初心者応援!ナチュラルに仕上がる庭木の剪定ガイド

剪定イメージ

庭を美しく保つためには雑草駆除や落ち葉の清掃のほかに、庭木の剪定作業も必要です。
剪定は、ただ伸びすぎた枝や葉を切り落とせばよいというものではありません。
樹木によって適した方法や時期があり、正しく剪定を行うことで、庭木を美しく健康に保つことができるのです。
初めてでも失敗なくナチュラルに仕上げるための剪定について説明します。

 

見た目の問題だけじゃない?剪定の目的とは

剪定とは樹木の枝を切る作業のことです。
剪定ときくと生け垣や日本庭園で見るような、きっちりと刈りこまれた庭木を想像する人も多いのではないでしょうか。
また、動物の形に刈られたトピアリーを思い浮かべる人もいるかもしれません。
伸びすぎた枝を切り樹形を美しく整えるのは、剪定を行う目的のひとつです。
そして剪定には、樹木の健康を守るという目的もあります。

生い茂った枝葉をそのままにしておくと、日当たりや風通しが悪くなり、病害虫の発生原因になります。
余分な枝までが養分をとるため、樹木全体の元気がなくなりがちです。
ついには枯れてしまうこともあるでしょう。
日当たりや風通しをさえぎることで、周辺に植えた植物にまで影響することも考えられます。
余分な枝を切る剪定作業は、樹木の健康には欠かせないのです。

剪定は定期的に行うのが理想です。
ただし、樹木によって適した時期や方法があります。
間違った剪定は、樹木が元気になるどころか枯らしてしまうことにもなりかねません。
美しい庭を維持するためにも、正しい剪定方法と時期には注意しましょう。

 

庭木のお手入れはいつ頃?剪定に適した時期とは

剪定には、軽く枝葉を整える程度の「軽剪定」と、樹形全体を整える「基本剪定」の2つの方法があります。
樹木の種類によって剪定に適した時期があるため、様子を見ながら行いましょう。
軽剪定に適した時期は、常緑樹と針葉樹は9~11月頃、落葉樹は7~8月頃です。
伸びすぎてしまった枝葉が混みあっているようなところを切り落とし、日当たりや風通しを良くしましょう。
道路に張り出した枝は通行の妨げになるものです。
隣の家との境界に植えた木が、ご近所トラブルの原因になることもあります。
時期がきたら早めに軽剪定を行いましょう。

常緑樹と針葉樹の基本剪定は、新芽が出る前、あるいは新しい枝の生長がほぼ落ち着く4~6月頃に行います。
花を咲かせる木は、花が咲き終わった頃に手入れをしましょう。
時期を間違えると、せっかく育っているつぼみを切り落としてしまい、花が楽しめなくなることもあります。
台風シーズンの前に剪定を行うことで、枝が折れたり木が倒れたりといった被害を防ぐ効果もあります。

一方、落葉樹は、葉が落ちたあとの11~2月頃が基本剪定に適しています。
枝や幹の状態がよくわかるので、健康状態のチェックも行いましょう。
枯れてしまった枝や病虫害に侵された枝、生育に不要な枝などを切り落としていきます。

 

剪定すべきはどんな枝?

せっかく育った枝を切るのはかわいそうな気もしますが、庭木の美しさを保つには剪定が欠かせません。
また、余計な枝を残しておくのは樹木の生長を妨げにもなります。
切り落としたほうがよい枝は「忌み枝」と呼ばれ、いくつかの種類があります。

#徒長子(とちょうし)

横に伸びた枝から上に向かって勢いよく長く伸びた枝です。
折れやすい、樹形を乱す、害虫が発生しやすいなどの理由から切り落としたほうが良いとされています。

#平行枝(へいこうし)

近い位置から同じ方向に伸びている複数の枝です。
単調な感じになるため、どちらかを枝元から切り落とすか、短くするなどして整えます。

#からみ枝、逆さ枝、ふところ枝

ほかの枝にからむように伸びた「からみ枝」、1本だけ逆向きに伸びる「逆さ枝」は、枝元から切り落として樹形を整えましょう。
「ふところ枝」と呼ばれる主幹付近に伸びた細い枝は日当たりや風通しを妨げるため、枝元から切り落とします。

#胴吹き枝(どうぶきえだ)

幹から直接伸びるため「幹吹き(みきふき)」とも呼ばれています。
勢いがあり、栄養がとられてしまうため、早めに剪定を行いましょう。

#ヒコバエ

根元付近から伸びてくる枝です。胴吹き枝と同じく早めの剪定が必要です。

 

ただ切るだけじゃない?剪定作業の種類とは

剪定には樹木の状態や目的によって種類があります。
使う道具もそれぞれ違い、なかには専門業者に依頼したほうが良いこともあるでしょう。
家庭で行うには剪定バサミ、剪定ノコギリ、高枝バサミがあると便利です。
ここでは剪定の種類と方法について説明します。

#切り戻し

伸びた枝を半分から3分の1ほどの長さを残して切り落とす方法です。
傷んでしまった枝を切り取り、新しい枝に更新するときにも用いられます。

#切り詰め

伸びすぎた枝を短く整える方法です。
芽の上から3mmほどの位置で、やや斜めに切り取ります。

#枝抜き

伸びて混みあっている枝を間引くように切る方法で、「透かし」とも呼ばれます。
日当たりや風通しを良くする目的で行われる方法です。

#枝おろし

大きな枝を元から落とす方法で、主に植え替えのときに行われます。
枝を減らしたぶん根に栄養がまわり、根付きが良くなるという効果があります。

#刈り込み

生け垣やトピアリーなど、かたちを整えるために行われます。

 

剪定で失敗しないためには時期と方法がポイント

庭木の美しさと健康を保つには、枝を軽く整えるだけでも効果があります。
夏は生い茂った枝葉が気になる季節ですが、暑さで樹木の体力も落ちています。
枝元から切り落とす基本剪定は、作業の大変さからも真夏にはおすすめできません。
常緑樹や落葉樹、花を咲かせる時期や果実の時期など、樹木の生育サイクルを確認しましょう。
それぞれに適した時期に適した方法で剪定を行うことが、失敗しないポイントです。