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今年の夏は植物で「涼」をとる

こんにちはガーデンプランナー長谷川です。

梅雨も明け猛暑日が続く今日この頃。

外作業の多い我々はいい感じに真っ黒けです。

そして暑い。何をしても暑い。。

体感的な涼しさは文明の利器におまかせするとして、、、

植物によって視覚的に涼しさを演出してみませんか?

いやいやそんな植物植えてなんて広い場所ないよ!と言う方でもご安心を。

最低30cm四方の場所さえあればが大丈夫♪

日本古来から人々に愛でられてきた夏の植物と、夏の「涼」の演出をご紹介いたします。

夏の植物(花)といえば

ぱっと思いつくものでいうと…

・向日葵(ひまわり)

・朝顔(あさがお)

・ハイビスカス

・蓮(はす)

・ペチュニア etc…

夏の暑い日差しの中、太陽のように元気いっぱいな黄色い向日葵や、赤やピンクのハイビスカスも夏を感じられて素敵ですが、涼をとる風情ある夏の演出におすすめなのは朝顔(あさがお)、蓮(はす)といった一見地味かもしれませんが昔から日本人に愛されている植物たちです。

江戸時代に習う

江戸時代は現在の園芸ブーム以上に盛り上がりを見せたと言われる程の日本においての第一次園芸ブームが巻き起こった時代です。公家や武家のような上流階級に止まらずごくごく一般的な庶民たちまで花や緑を熱心に育て鑑賞したそうで、日本の園芸文化の一つのピークとされています。その様子は庶民の生活風景を切り取った「浮世絵」にも数多く描かれています。

そんな植物フリークな江戸時代の人々に愛でられていた夏の植物というと、先にも挙がった「朝顔」「蓮」それに加えて「水草」です。

=朝顔(あさがお)=

言わずと知れた夏の植物の代表格。

小学生の頃に夏休みの自由研究で育てた経験がある方も多いのではないでしょうか。

そんなごくごく一般的な朝顔も江戸時代には大ブームメントを起こしていて、私たちもよく目にするラッパ型の朝顔に留まらず「変化朝顔」という変わった形の朝顔の品種改良が盛んに行われていました。(気になる方は”変化朝顔”でぜひ検索を!面白いです。)現代では残念な事に存在しない変化朝顔の品種も江戸時代の画集には数多くの記されています。

=蓮(はす)=

春は桜で花見とは現代でもお決まりですが、江戸時代には春は桜、夏はこぞって蓮の花を見て人々は花見を楽しんでいたそうです。「江戸名所図会」と言う江戸の名所を絵で記した書物にも桜の名所が数並ぶ中、上野の不忍池が江戸第一の蓮池なりと紹介されています。また、蓮は昔から縁起がよくありがたい花とされており、泥の中から成長した蓮でも葉上に受けた水滴をいつまでも清く保つという意味からも人々に永らく愛されてきた植物です。

何と言っても水辺に浮かぶ姿はとても涼しげ!

=水草(みずくさ)=

水草は江戸時代に起きた第一次めだかブーム(植物の他にもめだかブームも到来だったようです)の際にめだかを入れる水鉢に一緒に入れていたため観賞用としても昔から親しまれてきました。

なんて地味な植物なんでしょう!とお思いでしょう。どっからどう見てもただの草なのでそれも致し方なしです。ですが、綺麗な花を咲かせるものもありますし、入れ物(鉢)や一緒に入れるもの(生き物やオブジェ)によって色んな雰囲気を演出してくれる優れものです。当たり前ですが、水は必須なので夏の涼の演出は抜群です。水にゆらゆらと揺らぐ姿はとても涼やかで心が落ち着き風情があります。

また、水草と言っても様々な種類があり組み合わせは多種多様でとても奥深い植物です。

(水草の分類)

湿地性植物・・・水辺に自生する。常に水に浸かっていなくても育つ。

抽水性植物・・・根が水底に着き上部が水上に出ている。株元まで水に浸けて育てる。

浮葉性植物・・・根が水底に着き、水面に葉を浮かべる。葉がしっかり浮く深さで育てる。

浮遊性植物・・・常に水面に浮かんで漂った状態で生活する。水に浮かべて育てる。

沈水性植物・・・体全体を水中に沈めたまま生活する。しっかり沈めて育てる。

自宅でできる「涼」の演出

=水鉢で涼を演出=

蓮や水草などの水辺の植物を家で育てるとなると池を作らないといけないのでは…なんて思う方もいるかもしれませんが、わざわざ池を作らなくても手頃に楽しめるものがあります。それが水鉢や睡蓮鉢です。近頃では直径30cm程度のものや、見た目にお洒落なデザインの水鉢など古臭くなりすぎずモダンでコンパクトなものも多く出回っています。

そんな少しこだわったお洒落な水鉢なら、ベランダの一角や玄関前などにポンと置いて、土を入れ水を張り水草を浮かべる(植え込む)だけでも素敵な夏の涼空間を演出してくれます。

🌿 オススメの水草はウォーターマッシュルーム・ホテイアオイ・アマゾンフロッグビット・ウキクサ・シペラス類

=朝顔の鉢にこだわってみる=

植え込む鉢にこだわってみましょう。

江戸時代への思いを馳せて将軍家や大名にも愛された有田焼の鉢に植え込んでみたり、そんな高価なものでなくても古典絵柄の瑠璃色と白の縦縞模様や、格子模様、敢えての唐草模様なんかの陶器鉢なんかに植えても日本の風情を醸しつつモダンに演出してくれますし、瑠璃色や白は朝顔を一層涼やかに見せてくれます。

また、プラスチックの鉢ではなく石や陶器、素焼きやコンクリートなど素材感が楽しめる鉢に植えてみては♪(既に育てている方は鉢カバーとして既存のプラ鉢をお洒落な鉢に入れるだけでも素敵に。)きっと見慣れた朝顔も装いが変わって見えるはず。

まだまだこれからが夏本番。

日本古来から人々に愛されてきた夏の植物と、少しこだわった鉢の組み合わせで、風情ある涼を感じながら今年の夏は過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 
 
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