こんにちは、IN NATURAL STYLE編集部です。
アロマや香水などとして人気の高いラベンダーは、生花にしたりドライフラワーにしたりと、さまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。
ただし、ガーデニングの初心者には、収穫の際にどのタイミングでどこをどう切ればいいのか、わかりにくい場合があります。
そこでこの記事では、ラベンダーの収穫方法について詳しく解説していきます。
確認するのは花の咲き具合
ラベンダーを収穫するタイミングについては、花の咲き具合で判断しましょう。
まず、開花前のラベンダーはあまり収穫に向きません。
花穂は伸びているものの、花が開いていない状態のため、ラベンダー特有の香りがまだほとんどないのです。
ですから、ドライフラワーにもクラフトにも向かない段階だといえます。
この段階で摘み取るのはもったいないので、もう少し収穫は待ちましょう。
花穂が下のほうから咲き始める開花初期にもなれば、香りもだんだんと豊かになってきます。また、花の咲き始めは枯れて落ちる花もないので、見た目が美しい状態です。
ドライフラワーやクラフトにしても花が落ちにくいため、ラベンダーの美しさを充分に楽しむことができます。

もうしばらく待って開花が進んでいくと、花穂の上のほうまで花が開き、香りがもっとも強い段階となります。
爽やかで優しい香りはラベンダーの大きな魅力ですから、このタイミングで収穫する人が多いでしょう。
開花の最盛期を過ぎると、徐々に花が枯れていく咲き終わりの時期に入ります。
乾燥させても花がボロボロと落ち始める段階のため、見た目が悪く、ドライフラワーやクラフトには適しません。
さらに、咲き終わりとともに、香りも弱くなっていきます。
気をつけなければいけないのは、長く花を咲かせ続けると、ラベンダーの株に負担がかかってしまうという点です。
株へのダメージを少しでも減らすためにも、そのまま放置するのは避け、なるべく早い段階で剪定してしまうことが重要です。
ややつぼみが残っているくらいで収穫すると、株への負担を減らすことができます。
ラベンダーの収穫は剪定を兼ねている
ラベンダーを育てる際には、剪定が重要なポイントになります。
そして、実はラベンダーの収穫は、剪定の意味も兼ねています。
ラベンダーの剪定には、花の剪定と枝の剪定があるのが特徴です。
花の剪定は、咲き終わった花を茎ごと切り取り、株にかかる負担を減らすという目的で行われます。
剪定した花をさまざまに活用できるので、同時に収穫の意味を持ちます。
実際に花の剪定をするときは、花茎の下の新芽ができている部分から、やや上の辺りにハサミを入れて切り取りましょう。
そうすることで、2番目・3番目の花がまた咲くようになります。
丁寧な剪定は根気がいるので、花の数が多くて面倒だという場合は、しぼんだ花のすぐ下辺りから花だけ切り取ってもかまいません。

一方で、枝の剪定は風通しをよくして、ラベンダーが元気な状態で夏を越せるようにするために行います。
剪定時はまず地面に近いところの枝から切っていき、株元の風通しをよくしましょう。
続いて、込み入った枝を減らすために、枝すかしという剪定を進めていきます。
なるべく古い枝や枯れたような枝を選び、株元の近くから切り取っていくのがポイントです。
収穫した花の活用方法は?
収穫したラベンダーの活用方法としては、まず生花が挙げられます。
花瓶や花器などに挿して飾れば、室内を華やかに彩ることができるでしょう。
また、収穫した花をまとめて花束にするのも一般的です。
ラベンダーの美しい見た目と豊かな香りをフレッシュな状態で楽しむことができますから、プレゼントにも適しています。
また、花束を風通しのいい場所に吊り下げて乾燥させることで、ドライフラワーを作ることも可能です。
ラベンダーの美しさを長持ちさせたいという人は、ドライフラワーに挑戦してみるといいでしょう。
花をたくさん収穫できたときは、リースを作ってみるのもおすすめです。
100均などで売られている土台を利用すれば、簡単に作ることができます。
完成したらそのまま乾燥させることで、リースのかわいい形状を長く保存することが可能です。
それから、いろいろな場所でラベンダーの香りを楽しみたいという場合は、サシェにするのもいいでしょう。
乾燥させた花穂をガーゼなどで作った小袋に収納し、紐やリボンなどで結べば簡単に作ることができます。
サイズを調節すればどこにでも持ち歩けるので、気持ちをリフレッシュさせたいときなどに、さっと取り出して香りを楽しめます。
眠る前に香りをかぐことで、睡眠の質を高める効果も期待できるでしょう。

コモンラベンダーの花なら、ハーブティーとしても活用できます。
無農薬栽培の苗を育てれば、安心して食用にすることが可能です。
ただし、妊娠中・授乳中・持病のある人、そして乳幼児などはラベンダーの成分を体内に取り込まないほうがいい場合もあるので、必ず医師に相談するようにしましょう。
コモンラベンダーは活用の幅が広く、生花やドライフラワーにも適しています。
収穫後も生活に取り入れやすい
ラベンダーは剪定を兼ねた収穫ができ、収穫後の花をさまざまな用途で活用できるのが特徴です。
生活にも取り入れやすいので、ガーデニングに興味がある人におすすめの植物だといえます。
ぜひラベンダーをたくさん育てて、色々な楽しみ方をしてみてくださいね!