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基本!庭木剪定

こんにちは、ガーデンデザイン課の北添です。
最近、外に出てみると春が来たんだな〜と実感するぐらい過ごしやすい天気ですよね、5月病っていう病気がつく意味もなんとなくわかるような気がします笑 
ですが、植物達は反対に勢いよくスクスク成長しています。
皆さん、お庭の状態はいかがですか?モサモサに茂ってたりはしてませんか?
この時期なので、今回は庭木の剪定について書いていこうと思います。

樹木の剪定時期

樹木は四季によって、状態が様々に変化します。基本的には春から夏にかけてが成長期、秋が栄養をたくわえる時期、そして冬が休眠です。しかし、樹木の種類によっても若干の違いがあり、剪定する際は、その違いにも気をつける必要があります。

落葉樹

落葉樹は、一般的に3月の上旬ごろから成長期に入ります。6月中旬から10月頃までは、枝葉が成熟し、養分蓄える時期、さらに11月から12月下旬から3月上旬までは休眠期間です。一般的に樹形をコンパクトにするような剪定は冬の休眠期に行うのが最適です。夏に行うと樹内にたくわえられた養分が0なので、樹木が弱る恐れがあります。夏には不要枝の生理などの軽めの剪定をします。

常緑樹

常緑樹は一年を通して葉をつけています。落葉樹と比べると秋に紅葉・落葉期がないということ以外は、活動サイクルに大きな違いはありません。しかし、常緑樹は冬の休眠期にも完全に活動を停止することもなく、鈍くではあるものの活動しているのが特徴です、一般的に、梅雨明けと同時に成長がひと段落するため、剪定をするのはそのころが最適です。また、冬の時期も活動が鈍いため、剪定できます。

針葉樹

針葉樹は、落葉性のものと常緑性のものがありますが、日本で庭木として利用されるのはほとんど常緑性です。年間の活動サイクルは常緑樹とほぼ同じです。剪定は育成の盛んな春が最適で、夏に太い枝を切るのは避けましょう。

基本的な剪定

切る枝の見分け方

剪定する枝は、見栄えが悪いもの、枝が綺麗に伸びてないもの、などが対象になります。これらの枝は「不要枝」といい、その特徴ごとにそれぞれ名前がついています。見た目が悪い枝として、分かりやすいものは枯れ枝です。葉がついていなかったり、ほかの枝と色が違ったりして見分けやすいので、まずは枯れ枝を切りとります。

このほか、枝がまっすぐに立ち上がる「立ち枝」や勢いよくのびて樹冠から出る「徒長枝」、枝同士が絡んだ「絡み枝」わかりやすい不要枝です。まずは、目につきやすい枝から剪定して、ほかの不要枝を剪定します。枝数が少なくなれば、どの枝が不要枝なのか見つけやすくなり、樹形を綺麗にみせるためにはどこを切ったらよいか、分かりやすくなります。

剪定の効果

剪定は庭木を美しく、健全に育てるために欠かせない作業です。枝は先端の方がよく伸びます。放任した木では枝が多くなりすぎて、枝先ばかりが茂ります。こうなると、幹近くには光が入らず、樹冠内部の枝は枯れて隙間が多くなります。また、枝葉の茂りすぎは、風通しが悪くなり病気の原因にもなります。まずは、不要な枝を付け根から切って、枝数を減らします。これを「間引き」または「透かし」といいます。全ての枝を間引いたら、次に樹冠から出た枝を切りそろえる「切り戻し」を行うことが剪定の基本的な流れです。また、樹冠を決めてから剪定をすると、より美しい樹形に出来ます。樹冠は、まず芯となる枝を1本決め、それを元に左右対処になるように設定します。芯となる枝がない場合は、樹木の中心を通る中心線をイメージしながら樹冠を決定します。

枝の切り方

細い枝・太い枝に関わらず、間引くときは、基本的に付け根から切り取ることが大切です。枝が残っていると、見た目が悪いだけだなく、切り口から枯れこむことがあります。枝先を切り戻す時は、芽の上数㎜を残して切ります。間引きと同様に残しすぎてしまうと枝が枯れてせっかく残した芽も枯れてしまうこともあります。芽には内芽と外芽があり、内芽からは枝が幹に垂直方向に伸びて多くは不要枝になります。外芽は樹冠の外に伸びるので、基本的に外芽を選んできり戻しします。切り戻す時は枝は樹冠よりも深い位置で切ります。切り口が樹冠近くあると意外と目立ち、枝が伸びると樹形を乱す原因にもなります。

夏の剪定

夏は樹木の活動が盛んですが、成長に養分を使い、樹内養分量は0になっています。その為、太い枝を切ると樹木が弱る可能性があるので、一般的に切りません。また、枝葉が茂り、樹冠内部の風通しが悪くなります。日本の夏は湿度が高く蒸し暑いため、病害虫の被害が出やすい時期です。それを防ぐには不要枝の間引きを中心に剪定をし、風通しをよくします。また、夏の剪定は見た目を美しく保つことも重要です。春に花が咲く花木は、夏に花柄がつきます。放っておくと、見た目が汚いだけでなく、蒸れて病気の原因となることがあります。また、やがて実ができますが、実を作るために多くの養分が使われ、樹勢が弱まることもあります。実を楽しんだり樹勢を弱めたりしたい樹木以外は、花柄を摘み取るのが一般的です。

冬の剪定

冬は寒さの為、樹木が休眠します。特に落葉樹は冬に葉がなく、見た目や剪定方法が夏とことなります。落葉樹は冬に葉がなく、不要枝を発見しやすくなるため、夏に気づかなかった不要枝も間引くこたができます。そのためには「冬姿が樹木の美しさを決める」といわれるほど、冬の剪定は重要です。夏の剪定同様、冬の剪定でもまず不要枝を間引きます。樹形を作り直す場合は、まず樹木の中心線(もしくは芯となる枝)を決め、中心線を中心にして左右対称になるように樹冠を設定し、そこから出た枝を切るようにします。春に花が咲く花木は、冬に花芽がついており、これを切ると花が咲かなくなるため、花芽を避けて剪定するのが一般的です。

最後に

以上、剪定の基本をお伝えしましたが、より細かくなると樹木の種類によっても剪定方法や時期が異なってきます。
この基本をふまえた上でご自身のお庭を手入れしみてはいかがでしょうか。

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