こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
剪定は庭木の手入れに欠かせない作業です。
見栄えの問題のみならず、庭木の生育にも大きな影響を与えるため、定期的に剪定して状態を良好に保ってあげる必要があります。
しかし、むずかしいのが剪定の方法やタイミングを見極めることです。
間違ったやり方をしてしまうと、かえって景観を悪くしてしまうこともあるので注意しなければなりません。
今回は、庭木の剪定方法や最適な時期について解説します。
そもそも庭木を剪定する目的は何?
剪定の第一の目的は、美しい景観を守ることにあります。
庭木も生きている植物ですから、放置していればどんどん生長してしまいます、
そのまま伸び放題にしてしまうと、枝の長さがバラバラになったり、乱雑に生長してしまったりすることになるでしょう。
そうなれば、ぜっかくの景観を損なうことにもなりかねません。
形を保ち、景観を維持するためには、まず定期的に剪定してあげることが必要です。

また、景観を保つことだけでなく、剪定は庭木の生育にも大きな影響を与えます。
剪定をしっかりしておくと、枝葉の数を一定に保てるので、風通しも格段に良くなります。
風通しが良くなれば、光も入りやすくなるため、庭木の健やかな生長を促すことにもつながるでしょう。
枝葉がさっぱりすると、果実の成長も阻害しなくなり、実りを迎える庭木にとっても良い環境になります。
また、うっそうとした枝葉は、害虫にとっては好ましい環境で温床となってしまいます。
害虫の繁殖を防止し、庭木への害を抑えることも剪定の目的のひとつです。
剪定をしないとどんなデメリットがあるの?
剪定をしなければ、庭木は当然伸び放題となります。
枝葉が無作為に伸びてしまうと、枝同士が絡んでしまったり、葉がしげって枯れやすくなったりしてしまいます。
庭木がうまく生長できなくなり、寿命を縮める要因にもなってしまうでしょう。
また、枝葉だけでなく、花にとっても悪影響を及ぼします。
剪定をしていない庭木は花つきが悪く、きれいな花を咲かせることがなくなってしまうこともあります。
せっかく楽しめるはずの庭の花も、場合によっては見られなくなってしまうかもしれません。
もし結実しても、十分な場所を確保できず、生長が悪くなってすぐに枯れてしまうこともあります。

庭木を生垣にしている場合は、歩道や隣家にはみ出して迷惑をかけてしまうこともあります。
隣人トラブルに発展することもあるため、隣家との関係を保つためにも剪定は重要です。
蒸れに弱い樹木の場合、葉が密集すると枯れてしまう恐れもあります。
葉が過度に密集する箇所があれば、その場所に害虫が集まり葉を食べ尽くしてしまうかもしれません。
もし巣を作られれば、一気に葉が枯れてしまうこともあるでしょう。
害虫だけでなく、密集した葉が重なれば病気を招きやすくもなり、樹木全体に病気が蔓延して根本から枯らしてしまう恐れもあります。
基本的な剪定の時期やタイミングとは?
庭木の剪定は、樹木の種類や生長度合いによって、回数やタイミングは変わってきます。
ただ、どんな種類の庭木でも、年に1回のみの剪定では少ないかもしれません。
基本的には年に2回ほど剪定するのが理想といえるでしょう。
ただし、樹木の種類によっては、冬に剪定すると良くない場合もあるため、庭木の品種によって臨機応変に剪定することが大切だといえます。
たとえば、針葉樹の場合は4~5月に1度おこない、10~11月にかけて2回目の剪定をするのが理想的です。
一方、落葉樹の場合は11月半ば~2月に1回目を、7月半ば~8月にかけて2回目をおこなうようにするのが良いでしょう。
ただし、針葉樹も落葉樹も、2回目は軽く整える程度に留めるというのが基本です。
常緑樹は5~6月に集中して剪定し、9~10月に2回目の剪定をおこないます。
同じように、2回目の剪定は軽めにおこなうようにしましょう。
いずれにしても、剪定はそれぞれの樹木の生長にしたがっておこなうのが基本です。
樹木によって生長のサイクルやスピードは異なるため、庭木の状態をそのつど確かめながら剪定していきましょう。
自分でもできる!剪定する枝と用具
庭木の剪定は、基本的な知識と道具を持ってさえいれば、自分ですることも可能です。
ただ、剪定する際は、枝葉をやみくもに切れば良いわけではありません。
根元から出る「ひこばえ」という枝や、幹から伸びる「やご」という細かい枝、木の内部のほうへ伸びる「ふところ枝」などを中心に剪定していくことが大切です。
ほかにも、「車枝」や「平行枝」「徒長枝」や「逆さ枝」も剪定の対象になる枝です。
車枝は1か所から集中して出る枝、平行枝は同方向に伸びる枝、
徒長枝は今年枝で上方向に伸びる枝、
逆さ枝は内側に出る枝のことです。
「交差枝」や「立ち枝」もしっかり剪定しましょう。
交差枝は他の枝と交わっている枝、
立ち枝は枝の一部からまっすぐ立っている枝になります。
下方向へ伸びる「下り枝」、ほかの枝にからみつくように伸びた「からみ枝」、主幹に対抗する形で伸びる「競争枝」も忘れずに切り落としましょう。

剪定のために揃える道具は、まずハサミです。
剪定のためのハサミには、剪定バサミや高枝切りバサミ、刈り込みバサミ、植木バサミなどがあります。
それから、高い枝を切る場合は脚立があったほうが安心して作業ができます。
ハサミでは切りにくい高枝を切るために、高枝用のノコギリもあると便利です。
その他、軍手なども忘れずに用意しておきましょう。
難しい部分はプロに相談して解決!
庭木があるなら、剪定は必ずしておいたほうが良い作業です。
ただ、自分で剪定できれば良いですが、慣れないと形がおかしくなってしまうこともあります。
高さのある庭木を処理する場合、剪定の最中に転倒などして怪我をしてしまう恐れもあります。
剪定は庭木の生長にも影響しやすいため、自分でするのが難しい部分はプロに相談して解決しましょう。
また、庭木のワークショップなどがあれば利用してコツをつかむというのもひとつの手です。
せっかく庭木を育てるなら、しっかり剪定して景観と樹木を守りましょう。
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