こんにちは。IN NATURAL STYLE編集部です。
レモンは、植え付けから一定期間は剪定の必要がないとされています。
しかし、ある程度の大きさにまで成長してからは適度な剪定を行わなければいけません。
枝によっては分岐からきれいに切り除く必要もあるため、注意力と慎重さをもって剪定にのぞみましょう。
ここでは、レモンの剪定が必要な場合や剪定方法について詳しく解説していきます。
レモンの剪定は控えめでよい理由
レモンはほかの果実と比べると、剪定は控えめでよいとされています。
その理由は大きく分けて2つあり、まず1つ目が「レモンの木の性質」です。
レモンは、葉が茂って混み合うことを嫌いますが、一方でレモンは冬から春にかけて半落葉の性質のため、頻繁に剪定しなくても風通しのよさが保てるのです。
2つ目の理由として「葉の枚数が結実数に直結しているから」というものが挙げられます。
「葉果比」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
葉果比とは「1個の果実が十分に成長するための栄養を供給するために、必要となる葉の枚数」のことです。
葉果比は果実ごとに違っていて、レモンは果実1個につき20~30枚の葉を残すのがよいとされています。
つまり、過度に剪定してしまうとレモンの実のつきが悪くなる可能性があるのです。
このように、葉を多くつけていたほうが結果的によいことから、レモンの剪定は極力行わないこととされています。
剪定が必要なケースを見分けよう!
レモンの剪定が必要なケースをみていきましょう。
レモンには、先述した通り、葉が茂りにくいという性質があります。
そのため、植え付けから約3年間ほどは剪定をする必要なしと考えておきましょう。
しかし、それ以降になるとレモンの木の成長具合によっては葉が茂りすぎて、風通しと日当たりが悪くなってしまいます。
風通しと日当たりが悪化すると害虫のリスクも高まるため、注意しておきたいところです。
そのため、植え付けから約3年が経過した時点で葉が茂りすぎていたり、枝が絡んだりしていないか注意深く観察し、必要な場合は適度な剪定を行いましょう。
夏と冬にわけて、1年に合計2回の剪定を行うのがおすすめです。
夏場の剪定は枝の混みあいを解消するために行いますが、冬場の剪定は「整枝剪定」といって木の形を整えるために行います。
つまり、冬場の剪定は枝を切りすぎないよう控えめに行う必要があるのです。
ただし、秋枝が冷え込みで傷んでしまった場合は、夏枝に悪影響を及ぼさないように切り離しましょう。
また、夏場に剪定を行う際には、春に伸びてきた枝を切らないように注意してください。
なぜなら、レモンの実は春に伸びた枝に翌年の果実をつけるからです。

鉢植えのレモンの剪定は?
鉢植えのレモンの剪定は3段階に分けて行います。
1段階目が「切り戻し剪定」です。切り戻し剪定によって、レモンの木の高さと広がりを適度に抑えます。
この剪定では、枝を分岐点からスッパリと切り除くのが重要です。
切り残した部分は枯れのもとになるおそれがあるため、できる限りきれいに分岐点の根元から切り除きましょう。
次に行うのは「間引き剪定」です。
間引き剪定では、日当たりと風通しを改善するために、徒長枝や枯れた枝などの不要な枝を切り除きます。
徒長枝とは、長さが40cm以上の枝のことです。
また、ほかの枝と絡んでしまっている枝や、同一箇所から多く枝分かれしすぎている枝も間引きましょう。
間引き剪定においても、切り落とす際は切り残しがないように根元からきれいに切り除く必要があります。
レモン剪定の3段階目は「中果枝の切りつめ」です。
長さが20~40cmの枝を中果枝といい、この枝の長さを3割程度短く切りつめておくことで翌年の枝ぶりの良さと収穫量アップにつながります。
中果枝を切りつめるときは、下向きに茂る葉が枝の先端に来るように調整しましょう。
この3段階の剪定では、レモンが左右交互に枝を伸ばせるように全体的な調整も並行して行います。
最終的には紡錘形になるのが理想的です。

結実する可能性も見極めよう!
レモンは庭木ではなく果樹なので、剪定の加減が結実に影響します。
剪定の方法や加減を間違えると、その労力に反して実のつきかたが悪くなってしまいかねません。
そのため、レモンの剪定は細心の注意を払いつつ丁寧に行う必要があります。
先述したように、レモンの徒長枝(長さ40cm以上の枝)は剪定の対象です。
しかし、徒長枝にも実がなる可能性があるため、すべての徒長枝を切ってしまうと収穫量が減ってしまいかねません。
ただし、徒長枝には実がなったとしても数が少ないとされているので、残してもメリットにならない場合も考えられます。
レモンの枝を良く見て剪定しよう!
レモンは控えめな剪定が肝心な果樹です。
剪定をしすぎてしまうと、収穫量や実の大きさに悪影響を及ぼしてしまいます。
徒長枝などの不要な枝は丁寧に切り除かなくてはいけませんが、切り除く枝にも実がなる可能性を考えると、剪定にはより一層の慎重さが求められるでしょう。
枝の様子を見つつ、必要な枝と不要な枝をしっかりと見極めることが重要です。
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