赤い実がなる庭木を育てたい!選び方や育て方のコツは?

こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。

庭木に選ばれる樹木は多種多様ですが、中でも赤い実のなる品種はとても人気があります。
さまざまな植物や木々を植えた庭にあっても、赤と緑のコントラストがハッと目を引く美しさです。
今回は、庭木に最適な「ヤマボウシ・ハナミズキ・ナンテン・イチイ」について詳しく紹介します。
いずれもかわいらしい小さな実のなる樹木で、一般的にもよく知られた種類です。

食べられる実がなるヤマボウシ

はじめに、白い花のように見える4枚の総苞片(花のつけ根の葉)が美しい「ヤマボウシ」を紹介します。
幹肌が鹿の子模様で、剪定しなくても自然樹形でまとまりがよいことから、古くから景観木や公園木・街路樹として植えられてきました。

5月から7月にかけては白い総苞が見頃となり、9月から10月頃にはブツブツとした直径1~2cmの赤い実が熟します。
この果実はそのまま食べることができ、じゃりじゃりとした食感で甘く、生食のほかジャム・果実酒も作ることができます。
この果実がイチゴに似ていることから、英名では「ヒマラヤンストロベリーツリー」とも呼ばれています。

「ヤマボウシ」の植えつけは12月から3月が最適期。有機質肥料と化成肥料を混ぜた元肥を施して植えつけます。
日が当たるやや乾燥した場所を好みますが、西日には弱いので午前中にたっぷりと日差しの当たる場所を選びましょう。
鉢植えの場合は、2~3年に1回は植え替えて、根の張り具合を調整します。
庭植え・鉢植えのいずれでも、透水性のよい肥沃な土壌を使用し、冬期から早春にかけて施肥をしましょう。

病気は、梅雨時に「うどんこ病」が発生しやすく、過湿となる土地では注意が必要です。
害虫はほとんど見られませんが、まれにテントウムシが食害するので適宜対処しましょう。
「ヤマボウシ」は樹形も花も美しいので、果実の季節以外も存分に楽しめるおすすめの庭木です。

楕円形の実がなるハナミズキ

「ヤマボウシ」と非常に似ているのが、桜の開花後に咲く「ハナミズキ」。
北アメリカ原産の落葉花木で、明治時代に日本へ入ってきました。
樹高は10m以上まで成長し、枝の先に「ヤマボウシ」と同じく白やピンク色の総苞が開きます。

「ハナミズキ」の大きな特徴は、花が終わった後に葉っぱが生い茂り、秋にはモミジやイチョウのように真っ赤に紅葉することです。
葉の大きさが6~10cmもあるので、木全体が真っ赤な葉に覆われて見事な美しさです。

冬にかけては、細長い楕円形の実が4~5個まとめて枝の先端につきます。
赤くつやつやしていかにも美味しそうですが、食用には向きません。
毒はありませんが、果肉が少なく渋みが強くてとても口にはできないといわれています。
そのため、もっぱら観賞用やシンボルツリーとして使われています。

「ハナミズキ」の栽培場所には、日当たりや水はけのよいところを選びましょう。
半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなってしまいます。
砂利や赤玉土を利用して水はけをよくしたり、腐葉土を撒いて土の状態をよくすると生き生きと成長します。
水やりは、庭植えであれば特に気にする必要はありませんが、夏場は土の乾燥が早いため適度に湿らせるとよいでしょう。

赤い実をたくさんつけるナンテン

11月から2月にかけて真っ赤な実をたくさんつける「ナンテン」。
古くから「難を転ずる」ことに通じるため縁起がよいと、庭木として親しまれてきました。
常緑樹であるため、年中葉の緑を楽しめ、冬には小粒の赤い実とのコントラストが華やかに庭を彩ります。

赤い実には咳止め成分が、葉にも殺菌・防腐効果があることが知られています。
しかし、「ナンテン」の実や葉・植物全体には微量とはいえ、「ドメスチン」や「ナンジニン」といった有毒成分が含まれています。
生薬に使われているからといって安易に口にいれると危険です。

栽培場所は午前中に光の当たる半日陰を好み、強い西日の射すところは避けるようにしましょう。
「ナンテン」は葉が縮れる「モザイク病」や「葉枯病」など、やや病気になりやすい庭木ともいえます。
また、カイガラムシやハマキムシといった害虫による被害もあり、小まめな観察が大切です。

赤い実がなる針葉樹イチイ

常緑針葉樹の「イチイ」は、庭や生垣に植えられているのをよく目にする樹木です。
「イチイ」は裸子植物であるため厳密には果実はできませんが、種を包む赤っぽい果肉状の仮種皮が実として知られています。
葉の緑と、先端についた赤い仮種皮との対比がとてもきれいで、庭木として好まれている所以です。

仮種皮の部分は甘くて食べることができますが、種にはタキシンという有毒成分が含まれているので丸ごと食べるのは危険です。
「イチイ」は日陰や寒さに強く、特に手入れを必要としないため非常に育てやすい樹木といえるでしょう。
年に2回、新梢の7月と11月~3月の間に剪定すると、枝が密生して見栄えのする樹形となります。

実以外のシーズンも楽しめる庭木を選ぼう

赤い実のなる庭木にはたくさんの種類がありますが、実だけではなく花や葉の色も楽しめるものを選ぶと、オールシーズンその美しさを楽しむことができます。
植えられるスペースや環境も考慮して、ぜひ庭木選びを楽しんでください。