みなさん、こんにちはガーデンプランナーの北添です。
そろそろ夏も終わり、涼しくなってきましたね。
この時期が大きく育った樹木の剪定時期なのはご存知だったでしょうか?
樹木は夏にグングン育ち、秋に剪定すると良いと言われております。
庭の木が大きくなりすぎた!
そんな時、邪魔な枝を切るだけでは、せっかくの樹形が台無しになり、ときには枯れてしまうことも。
大きくなりすぎた木はどう切るか?
大きくしないためにはどんな管理が必要か?
今回は、庭木の剪定についてご紹介します。
なぜ、剪定をするのか?
庭に植えた樹木を剪定せず、放置しとくと樹木はグングン育ち太く大きく育っていきます。
そのことにより、他の植物の太陽の日を遮って枯らしてしまったり、
風通しが悪くなり虫が集まったり、お隣さんの敷地内に枝が侵入したりと、切らないと状況が悪くなる一方です。
剪定をすることにより、このようなデメリットがなくなり環境の良い庭が保たれるでしょう。
剪定の時期
常緑樹
常緑樹は落葉樹に比べて芽吹きの時期が遅いので、剪定は新芽が出そろう6〜7月ごろに行います。
枝を主幹の付け根から間引いて自然な樹形に整えます。
また、寒さに備えるため、秋か厳寒期の前までに、枝葉の数を減らす剪定をします。
常緑広葉樹は落葉樹より寒さに弱い種類が多く、盛夏と厳冬期を除いた暖かい時期に植えつけます。
逆に、針葉樹は広葉樹より寒さに強い種類が多いので、冬の間に剪定で樹形を整えます。
芽吹く前に、翌年の生長を予測しながら、樹種ごとの伸び方を考えて大きさをコントロールします。
ツバキやシャクナゲなど花を楽しむもの以外は、大きくなりすぎたり間伸びするのを防ぐため肥料はあまり与えません。
寒さに弱い種類は、冬前に株元にワラや腐葉土を敷き詰めて保護します。
落葉樹
多くの落葉樹は、晩秋から冬の落葉期にしっかり剪定して樹形を整えます。
この時期には、全体の3分の1程度の枝を切り落とすのが基本ですが、切る位置や切り方は樹種によって異なります。
1年分の生長を予測し、樹種ごとにコントロールするのが目的です。
冬は翌年の備えをする重要な時期です。
苗の植えつけや病害虫の防除など、手を抜くと春以降の育成に差がでます。
初夏の剪定は、伸びすぎた枝や混み合った枝を切って間引き、調整するのが目的です。
新芽や不定芽の伸びが止まったところで枝を間引き、葉数を調整すると、枝の太りを抑えられます。
邪魔だからといって枝の伸びが止まる前に剪定すると、勢いよく枝葉が吹き出てくるので注意が必要です。
自然な樹形を保つ剪定
幹を太らせない為には葉の枚数をふやさない!
雑木の庭の骨格を作る落葉樹は、生長するスピードが比較的早いものが多く、
そのまま健やかに育つとグングン幹が太くなり、樹冠もすぐに大きくなってしまいます。
しなやかな細い幹の状態を維持するには、木を太らせないことが大切です。
そのためには、栄養分をつくる葉を増やさないことが重要なポイントになります。
木全体の葉の枚数を増やさない為には、枝ごと葉を切り落とすのが効率的です。
しかし、枝の途中から先端だけブツ切りにしてしまっては、自然な枝ぶりからかけ離れてしまいます。
枝を間引くように、毎年全体の3分の1程度の枝を剪定していくのが大きなポイントです。
しなやかな枝を残したまま、一定の生長ペースで木を維持することが理想です。
横枝が蜜になりやすい種類は間引いて枝数を減らすと葉も減る
木の種類によって枝の出方が異なります。
幹から横枝がでやすい常緑樹や針葉樹は、古くなった横枝を幹の付け根から間引くように切り落とし、新しく生えてきた横枝を選んで残します。
間引いた枝と一緒にその枝についていた葉も落ちるので、効率よく葉の数を減らすことができます。
切り落とす枝の量は、やはり樹種によってことなりますが、常緑樹は落葉樹よりも葉がある期間が長く、育成が早い為、全体の2分の1程度まで切り落とすことになります。
高さが伸びすぎてしまった時は、低い位置から伸びた胴吹き枝を新しい主幹として立て直し、そのすぐ上で古い主幹を切り戻して低く仕立て直します。
一回りスリムで風通しの良い状態に整えられたら、剪定は成功です。
花木の剪定
花芽ができる時期を知り施肥と剪定で開花をコントロールする
雑木の庭は四季の変化を楽しむ庭です。
洋風のローズガーデンなどのように、ある時期だけ花が密集するような咲かせ方は目指していません。
咲くべき時期に十分に花が楽しめるように手入れをします。
花を楽しむ花木の剪定時期は、花芽分化の時期に左右されます。
花芽分化の40〜50日以上前に剪定するのが基本です。
徒長枝や混み合った枝を切っても、残す枝の先端部を切り落とさなければ、あまり花数は減りません。
反対に、先端部をすべて切ってしまうと、花芽をすべて落とすことになるので、花が咲かなくなります。
春から夏に花が咲く樹種には、厳寒期に寒肥を施します。
オススメは油かすと骨粉などを混ぜた固形有機質肥料か、暖効性の粒状化成肥料です。
ただし、量は控えめとし、数カ所に分けて土に埋めるか、土によく混ぜておきます。
生垣の剪定
自然な生垣の仕立て方
刈り込みバサミは使わず、木バサミか剪定バサミを使って形を整えます。
高さを揃えるには、横から見て飛び出した枝を付け根から切り、ほぼ同じ高さになるようにします。
幅や厚みが出ないようにするには、前と横から見ながら横枝の量が均一になるように間引きます。
切る場合は必ず付け根で切り落としましょう。
多少バラつきがあっても、いずれ枝が伸びてきて自然な感じになるので、焦って刈り込んだりしないように注意します。
まとめ
以上、庭木の剪定についてご紹介しましたが、今回、紹介したのはほんの一部分であります。
剪定は樹木により、切り方や剪定時期が異なってきます。
冒頭で伝えましたが、剪定により枯れてしまうこともあります。
なので、剪定される際は、ご自宅に植わっている樹木の剪定方法を必ず調べてからにしましょう。
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