不陸によってへこんでいる場所には水たまりができますが、その場合にも泥でべちゃべちゃになることはありません。

芝の種類

芝生にはさまざまな種類がありますが、大別すると日本芝と西洋芝に分類されます。西洋芝には暖地型(日本芝と同じく冬になると枯れるタイプ)と寒地型(冬でも緑を保てるタイプ)があります。

  • 日本芝

日本芝は国内で最も普及している芝と言ってもいいでしょう。旺盛な成長を見せるのは4月から10月ぐらいで、冬は休眠して枯れてしまいます。枯れるのは地上部だけで根は生きていますから、翌年の春になるとまた新しい葉が生えてきます。日本芝は全般的に葉が固めで、素足で歩くと多少チクチクする感はあります。刈り高を高めにすることで緩和されます。中には柔らかい葉に改良されている芝草もあります。

▼主な日本芝
野芝、高麗芝、姫高麗芝
近年ではそれぞれの改良型品種がたくさん登場しています。

  • 暖地型西洋芝

日本芝とほぼ同じような生育をしますので、3月から11月ぐらいまでが緑化期間となります。西洋芝ですので葉が非常に柔らかく絨毯のようなターフを形成します。西洋芝は全般的に成長が旺盛な品種が多く、芝刈りの頻度は日本芝の2倍から3倍になることを想定してください。平日に芝刈りをすることができない方は、日本芝にしておくか、西洋芝でも草丈が伸びにくい品種を選ぶことをお勧めします。成長旺盛な分、廃棄する刈り草も多くなります。

▼主な暖地型西洋芝
ティフトン、リビエラ

  • 寒冷地型西洋芝

一年中緑の芝。この言葉に憧れを持つ芝生ファンも少なくないでしょう。寒地型西洋芝はその名の通り寒い地域に適した芝生ですから、冬でも緑を保つことができます。エバーグリーンを目指すなら寒地型西洋芝も選択肢の一つです。ただし、注意しなければならないのは、寒地型西洋芝の大半が日本の気候(特に高温多湿の夏)には適応できないということです。寒地型西洋芝の夏越しは難易度が高く、農薬無しでは困難を極めるでしょう。もし寒地型西洋芝を植えるのであれば、農薬を使う前提で検討することをお勧めします。

▼主な寒冷地型西洋芝
ケンタッキーブルーグラス、クリーピングベントグラス

4月・5月に行う芝生の管理作業

4月に入ると緑化が一段と進み、日増しに緑が増えていくのが確認できます。
ピークへの期待が高まる月ですね。ただし、気温が上昇するのにつれて病原菌や害虫の活動も活発になりますので、病虫害の心配も出てきます。病虫害の発生しにくい環境作りが大切になります。
気になる症状が現れた場合は早めに対処しておきましょう。原因がよく分からない枯れが発生した時には、原因を潰して様子を見るのも手です。

  • 発根促進

2月、3月で更新作業をした芝の生育を加速させるためには、しっかりと栄養を与えながら成長を促すことが重要です。春の日本芝は根よりも地上部分が先行して成長しがちですから、根からの栄養吸収が追いつかず栄養バランスが崩れ、黄化や病虫害リスクが高まるなど様々な障害が現れやすくなります。有機酸を含む資材には根の成長を促す作用がありますので、そういった資材を肥料と併用することで予防策になります。

  • 芝張り・部分張替え

暖地では1年の中で最も芝張りや部分的な張替え作業に適した時期に入ります。寒さを心配することもなく、活着(かっちゃく:芝が根付くこと)もスムーズに進行するため、芝張りの成功率も高くなる時期だと言えます。この時期は気温が上昇しますので、芝張り後の水切れには注意をしてください。特にゴールデンウイークが近くなってくると一気に気温が上がることがありますので、芝張り後は毎朝たっぷりの散水が欠かせなくなります!!
芝張張り後は水やり命です。
張替えをする場合は、必ず古い芝をはがしてから行いましょう。

  • 芝生の雑草対策

4月以降は雑草の勢いも一段と増します。油断しているとあっという間に大きくなります。気がついたらこまめに抜くようにしましょう。

  • 芝刈

4月に入ると成長スピードが徐々に早くなります。必要に応じて芝刈りスタートです。早すぎる芝刈りは全く問題ありませんが、遅すぎる芝刈りは芝生に負担がかかったり軸刈りなどの問題が生じることがあります。
また、早いうちからこまめな芝刈りを繰り返すことで、密度の上昇も早くなります。
芝生の生育はムラがあることが多く、葉がよく伸びる所とそうでない所があります。特に際の部分はよく伸びることがあります。この場合、よく伸びる場所が芝刈りに適した長さになったら芝刈りを開始してください。あまり伸びない場所が成長するまで待っていると、よく伸びる場所が伸びすぎになって軸刈りになることがあります。
芝刈りは遅すぎて困ることはあっても、早すぎて困ることはありません!

  • 芝生の施肥

芝生の成長が旺盛になる時期ですので、積極的に肥料を与えて生育を促してください。窒素換算で平米2~3g程度(窒素10%の肥料で平米20~30g)程度を月1回与えるのが目安となります。肥料の与え方は製品ごとに異なりますので、説明書に従って散布してください。肥料の与えすぎは根を傷めたり葉焼けを起こすトラブルの元になります。早く成長させたいからといって、用量の2倍与えたりするようなことはやめましょう。多めに与えたい場合は、一度にやるより複数回に分けてトータルで多めになるようにしてください。また、栄養バランスも非常に大切です。芝生は十数種類の栄養素を必要としますので、主要三要素のチッソ・リン酸・カリだけでなく、その他の栄養素も投入してあげることが重要です。栄養バランスが崩れると黄化などの様々なトラブルが発生しやすくなります。

  • 芝生の水やり

ほとんど必要ありませんが、施肥をした後は土壌が乾燥しすぎないように気をつけてください。肥料散布後に過乾燥になると土壌に溶けだした肥料が濃すぎる状態になり、根を傷めてしまうことが考えられます。(黄化などの原因になることがある)暖地ではゴールデンウイーク頃になると急に気温が上がることがありますから、雨が少ない乾燥気味の天候が続いている場合は適度に水を与えてください。散水は芝生の成長に大きな影響があります。

まとめ

芝生は管理が大変ということで憧れはあるけれど敬遠されがちな植物です。
しかし、季節にあった管理を日々のライフワークに取り込むことで生活にも潤いやメリハリが生まれますし、また、手をかければかけただけ青々とした緑の絨毯になり達成感や成長の喜び、癒しを感じることができます。
時間に追われがちな日々の生活の中、のんびりと芝生に水をやる時間もリラックスタイムの一つになることでしょう。
ぜひ今年はお庭に芝を張ってみてはいかがでしょうか。

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