こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
植物を丈夫に育てるためには、肥料が欠かせません。
しかし、肥料はそれぞれの種類によって樹木や土壌に与える影響が異なる点に気を付けなければいけません。
また、植え付け直後や根をしっかり張る前の樹木に肥料を与えすぎると枯れてしまうこともあります。
そこで、ここでは庭木に肥料を与える最適な時期や量について紹介します。
施肥を行うのに良い季節ってあるの?
肥料の与え方には元肥・追肥・お礼肥・寒肥など様々な呼び名があります。
様々な植物は花を咲かせる時期もタイミングも方法も違います。
その為肥料をあげるタイミングもその植物に適したもの、タイミングであげるのが効果的です。
例えばバラであれば、バラの剪定・植え替えのシーズンは冬になりますので、寒肥を施し、花の咲くギリギリ4月末頃までに肥料成分が吸収終わるようにあげると花付きがよくなると言われています。
また、花後にはお礼肥を施し二期咲きの花付きをよくするように、また花を付けて力を使ったバラの株に栄養を与えるように施します。
有機肥料は1年中いつでも施肥して大丈夫ですが、春先など植物の根が動き始め花をつける準備を始める頃に行うと効果的です。
主な施肥方法とは?
樹木へ肥料をやる方法としては、主に「輪状施肥」「放射状施肥」「隔年輪状施肥」があります。
輪状施肥は最も一般的で、木の周りに深さ20~30cmの溝を掘って肥料を与える方法です。
溝を掘る位置の目安は枝の先にするとよいでしょう。
放射線状施肥は、根と根の間に沿って放射線状に溝を掘って肥料を与える方法です。
輪状施肥と比べて溝を深く掘る必要がないので、太い根を切る心配が少ないのがメリットだといえます。
そのため、主に浅根性の樹木に対して行われる施肥方法です。
隔年輪状施肥は、輪状施肥の場所を1年おきに変えて行います。
前年に施肥した場所の間を翌年になってから施すので、イメージとしては1年おきに交互に肥料を与えるといった具合です。
施肥の種類はいろいろありますが、樹木の状態や施肥をする場所によって適した方法は異なります。
また、化成肥料は直接根に触れると枯れる原因になる事がありますので、注意しましょう。
施肥方法で迷ったときは、専門家の意見を聞くことも大切です。
インナチュラルもいつでもご相談お待ちしております。
有機質肥料と化成肥料の違いについて
肥料には大きく分けて有機質肥料と化成肥料があります。
有機質肥料は主に堆肥や油かす、鶏ふん、草木炭といった自然にあるものから作られており、ゆっくりと効果が表れて持続時間が長い点が特徴です。
また、有機肥料は植物に直接的に作用するのではなく、肥料を蒔いた土壌の環境を良くしてくれます。
有機物が土壌中の微生物に分解される事により、植物が成長する為の栄養分が分泌されるのです。
その為、有機肥料を定期的に施肥する事により土壌内全体の状態が良くなるのです。
一方、化成肥料は過リン酸石灰、硫酸カリウムなど科学的に合成された肥料で、速効性の高いものが多いですが、なかには緩効性のものもあります。
化成肥料は有機肥料とは違い、植物に直接的に働きかけますので即効性が高く、弱ってしまった植物などに有効です。
しかし用法容量を間違えてしまうと、肥料過多になってしまい、植物が枯れてしまう事がありますので注意が必要です。
ホームセンターなどで売られている肥料のほとんどはこれらの成分が2つ以上含まれている複合肥料です。
そのため、必要な要素がしっかりと含まれており、バランスのよい肥料となっています。
一方で、複合肥料はバランスが良いゆえに、特定の目的をもって施肥したいときにはあまり効果がないケースがあります。
状況によっては、有機質肥料や化成肥料を単独で与えたほうがよい場合もあるという点は留意しておきましょう。
ちなみにインナチュラルでは、植物が健やかに成長できる環境づくりの観点から、有機質肥料の使用をおすすめしています。
肥料の知識をしっかりつけて丈夫な庭木を育てよう!
大切な植物は元気に育って欲しいと願うのが常ですが、お水だけでなく肥料に気を配って行くのも元気に育てるコツと言えます。
表題にもあるように、人間が生きていく上で栄養が必要なように、植物にも必要です。
肥料にはたくさんの種類があり、それぞれに効果が異なります。
樹木の状態に合わせた肥料を与えるように心がけなければいけません。
肥料の効果について正確な知識を身に付けたうえで、適切な施肥方法や時期を選択するようにしましょう。